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【7時間目】魔王様、2人目の少女のお時間です‼︎

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「逢魔様、私に良い考えがあります」


「のっけからコン○イ司令官が出てきたけどどうしたの?」


前回、紆余曲折うよきょくせつを得てついに1人目の能力持ち少女、種田たねだ 冬火とうかと能力奪還だっかんへの第一歩である友達という関係性になった。
だかしかし、ここからどうしていくかと頭を悩ませていた僕らだったがついに聖良が「これだ!」という顔で突然僕に提言ていげんをしてきた。


「能力奪還計画の第一歩として能力持ちの女性とまずは友達になってみてはいかがでしょう?」


「いやそれハナからやろうとしてた事だよね?そんなドヤ顔で言われても僕ら最初からそのつもりでいたよね?」


聖良がやれやれと言った表情でため息をつく。


「いえ、最初は全ての女性を手籠てごm」
「おいいいいいいいい!!!!まて~~~~い!!!!!聖良ちゃん一応R15にはなってるけどその発言はまずいよねっっっ!!!森○朗さんになっちゃうよ!?」


「逢魔……お前、そんなに女子おなごえていたのか……?」


種田さんが(割と)ドン引いた顔で僕から距離を取る。
(主に聖良のせいで)種田さんにとって僕のイメージ最悪になってるよねこれ。能力奪還の目的、多分聖良のせいで達成できそうにもない気がしてきたよ僕。


「いや種田さん?今のは聖良の妄言もうげんだから…あの、本気にしないでもらえません…?」


なんてやり取りをしているうちに世間せけんは夜のおとずれをげる夕陽ゆうひによって真っ赤に染まっていた。
思ったけど7話目でやっと1日が終わりそうになるってこのままだと終わんなくない?この物語…。


「とりあえずまあ、風も冷たくなってきたし今日はもう帰ろうよ」


僕は強くなってきた風に身震みぶるいする種田さんに上着をかけてやると(聖良がうらめしそうにみてくるのは気のせいだと思いたい)そう提案した。
さすがに今日一日でどうこうできる問題ではないため、(現世界の)家に帰り今後の作戦をりたい気分だった。

それもそうですね、と聖良も珍しく僕に同調してくれるとまだ帰りたくないと駄々だだをコネそうな涙ぐんだ目をしている種田さんをうながすと僕はスクールバックを肩にかけた。


「ちょっと!そこのあんたたち!待ちなさいっ!」


すると突如とつじょ、僕らの後ろから快活かいかつな声の女性に声をかけられた。
と、同時に聖良のバックの中のドラゴ○レーダーがけたたましい音を鳴らして僕らにあの、合図を知らせてくる。
そう、まさかのまさか、この今まさに帰ろうとしているこのタイミングで現れたのだ。

2人目の能力持ちが……!


「な、なによあんたのそのバックからってくる変な音は……」


「あ、いえ気にしないでください。して、何のご用でしょうか水原 さくら子さん」


聖良が毅然きぜんとした態度でバックの中の(うるさすぎる)ドラゴ○レーダーを止めるとその少女────水原みずはら さくら子に応えた。
てかこの子も自己紹介カットされてますよね?なんで主要人物の自己紹介はカットされてしょうもなさそうなモブキャラであろう人の自己紹介がなされたんですかね……。


「なんのご用でしょうか?じゃないわよ!あんたたちさっきの放送聞いてなかったの!?部活の入部届けの紙配るの忘れたから取りにクラスに戻ってくださいって放送が入学式終わってすぐあったのよ!!」


怒りながらそうまくし立てると水原さんはバックから綺麗きれいな状態の紙を3枚取り出すと不躾ぶしつけに僕らに差し出してきた。


「あ、ごめんなさい。僕ら入学式終わってすぐここに来ちゃったから……まあ1人は拉致らちされてきたから無罪だけど……ん?てかすぐ放送されたなら遅れてきた聖良は聞いてたんじゃ」
「逢魔様、シャラップ」


「………私はツッコまないわよ……まあとりあえず、用件である入部届けの紙は渡したから、それじゃあ────」


あ、この子ツッコミ役の子なんだ。
じゃなくて、この子、水原 さくら子さんが2人目だとするならばここで別れる訳にはいかない。なんとかして友達にならなければ!!


