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第七章 天使転輪
第136話 氷よりも冷たい
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花の波に乗って凄まじい速さで城へと接近する花蓮。そして、氷の波に乗って涼香もそれを追う。
「待ちなさい!」
「いやぁだぁ!ひっひっひ」
「この!」
涼香は波に乗りながら、氷の刃を花蓮へと放つ。しかし、花蓮は器用にも花の波に乗りながらこれを華麗に避ける。
「お返し!」
花蓮の乗っている波から、花の龍が出てきて涼香へと襲いかかる。それを避けながら花蓮の後を追う涼香。
(まさか、ここまで力を使いこなすなんて)
「とうちゃーく!」
「なっ!」
花蓮と涼香はいつのまにか城の門へと着いていた。波に乗ったまま門へと激突する花蓮。そして花蓮はそのまま、上へ跳躍すると目の前の大きな門を飛び越えて中へと入った。
「待ちなさい!」
涼香は門をすり抜けて、その先にある階段を上がっていった花蓮を追いかける。花蓮は階段の先にあった扉を破壊すると中へと入っていく。
「じゃ、おじゃましまーす」
(全く、あの子は、、)
涼香はその後を追っていく。長い廊下を走っていく花蓮は再び大きな氷の扉を見つける。
「ここだ!」
ドンッッ!
花蓮は再び扉を破壊して中へと入る。
「やっと見つけた。あれが本体!」
扉の先には氷の円柱が両端にあり、その中央の奥に玉座があった。そこに一人の少女が眠っていた。
「姉さん見つけたよ、ひっひっ。でも、なんか思っていたより小さいな」
花蓮は玉座へとゆっくり近づく、すると両端にえる柱の影から無数の涼香が現れた。
「花蓮、あなたには本当に困りましたわね」
「はぁ、こんなことしても私は止めれないよ。私に触れても、もう無駄だってことはわかるでしょ?ひっひっ、さぁこの世界を頂戴よ」
「この城に入った瞬間にもう終わりましたのよ」
「は?」
花蓮は柱の影に誰かいるのを確認した。その人物は周りにいる少女の涼香よりも大きな背丈で声も大人の女性の様な落ち着いた透き通るような声だった。そして、花蓮にはそれが誰なのかはわかっていた。
「やっと、見つけた、、本物はすでに起きていたのか、ひっひっ、なら、さっさと死んでね!姉さん!」
花蓮はスノードロップから生み出した剣を手に柱の影にいる人物へと駆け出した。
「全く、世話の焼ける子ですわね」
柱の人物は向かってくる花蓮へと息を吹きかける。その息は氷よりも冷たく、そして鋭い刃となり花蓮の肩へと突き刺さる。
「おいおい、姉さん、私を殺す気かい?」
「安心しなさい、この程度では死にませんわ」
「そうそう!こんなんじゃ止められない!、、は?」
花蓮は再び柱の人物へと襲いかかろうとしたが体が動かなかった。
そして、花蓮に突き刺さった氷の刃は次第に花蓮の体をゆっくりと凍りつかせる。
「その氷は、いかにあなたが花の体質を手に入れていたとしても無意味ですわよ」
「なんだって?どういうことだ?」
花蓮の顔つきが先ほどのへらへらしたものから真剣なものへと変わる。
「私自身が作り出す氷は現世にある氷よりも冷たい純度の高い氷ですの。いかに冬の花といえど生き延びるのは絶対にできませんわ。それに体の内側から凍らせているんですから。ほら、もう動かないでしょ?」
「やられたなー。でも、いいのかい?死ぬかもよ」
「いいえ、死にませんわよ。少し冷たいですが。まぁ、少しの間、頭でも冷やしなさいな」
「あーあ、残念。でも、またいずれ私はこの世界を貰いにくるからね。また、遊ぼうね姉さん、、ひっひっひ、、、、、、、、、」
