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第七章 天使転輪
第134話 戯れ
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涼香は現世へ戻ると度肝を抜かれた。そこにはさっきコガネと戦っていた火山地帯は見る影もなく、美しい花園が広がっていた。その花園は火山地帯だけではなく、この島全体へと広がっていて木々も全てなくなりどこまでも広大な花園が広がっていた。
「これは、思っていたよりも深刻ですわね」
涼香は花園をゆっくりと歩いていく。地面にはありとあらゆる花が咲き誇っている。涼香はしばらく歩いて安堵した。まだ涼香の思っているほどひどい状態でもなかったのだ。
「まだ、間に合いますわね。さて、どこかしら」
しばらく歩いていると、陽気な鼻歌が聞こえてきた。そして、広大な花園に陽気な鼻歌を歌いながら寝転がっていた火憐を見つける。
「あらあら、えらく上機嫌ですわね」
「あっ!姉さん、久しぶりじゃん」
火憐は涼香を見つけると飛び起きた。
「よくもまぁこんなに広げて。それで、、今のあなたはどっちですか?」
火憐は不敵に笑いながら答える。
「私は花蓮の方だよ」
「そうですか。もう終わりましてよ、戦いわ」
「そうだね。でも、私はそんなのどうでもいいんだよねー、姉さんもさぁ、こっちへ来て一緒に寝ようよ。花の上は気持ちいいよ」
「いいえ、遠慮しときますわ。そんなことより少し落ち着きなさいな」
「ひっひっ、何言ってるの姉さん。私はすごく落ち着いているよ」
「はぁ、どうやら言葉ではダメな様ですわね」
「ひっひっ、久しぶりにやるかい、姉さん!」
花蓮が指を鳴らすと普通に咲いていた辺りの花達が薔薇へと変化して涼香へと襲いかかる。
「仕方のない妹ですわね」
涼香は次から次へと向かってくる薔薇の鞭を華麗にかわして花蓮へと接近する。花蓮は薔薇で作り出した剣を手にして、向かってくる涼香へと走り出し斬り払う。それに合わせて涼香は氷の剣を作り出して応戦する。
「ひっひっひっ、楽しいね!姉さん!」
「あなたとは少しやりずらいんで、そこまで楽しめませんわ!」
「あらあら、残念ですわね!ひっひっひ」
「真似なんかして、本当に子供ですわね!」
涼香は隙を見て花蓮の体へと触れ、凍らせようと試みるが、花蓮はすぐに涼香の思惑に気づくと距離をとる。
「あっぶないね!凍らせようとしたね姉さん!そうはいかないよ!まだまだ、遊び足りないんだから!」
花蓮は辺りの花を操作して花の波を起こした。その大きな花の波は涼香へと凄まじい速さで向かう。
「花の海に溺れてみるのはどうかしら?ひっひ」
涼香は逃げ場もなく迫り来る花の波と対峙する。そして涼香は迫り来る花の波に手で少し触れるとそれは一瞬で全て凍った。
「美しいですが、遠慮しますわ。さて、次は何を見せてくれるのかしら?」
「ひっひっひ、さすがは姉さん。次は何しようかな?そうだな、、こういうのはどう?」
花蓮は再び花を操作して人型の花人形を無数に作り出す。
「さぁさぁ、みんな姉さんが遊んでくれるんだって!さぁ行った行った!」
花人形達は自らの茎で作った剣を手に涼香へと襲いかかる。涼香は氷の剣を片手に四方から迫り来る花人形を次から次へと斬り払っていく。しかし、花人形達は斬っても斬っても、幾度となく再生して涼香へと襲いかかってきた。
「有象無象をぶつけてきても、意味がないですわよ」
「ひっひっ、意味はあるよ。姉さんの体力がどれほどのものか興味があるもん。だから彼らをぶつけて私は一人見学させてもらうよ」
花蓮はそういうと花を操作して花の塔を作り出した。その上に玉座を設けると深く腰を下ろした。
「頑張れー、姉さん、ひっひっひ」
「全く、面倒な子ですわね」
涼香は地面に手をつくと辺り一面を凍らせた。花人形達は全て凍りづけにされて動きが止まる。そして、今し方、花蓮が拵えた花の塔も凍らされて氷花の塔へと姿を変えた。花蓮は一瞬の判断で玉座から離れていた為、全身凍りづけは避けられた。
「さすが姉さん、これでもダメか」
「いい加減にしなさいな。あなたと遊んでいる暇はないのですわよ」
「そんなこと言わないでさ、もっと遊ぼうよ」
「話の分からない子には、お仕置きが必要なようですわね」
「!?」
涼香は花蓮のいる氷花の塔のてっぺんへと一気に跳躍する。そして花蓮の体に触れると一瞬で凍らせた。
「ふぅ、終わりましたか。さて、次は、なっ!」
涼香の手から花が咲いて瞬く間に全身を包み込まれ花の塊になった。
「油断したね、姉さん。私自身に触れても花になるんだよ」
