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第七章 天使転輪
第146話 深まる謎
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「わかった、、頼む」
「はぁ、、はぁ、、」
(戻ったんやな、、しかしなんやったんや、、今のは)
「どうしたんだ?」
ベルナは息を切らしているシャオを見て気にかける。
「いや、、今死んで帰ってきたわ」
「なんだと!どうやって殺されたんだ?」
「わからん。なんか音が聞こえんくなって後ろ振り向くと真っ黒の闇が広がってたんや、、」
「闇、、」
「もう一回行ってみるわ、、何回か行けばわかるかもしれんし」
「本当にすごい能力だな、、、」
シャオは再び男へと近づく。やはり最初は何も起こらず、ある一定の位置まで行くとやはり何か悪寒を感じた。しかし、今回は振り向かなかった。そして、男へと凄まじい速さで駆け出した。
(この速さで近づいて確認する!)
シャオは男へ辿りつくと早々に男の生死を確認するため手を伸ばした。すると次の瞬間、シャオの体を背中から黒い手が貫通する。
「ぐっは!な、なんや!?」
シャオが降り向こうとしたその時、先ほどの事を思い出して止まる。そして男の生死の確認を再開する。男は死んでいた。
(どういうことや!?)
シャオは唖然とした。次の瞬間、シャオの体は背後から伸びてきた黒い手によって引き裂かれた。
「本当にすごい能力だな、、、」
シャオは再び戻ってくる。
「また死んだわ」
「またか!それで何かわかったのか?」
「あぁ、あいつの生死は確認できた。やけどさらに謎が深まったわ。あいつ死んどる」
「なんだと!?」
「困ったな、、、」
シャオは考える。
(アイツが死んどるということは第三者か、、いや、しかしそれがいるとして辺りに気配が全くないというのも変な話やな、、、もしかして)
「あれやな、あいつ死んどるけど、あいつの能力かもしれんな」
「は?どういうことだ?」
「うちは聞いたことは無いけど、死後に発動する異能も存在するかもしれんって話や」
「もしそれが本当なら、どうやってこの状況を打破する?」
「せやな、、本体を叩いても不可能」
「なぁ、放っておくのはダメなのか?」
「それはあまりオススメせんな」
「なぜだ?」
「発動条件が未定のまま放置して、仮にこれを呪いやとすると、それが広がらないという保証はない。故に放置はなしや」
「ちっ!やりずらいな」
「異能殺しの糸があれば話は早いんやけどな」
「なんだそれ?」
「どんな異能も無効にする糸の事や」
「へぇ、そんなものがあるんだな。それで、それが今ここに無い以上どうする?」
「はぁ、、、」
シャオは再び考える。
(本当に異能殺しがあれば問題は解決やけど、、今のところわかっているのは、一、死体に近づくと謎の黒い手に殺される。二、この一連の現象は死後、発動された能力ということ。刃物が降ってくるのも呪いの一つか、、おそらく死体に近づく段階によって呪いの種類がランダムに発動するタイプやな。それにもう一つ気になる事は透明人間の存在やな、あの時確かに誰かに腕を掴まれた。ベルナが重力付加をかけているせいで動けないのか、あれ以来、危害を加えてこやん。もし第三者がいるとするならその透明人間か。仕方ないが今は色々試してみるしかないな)
「はぁ、仕方ない。ベルナ、重力操作を解除してや」
「それはいいが、何か策を思いついたか?」
「まぁね、、とりあえず色々やってみるよ」
「了解、、それで私は何をすればいい?」
「せやな、、万が一辺りにもう一人敵が居た場合の為に辺りを警戒してくれたらええや」
「了解した」
ベルナは辺りにかけてあった重力付加を解除した。
「よっしゃ!さてと、何回死ぬやろか」
「はぁ、、はぁ、、」
(戻ったんやな、、しかしなんやったんや、、今のは)
「どうしたんだ?」
ベルナは息を切らしているシャオを見て気にかける。
「いや、、今死んで帰ってきたわ」
「なんだと!どうやって殺されたんだ?」
「わからん。なんか音が聞こえんくなって後ろ振り向くと真っ黒の闇が広がってたんや、、」
「闇、、」
「もう一回行ってみるわ、、何回か行けばわかるかもしれんし」
「本当にすごい能力だな、、、」
シャオは再び男へと近づく。やはり最初は何も起こらず、ある一定の位置まで行くとやはり何か悪寒を感じた。しかし、今回は振り向かなかった。そして、男へと凄まじい速さで駆け出した。
(この速さで近づいて確認する!)
シャオは男へ辿りつくと早々に男の生死を確認するため手を伸ばした。すると次の瞬間、シャオの体を背中から黒い手が貫通する。
「ぐっは!な、なんや!?」
シャオが降り向こうとしたその時、先ほどの事を思い出して止まる。そして男の生死の確認を再開する。男は死んでいた。
(どういうことや!?)
シャオは唖然とした。次の瞬間、シャオの体は背後から伸びてきた黒い手によって引き裂かれた。
「本当にすごい能力だな、、、」
シャオは再び戻ってくる。
「また死んだわ」
「またか!それで何かわかったのか?」
「あぁ、あいつの生死は確認できた。やけどさらに謎が深まったわ。あいつ死んどる」
「なんだと!?」
「困ったな、、、」
シャオは考える。
(アイツが死んどるということは第三者か、、いや、しかしそれがいるとして辺りに気配が全くないというのも変な話やな、、、もしかして)
「あれやな、あいつ死んどるけど、あいつの能力かもしれんな」
「は?どういうことだ?」
「うちは聞いたことは無いけど、死後に発動する異能も存在するかもしれんって話や」
「もしそれが本当なら、どうやってこの状況を打破する?」
「せやな、、本体を叩いても不可能」
「なぁ、放っておくのはダメなのか?」
「それはあまりオススメせんな」
「なぜだ?」
「発動条件が未定のまま放置して、仮にこれを呪いやとすると、それが広がらないという保証はない。故に放置はなしや」
「ちっ!やりずらいな」
「異能殺しの糸があれば話は早いんやけどな」
「なんだそれ?」
「どんな異能も無効にする糸の事や」
「へぇ、そんなものがあるんだな。それで、それが今ここに無い以上どうする?」
「はぁ、、、」
シャオは再び考える。
(本当に異能殺しがあれば問題は解決やけど、、今のところわかっているのは、一、死体に近づくと謎の黒い手に殺される。二、この一連の現象は死後、発動された能力ということ。刃物が降ってくるのも呪いの一つか、、おそらく死体に近づく段階によって呪いの種類がランダムに発動するタイプやな。それにもう一つ気になる事は透明人間の存在やな、あの時確かに誰かに腕を掴まれた。ベルナが重力付加をかけているせいで動けないのか、あれ以来、危害を加えてこやん。もし第三者がいるとするならその透明人間か。仕方ないが今は色々試してみるしかないな)
「はぁ、仕方ない。ベルナ、重力操作を解除してや」
「それはいいが、何か策を思いついたか?」
「まぁね、、とりあえず色々やってみるよ」
「了解、、それで私は何をすればいい?」
「せやな、、万が一辺りにもう一人敵が居た場合の為に辺りを警戒してくれたらええや」
「了解した」
ベルナは辺りにかけてあった重力付加を解除した。
「よっしゃ!さてと、何回死ぬやろか」
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