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第三章 幽愁暗恨
第42話 怪物
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槍士達の戦闘が始まるのと同じ頃、A地区では早々に六花の集いとの戦闘が終わっていた。
「弱すぎる」
「たしかに!僕でも余裕だったよ、神無」
「たしかにお前でも余裕だな。さっさと志貴とやらと合流しよう」
「違うよ神無、槍士くん達と合流だよ」
「チッ!」
「こらこら、女の子が舌打ちはダメだよ」
「あいつらなら大丈夫だろ、威勢はいいんだから」
「でも合流は絶対だよ、志貴さんが言ってたでしょ」
「夕凪志貴か、、あの男は何を考えているのかわからん」
「神無もだろ?」
「、、、、、」
無言で怒る神無。神無にとっては一緒にされる事は心外らしい。
「ごめんごめん。それはそうと来てるね」
「あぁ」
二人は構える。先ほどからこちらを見ている人がいることに気づく。
「バレバレだぞ」
神無が少し煽ったように言うと、ビルの影から男が出てくる。
「二人の名前は?」
「はぁ、お前、、、まずはお前が名乗るだろ、まぁいいや、私は神無、こっちはミツギだ」
「ちょっと!自己紹介とらないでよ」
「くだらんことで、、」
神無は呆れてため息をつく。
「俺はテディ、、獣操る」
テディは名乗るとビルの中から虎、ライオン、象がでてくる。
「まずは、お手なみ」
その様子を見て神無は腹を抱えて笑う。
「あはっはっはっはっ!、、勘弁してくれ、、、はっは、、ここは動物園か!」
「神無、笑いすぎ」
その様子を見てテディは憤怒した様子で怒号を浴びせる。
「てめぇら!!!バカにしてるのか!!この俺っちの可愛いペット達をよぉ!!ころす!!」
ひとしきり叫んだ後、テディは鞭で動物達を奮闘させる。猛獣達は雄叫びをあげ襲ってくる。
「うっるせぇーな、、やるぞミツギ」
「言われなくても、もう来てるって!」
神無は華麗に虎、ライオンをあしらい小太刀で首の動脈を正確に切っていく。ミツギは象に縄をくぐりつけて引っ張り倒す。
「はっは!相変わらずの馬鹿力だ、ミツギは」
「ふぅ、笑ってる場合じゃないよ」
「まだだぜ!!」
テディがそう言うと、切られた虎とライオンが動きだす。
「なんだと!?」
「俺様は獣達を鼓舞する、そして息絶えたとしても操ることができる」
虎とライオンが再び神無に襲いかかってくる。しかし神無は笑みを浮かべ獣達の体に手で触れる。
「!?」
触れた瞬間獣達は動かなくなり倒れる。
「何がおこったんだ!!何故だ!?、、いっ、いけっ!象!」
「うぁぁぁ!!ちょっっとーー!」
まさかのミツギごと神無に突進してきた象。
それを神無は華麗に避けると象の体の一部に触れる。そしてさっきまで血走った目はなくなりおとなしくなっていた。
「やはり!宗谷のだんなが言ってた通りお前は異能を消す力か!」
「なんだよ、知ってるなら慌てんなよ」
神無は異能を消す力を持っている異能者、遊の最終兵器。
「ふへへへ、当たりだ!当たりだぞ!」
急に喜びだしたテディ、その様子にムカついたのか冷たい目で見る神無。
「お前、、、ムカつくな。殺していいか?ミツギ、、」
「待って、ダメだよ神無。なんか怪しすぎるこいつ」
テディが突然指を鳴らす。その瞬間、地響きが鳴り響く。
「な、なんだ!?」
「これは地震!」
神無とミツギは何かヤバいものを感じて身構える。
「来い!夜月のキメラ!」
テディの声で地面から三階建てのビルに匹敵する巨大の獣が現れた。外見はライオンの頭に魚の尾に何かわからない獣の体に足と手は鷹と虎のような入り乱れた奇妙な怪物。
「なっ!化け物じゃないか!神無逃げるぞ、、、、ん?」
ミツギは神無の方を見ると、笑っていた。まるでその怪物とやれるのを喜んでいるように。
「ミツギ、、コイツは殺してもいいんだろ?」
「神無!ダメだ、、、って言ってもやるんだろ?」
「わかってるじゃん」
神無は駆け出した、化け物キメラに向かって小太刀を構え飛びかかる。背中に小太刀を突き刺し、そのまま線を描くように尻尾まで走り抜ける。ミツギは縄をキメラの足元に次々に絡めていく。
「いいぞ!ミツギ!そのまま転かせ!」
「はいよ!っと」
キメラは神無による攻撃で声を荒げる。
ぐおおおおおおおおお!!!