氷が溶け始めていた近くの花から花蓮が現れた。
「どうやらその様ですわね」
涼香は何もない空間から突如、現れる。
「やっぱり、私らはエンドレスだね」
「困りましたわね」
「これは、思っていたよりも深刻ですわね」
涼香は花園をゆっくりと歩いていく。地面にはありとあらゆる花が咲き誇っている。涼香はしばらく歩いて安堵した。まだ涼香の思っているほどひどい状態でもなかったのだ。
「まだ、間に合いますわね。さて、どこかしら」
しばらく歩いていると、陽気な鼻歌が聞こえてきた。そして、広大な花園に陽気な鼻歌を歌いながら寝転がっていた火憐を見つける。
「あらあら、えらく上機嫌ですわね」
「あっ!姉さん、久しぶりじゃん」
火憐は涼香を見つけると飛び起きた。
「よくもまぁこんなに広げて。それで、、今のあなたはどっちですか?」
火憐は不敵に笑いながら答える。
「私は花蓮の方だよ」
「そうですか。もう終わりましてよ、戦いわ」
「そうだね。でも、私はそんなのどうでもいいんだよねー、姉さんもさぁ、こっちへ来て一緒に寝ようよ。花の上は気持ちいいよ」
「いいえ、遠慮しときますわ。そんなことより少し落ち着きなさいな」
「ひっひっ、何言ってるの姉さん。私はすごく落ち着いているよ」
「はぁ、どうやら言葉ではダメな様ですわね」
「ひっひっ、久しぶりにやるかい、姉さん!」
花蓮が指を鳴らすと普通に咲いていた辺りの花達が薔薇へと変化して涼香へと襲いかかる。
「仕方のない妹ですわね」
涼香は次から次へと向かってくる薔薇の鞭を華麗にかわして花蓮へと接近する。花蓮は薔薇で作り出した剣を手にして、向かってくる涼香へと走り出し斬り払う。それに合わせて涼香は氷の剣を作り出して応戦する。
「ひっひっひっ、楽しいね!姉さん!」
「あなたとは少しやりずらいんで、そこまで楽しめませんわ!」
「あらあら、残念ですわね!ひっひっひ」
「真似なんかして、本当に子供ですわね!」
涼香は隙を見て花蓮の体へと触れ、凍らせようと試みるが、花蓮はすぐに涼香の思惑に気づくと距離をとる。
「あっぶないね!凍らせようとしたね姉さん!そうはいかないよ!まだまだ、遊び足りないんだから!」
花蓮は辺りの花を操作して花の波を起こした。その大きな花の波は涼香へと凄まじい速さで向かう。
「花の海に溺れてみるのはどうかしら?ひっひ」
涼香は逃げ場もなく迫り来る花の波と対峙する。そして涼香は迫り来る花の波に手で少し触れるとそれは一瞬で全て凍った。
「美しいですが、遠慮しますわ。さて、次は何を見せてくれるのかしら?」
「ひっひっひ、さすがは姉さん。次は何しようかな?そうだな、、こういうのはどう?」
花蓮は再び花を操作して人型の花人形を無数に作り出す。
「さぁさぁ、みんな姉さんが遊んでくれるんだって!さぁ行った行った!」
花人形達は自らの茎で作った剣を手に涼香へと襲いかかる。涼香は氷の剣を片手に四方から迫り来る花人形を次から次へと斬り払っていく。しかし、花人形達は斬っても斬っても、幾度となく再生して涼香へと襲いかかってきた。
「有象無象をぶつけてきても、意味がないですわよ」
「ひっひっ、意味はあるよ。姉さんの体力がどれほどのものか興味があるもん。だから彼らをぶつけて私は一人見学させてもらうよ」
花蓮はそういうと花を操作して花の塔を作り出した。その上に玉座を設けると深く腰を下ろした。
「頑張れー、姉さん、ひっひっひ」
「全く、面倒な子ですわね」
涼香は地面に手をつくと辺り一面を凍らせた。花人形達は全て凍りづけにされて動きが止まる。そして、今し方、花蓮が拵えた花の塔も凍らされて氷花の塔へと姿を変えた。花蓮は一瞬の判断で玉座から離れていた為、全身凍りづけは避けられた。
「さすが姉さん、これでもダメか」
「いい加減にしなさいな。あなたと遊んでいる暇はないのですわよ」
「そんなこと言わないでさ、もっと遊ぼうよ」
「話の分からない子には、お仕置きが必要なようですわね」
「!?」
涼香は花蓮のいる氷花の塔のてっぺんへと一気に跳躍する。そして花蓮の体に触れると一瞬で凍らせた。
「ふぅ、終わりましたか。さて、次は、なっ!」
涼香の手から花が咲いて瞬く間に全身を包み込まれ花の塊になった。
「油断したね、姉さん。私自身に触れても花になるんだよ」
氷が溶け始めていた近くの花から花蓮が現れた。
「どうやらその様ですわね」
涼香は何もない空間から突如、現れる。
「やっぱり、私らはエンドレスだね」
「困りましたわね」
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