花蓮は完全に沈黙して、氷漬けにされた。
「はぁ、、全く、本当に世話の焼ける子ですわね。さて、現世に戻って鎖を探して巻きつけましょうか」
「待ちなさい!」
「いやぁだぁ!ひっひっひ」
「この!」
涼香は波に乗りながら、氷の刃を花蓮へと放つ。しかし、花蓮は器用にも花の波に乗りながらこれを華麗に避ける。
「お返し!」
花蓮の乗っている波から、花の龍が出てきて涼香へと襲いかかる。それを避けながら花蓮の後を追う涼香。
(まさか、ここまで力を使いこなすなんて)
「とうちゃーく!」
「なっ!」
花蓮と涼香はいつのまにか城の門へと着いていた。波に乗ったまま門へと激突する花蓮。そして花蓮はそのまま、上へ跳躍すると目の前の大きな門を飛び越えて中へと入った。
「待ちなさい!」
涼香は門をすり抜けて、その先にある階段を上がっていった花蓮を追いかける。花蓮は階段の先にあった扉を破壊すると中へと入っていく。
「じゃ、おじゃましまーす」
(全く、あの子は、、)
涼香はその後を追っていく。長い廊下を走っていく花蓮は再び大きな氷の扉を見つける。
「ここだ!」
ドンッッ!
花蓮は再び扉を破壊して中へと入る。
「やっと見つけた。あれが本体!」
扉の先には氷の円柱が両端にあり、その中央の奥に玉座があった。そこに一人の少女が眠っていた。
「姉さん見つけたよ、ひっひっ。でも、なんか思っていたより小さいな」
花蓮は玉座へとゆっくり近づく、すると両端にえる柱の影から無数の涼香が現れた。
「花蓮、あなたには本当に困りましたわね」
「はぁ、こんなことしても私は止めれないよ。私に触れても、もう無駄だってことはわかるでしょ?ひっひっ、さぁこの世界を頂戴よ」
「この城に入った瞬間にもう終わりましたのよ」
「は?」
花蓮は柱の影に誰かいるのを確認した。その人物は周りにいる少女の涼香よりも大きな背丈で声も大人の女性の様な落ち着いた透き通るような声だった。そして、花蓮にはそれが誰なのかはわかっていた。
「やっと、見つけた、、本物はすでに起きていたのか、ひっひっ、なら、さっさと死んでね!姉さん!」
花蓮はスノードロップから生み出した剣を手に柱の影にいる人物へと駆け出した。
「全く、世話の焼ける子ですわね」
柱の人物は向かってくる花蓮へと息を吹きかける。その息は氷よりも冷たく、そして鋭い刃となり花蓮の肩へと突き刺さる。
「おいおい、姉さん、私を殺す気かい?」
「安心しなさい、この程度では死にませんわ」
「そうそう!こんなんじゃ止められない!、、は?」
花蓮は再び柱の人物へと襲いかかろうとしたが体が動かなかった。
そして、花蓮に突き刺さった氷の刃は次第に花蓮の体をゆっくりと凍りつかせる。
「その氷は、いかにあなたが花の体質を手に入れていたとしても無意味ですわよ」
「なんだって?どういうことだ?」
花蓮の顔つきが先ほどのへらへらしたものから真剣なものへと変わる。
「私自身が作り出す氷は現世にある氷よりも冷たい純度の高い氷ですの。いかに冬の花といえど生き延びるのは絶対にできませんわ。それに体の内側から凍らせているんですから。ほら、もう動かないでしょ?」
「やられたなー。でも、いいのかい?死ぬかもよ」
「いいえ、死にませんわよ。少し冷たいですが。まぁ、少しの間、頭でも冷やしなさいな」
「あーあ、残念。でも、またいずれ私はこの世界を貰いにくるからね。また、遊ぼうね姉さん、、ひっひっひ、、、、、、、、、」
花蓮は完全に沈黙して、氷漬けにされた。
「はぁ、、全く、本当に世話の焼ける子ですわね。さて、現世に戻って鎖を探して巻きつけましょうか」
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