「キメラ何してる早く立って動け!」
テディは鞭でキメラを鼓舞する。キメラは立ち上がると神無に向かって走り出した。
「来るか!」
神無は小太刀で迎え討ち、凄まじい速さのキメラの突進を避ける。
「デカブツのくせに速いな」
「もう一度、縄で転かすよ!」
「おーけー!ミツギ!」
再びキメラに向かって飛びかかる神無。ミツギは足元で縄を引っ掛ける。再び転がるキメラ。
「ふぅ、また上手くいったね、神無」
「ん?、、あぁそうだな」
神無は余りにもつまらなさそうに返事をする。
「どうしたんだ?神無」
「いや、、」
その様子を見ていたテディは地団駄を踏んでいた。
「くそ!くそ!くそったれ!なんでだ!キメラは最強なんだぞ!クソが!」
「弱すぎる」
「たしかに!僕でも余裕だったよ、神無」
「たしかにお前でも余裕だな。さっさと志貴とやらと合流しよう」
「違うよ神無、槍士くん達と合流だよ」
「チッ!」
「こらこら、女の子が舌打ちはダメだよ」
「あいつらなら大丈夫だろ、威勢はいいんだから」
「でも合流は絶対だよ、志貴さんが言ってたでしょ」
「夕凪志貴か、、あの男は何を考えているのかわからん」
「神無もだろ?」
「、、、、、」
無言で怒る神無。神無にとっては一緒にされる事は心外らしい。
「ごめんごめん。それはそうと来てるね」
「あぁ」
二人は構える。先ほどからこちらを見ている人がいることに気づく。
「バレバレだぞ」
神無が少し煽ったように言うと、ビルの影から男が出てくる。
「二人の名前は?」
「はぁ、お前、、、まずはお前が名乗るだろ、まぁいいや、私は神無、こっちはミツギだ」
「ちょっと!自己紹介とらないでよ」
「くだらんことで、、」
神無は呆れてため息をつく。
「俺はテディ、、獣操る」
テディは名乗るとビルの中から虎、ライオン、象がでてくる。
「まずは、お手なみ」
その様子を見て神無は腹を抱えて笑う。
「あはっはっはっはっ!、、勘弁してくれ、、、はっは、、ここは動物園か!」
「神無、笑いすぎ」
その様子を見てテディは憤怒した様子で怒号を浴びせる。
「てめぇら!!!バカにしてるのか!!この俺っちの可愛いペット達をよぉ!!ころす!!」
ひとしきり叫んだ後、テディは鞭で動物達を奮闘させる。猛獣達は雄叫びをあげ襲ってくる。
「うっるせぇーな、、やるぞミツギ」
「言われなくても、もう来てるって!」
神無は華麗に虎、ライオンをあしらい小太刀で首の動脈を正確に切っていく。ミツギは象に縄をくぐりつけて引っ張り倒す。
「はっは!相変わらずの馬鹿力だ、ミツギは」
「ふぅ、笑ってる場合じゃないよ」
「まだだぜ!!」
テディがそう言うと、切られた虎とライオンが動きだす。
「なんだと!?」
「俺様は獣達を鼓舞する、そして息絶えたとしても操ることができる」
虎とライオンが再び神無に襲いかかってくる。しかし神無は笑みを浮かべ獣達の体に手で触れる。
「!?」
触れた瞬間獣達は動かなくなり倒れる。
「何がおこったんだ!!何故だ!?、、いっ、いけっ!象!」
「うぁぁぁ!!ちょっっとーー!」
まさかのミツギごと神無に突進してきた象。
それを神無は華麗に避けると象の体の一部に触れる。そしてさっきまで血走った目はなくなりおとなしくなっていた。
「やはり!宗谷のだんなが言ってた通りお前は異能を消す力か!」
「なんだよ、知ってるなら慌てんなよ」
神無は異能を消す力を持っている異能者、遊の最終兵器。
「ふへへへ、当たりだ!当たりだぞ!」
急に喜びだしたテディ、その様子にムカついたのか冷たい目で見る神無。
「お前、、、ムカつくな。殺していいか?ミツギ、、」
「待って、ダメだよ神無。なんか怪しすぎるこいつ」
テディが突然指を鳴らす。その瞬間、地響きが鳴り響く。
「な、なんだ!?」
「これは地震!」
神無とミツギは何かヤバいものを感じて身構える。
「来い!夜月のキメラ!」
テディの声で地面から三階建てのビルに匹敵する巨大の獣が現れた。外見はライオンの頭に魚の尾に何かわからない獣の体に足と手は鷹と虎のような入り乱れた奇妙な怪物。
「なっ!化け物じゃないか!神無逃げるぞ、、、、ん?」
ミツギは神無の方を見ると、笑っていた。まるでその怪物とやれるのを喜んでいるように。
「ミツギ、、コイツは殺してもいいんだろ?」
「神無!ダメだ、、、って言ってもやるんだろ?」
「わかってるじゃん」
神無は駆け出した、化け物キメラに向かって小太刀を構え飛びかかる。背中に小太刀を突き刺し、そのまま線を描くように尻尾まで走り抜ける。ミツギは縄をキメラの足元に次々に絡めていく。
「いいぞ!ミツギ!そのまま転かせ!」
「はいよ!っと」
キメラは神無による攻撃で声を荒げる。
ぐおおおおおおおおお!!!
「キメラ何してる早く立って動け!」
テディは鞭でキメラを鼓舞する。キメラは立ち上がると神無に向かって走り出した。
「来るか!」
神無は小太刀で迎え討ち、凄まじい速さのキメラの突進を避ける。
「デカブツのくせに速いな」
「もう一度、縄で転かすよ!」
「おーけー!ミツギ!」
再びキメラに向かって飛びかかる神無。ミツギは足元で縄を引っ掛ける。再び転がるキメラ。
「ふぅ、また上手くいったね、神無」
「ん?、、あぁそうだな」
神無は余りにもつまらなさそうに返事をする。
「どうしたんだ?神無」
「いや、、」
その様子を見ていたテディは地団駄を踏んでいた。
「くそ!くそ!くそったれ!なんでだ!キメラは最強なんだぞ!クソが!」
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