「あっ、待って水原さん!」


僕は特に考えもなしに水原さんを引き留める。
なに?といぶかしげな顔で僕らをにらみつけてくる水原さんに僕は言葉に詰まってしまった。
あれ、友達になってくださいって言ってなれる雰囲気じゃなくない?

すると聖良が「仕方ないですね」と耳打ちをしてくるとずいっと僕の前に立った。
聖良はこういう時には毎回、必ず良い方向へとフォローしてくれる人物なので僕は安堵感あんどかんをおぼえる。


「実は私たちワン○ースを探してて、仲間を探しているですよ」


「そうなんだよ水原さん……僕らはワンp……って違くない?」


案の定、水原さんは目を細める。
いやこれもうダメでしょ。頓死とんししちゃったでしょ。


「わ、ワン○ース?それってひとつなぎの…?」


「はいそうです。今このおうま海賊団にはポーネ○リフが読める人が居ないので……」


「いやなにラフ○ル行こうとしてんのよ。てかいつ偉大な○航路グランド○インえたのよ……」


ん?待てよこの反応は……。
すると僕の真後ろに隠れていた種田さんが勢いよく前に出てくるとその長い髪をかきあげると見事なドヤ顔で水原さんに宣言した。


「わっはっは!私はこのおうま海賊団2番隊隊長の種田 冬火だっ!」


「とすれば私は1番隊隊長のマ○コ枠ですね」


「よりによってそこ伏せ字にしないでください。……てか種田さん乗んないで!?乗るな!エ○ス!!ってか!?いや、やかましいわ!!」


水原さんが(なんなのこいつら的な目で)後ずさる。
そりゃそうよね。こんなコント見せつけられたらそうなるよね。


「よ、よく分かんないけど。私はこの後予定あるか!じゃあね────」


身の危険を感じたのか水原さんがバックをにぎりしめる力を強めると走り去る体制に入った。
明らかにこの場から逃げ出そうとする水原さんを聖良がのがすまいと低い声色こわいろで声をかける。


「入部届けを届けて即退散とは…とんだ腰抜けじゃのう水原 さくら子。……それも仕方ねェか。水原 さくら子は所詮しょせんせんの時代の────」


「さくら子もう居ないぞ………」


☆原作もこうなっていたならばエ○スも!!──────


───────────────────────

【登場人物紹介】

●躑躅森 逢魔

魔王の息子で主人公。
ついにやっとの思いで現れてくれた2人目のツッコミ役に狂喜乱舞するも逃げられて落胆。
もはや能力を取り戻すよりもツッコミ役が欲しい。


●躑躅森 聖良

逢魔の幼馴染でお付きのメイドさん。
そういえば最初の登場人物紹介では冷静沈着なんて書いたがこうしてみるとただのボケたがりに見える。まあ実際ボケたがりではあるが。


●種田 冬火

前回からおうま海賊団に加わった能力持ちの2番隊隊長の勇者(自称)。
厨二病であるため無論、漫画・アニメも好き。
ちなみにワン○ースではエ○スが1番好きなため、エ○スが(自主規制)時は三日三晩動けなかったらしい。


●水原 さくら子

グダグダな本編についに現れた2人目の能力持ちの少女。
まだ全然容貌は掴めていないがツッコミ役であろうことは明白。多分これから逢魔と共に苦労するであろうお人。
名前が似てるからといって大原○子さんには似てない。
ちなみにホオズキ組の学級委員。


●コン○イ司令官

別名オプティ○ス・プライム。
アニメ版では爆発(ほわああああ!)し、映画版では「give me your face!!」とかいう正義の味方にありまじき発言したりとネタに事欠かないお人。
ちなみに作者はビース○ウォーズが好き。


●森○朗

あんまり説明しちゃうと怒られそうなのでしない。最近問題発言して炎上しちゃったお人。


●ONE P○ECE

世界的に爆売れな海賊漫画。
ボ○ボーボボと並び故人的には名著だと思う。
ちなみに作者はクロ○ダイルが1番好き。
バ○ハンッ!!


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