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第三章 幽愁暗恨
第49話 夕凪邸会議
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「やられたな、まさか狙いが神無とは」
「俺がついていながら、すまない」
「いや、今回は相手が上手だった。調べが足らなかった俺たちにも落ち度がある」
神無が攫われて、三日が経った日、咲夜遊、夕凪志貴、シャオ、夕凪涼香、夕凪火憐、ツグハは夕凪邸のロビーに集まっていた。
「神無が連れ去れた事もそうですが!糸音様が!彼女をやっぱり生かせてはいけなかったんです!」
「落ちついてください、ツグハさん」
涼香が宥める。
「、、、、、」
何も言わず苦い顔でツグハは黙ってロビーから出て行った。
「火憐、ツグハを頼んでも」
「わかった、、」
火憐もツグハの後を追って出て行った。
あの後糸音を捜索したが見つからなかった。そして今も捜索は続いているがあの雨で川が氾濫していたので生存は絶望的だろうと皆が思っていた。
「まさか、糸音がやられるなんて」
「ケールから聞いた話やと、霧に包まれる前、橋の上に女が一人おったんそうや。おそらくそいつと戦って何かあったんやろな。普通に戦って糸音がやられるとは思われへん」
「たしかに。それに一番辛いのはメイでしょうね」
メイは糸音の事を話に聞いて膝から崩れ落ちたそうだ、こっちに帰ってきてから森から出てこなくなった。
「メイは強い子やで!すぐに立ち直るわ、きっと、、、」
「それで、あの三人の容体はどうですの?」
「あぁ、俺が駆けつけた時に止血はして応急処置はしたからな、その後エオーレに任せたよ。さすがは彼女だ。おかげで後、三日もすれば退院だそうだ」
「んで、どうするんやこれから。六花の野郎が敵側にいる以上迂闊に動けんで」
「敵は未凪、夜月、宗谷の傘下の三組織だ。もっとも俺が当主を始末したんで未凪は外すとしても、おそらくまだ残党が数人いるだろうな。それに俺とやり合った中には雲月の者がいた」
「雲月家はたしか数年前に糸衛達と滅ぼしたはずだが」
「真偽はわからんが雲月を知っている者に間違いはないだろうな、それよりも六花が厄介だ」
「たしかに、彼女の強さは相変わらず異常でしたわ」
「六花なら俺が殺る」
唐突にロビーに入ってきて声を上げて主張したのは、京にいた金髪の少年だった。
「誰なんだこいつは?」
志貴が訝しんで聞くと。
「あぁ、京で知り合ってな。私も驚いたがどうやら夜月の人間らしい」
「!?」
ロビーにいる全員が驚き警戒する。
「一緒についてきましたけど、まさか、、」
「安心しろ、俺は元夜月だ、おい!赤女、紹介には気をつけろよ」
「誰が赤女だ、まぁ何にせよコイツは吸血鬼だそうだ」
「さらに驚きですわね」
「素性は語らねー、だが俺はお前らと居たら六花に会えると思ったからついてきたんだ」
「本当に大丈夫ですの?」
「あぁ、俺が保証する」
「はぁ、遊のその自信はどこから来るんですの全く」
涼香は呆れながらため息をつく。
「で、こいつに六花は任せるにしても、敵がどこにいるかだな」
「敵の本拠地の情報を今探っているところだ」
「では、それ次第ですわね」
「そいつらが失敗すれば振り出しだがな。それを待っている間に色々やらなきゃいけない。メイと真宵、槍士に教官をつけて強くなってもらう、しかも短期間でだ、一対一での戦闘でも問題無いくらいにはな。ミツギは少しやってもらう事があるから、今回は参戦させない」
「で、誰がつくんですの?」
「あぁ、それはもう決めている」
「俺がついていながら、すまない」
「いや、今回は相手が上手だった。調べが足らなかった俺たちにも落ち度がある」
神無が攫われて、三日が経った日、咲夜遊、夕凪志貴、シャオ、夕凪涼香、夕凪火憐、ツグハは夕凪邸のロビーに集まっていた。
「神無が連れ去れた事もそうですが!糸音様が!彼女をやっぱり生かせてはいけなかったんです!」
「落ちついてください、ツグハさん」
涼香が宥める。
「、、、、、」
何も言わず苦い顔でツグハは黙ってロビーから出て行った。
「火憐、ツグハを頼んでも」
「わかった、、」
火憐もツグハの後を追って出て行った。
あの後糸音を捜索したが見つからなかった。そして今も捜索は続いているがあの雨で川が氾濫していたので生存は絶望的だろうと皆が思っていた。
「まさか、糸音がやられるなんて」
「ケールから聞いた話やと、霧に包まれる前、橋の上に女が一人おったんそうや。おそらくそいつと戦って何かあったんやろな。普通に戦って糸音がやられるとは思われへん」
「たしかに。それに一番辛いのはメイでしょうね」
メイは糸音の事を話に聞いて膝から崩れ落ちたそうだ、こっちに帰ってきてから森から出てこなくなった。
「メイは強い子やで!すぐに立ち直るわ、きっと、、、」
「それで、あの三人の容体はどうですの?」
「あぁ、俺が駆けつけた時に止血はして応急処置はしたからな、その後エオーレに任せたよ。さすがは彼女だ。おかげで後、三日もすれば退院だそうだ」
「んで、どうするんやこれから。六花の野郎が敵側にいる以上迂闊に動けんで」
「敵は未凪、夜月、宗谷の傘下の三組織だ。もっとも俺が当主を始末したんで未凪は外すとしても、おそらくまだ残党が数人いるだろうな。それに俺とやり合った中には雲月の者がいた」
「雲月家はたしか数年前に糸衛達と滅ぼしたはずだが」
「真偽はわからんが雲月を知っている者に間違いはないだろうな、それよりも六花が厄介だ」
「たしかに、彼女の強さは相変わらず異常でしたわ」
「六花なら俺が殺る」
唐突にロビーに入ってきて声を上げて主張したのは、京にいた金髪の少年だった。
「誰なんだこいつは?」
志貴が訝しんで聞くと。
「あぁ、京で知り合ってな。私も驚いたがどうやら夜月の人間らしい」
「!?」
ロビーにいる全員が驚き警戒する。
「一緒についてきましたけど、まさか、、」
「安心しろ、俺は元夜月だ、おい!赤女、紹介には気をつけろよ」
「誰が赤女だ、まぁ何にせよコイツは吸血鬼だそうだ」
「さらに驚きですわね」
「素性は語らねー、だが俺はお前らと居たら六花に会えると思ったからついてきたんだ」
「本当に大丈夫ですの?」
「あぁ、俺が保証する」
「はぁ、遊のその自信はどこから来るんですの全く」
涼香は呆れながらため息をつく。
「で、こいつに六花は任せるにしても、敵がどこにいるかだな」
「敵の本拠地の情報を今探っているところだ」
「では、それ次第ですわね」
「そいつらが失敗すれば振り出しだがな。それを待っている間に色々やらなきゃいけない。メイと真宵、槍士に教官をつけて強くなってもらう、しかも短期間でだ、一対一での戦闘でも問題無いくらいにはな。ミツギは少しやってもらう事があるから、今回は参戦させない」
「で、誰がつくんですの?」
「あぁ、それはもう決めている」
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