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超大国アルゼの侵攻を阻止せよ!

アルゼとの兵の差

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宗之とルナは徴兵を終えて、帰路につく。

今日の徴兵で約700人は徴兵できた。これはシゲノブが場を盛り上げた事もあるのだろう。だが、それでも数が少なすぎる。

「少ない。これじゃあ三万には勝てない。このままでは数で押し切られる。せめて1500人は欲しい。」

珍しく焦りを見せる宗之。

「だけどよー、前回のアルゼの侵攻は500の兵で撃退したらしいぜ。」

急に月光が喋るから宗之とルナは「うわあ」と驚く。

「あっアンタいたのね。ずっと喋らないから居ないと思っていたじゃない。ビックリさせないでよね!」

驚いてビックリして動揺しているルナは月光に軽くキレる。

「しゃーねぇだろ?刀の俺があんな人が多いところで喋ったら、町のみんなが驚くだろ?」 

「あ、いや。確かにそうだけど・・・」

ギャーギャー喋る二人をよそに宗之は一人熟考していた。

しかし頭の中で何度も同じ事を考えていた。アルゼとの圧倒的な兵の差を。

「相棒さぁ、このセガの町は若い人が少ないから戦える人が少ないんだよ。だから1500人も集めるのは難しいと思うぜ」

月光の言うことはもっともなのだが、最悪の事を考えると必要だ。

「そうだ!」

何かを閃いたらしい表情でルナは宗之の前にたつ。

「なんだ?」

「職に困っている人を年齢関係なく徴兵するの。この町の人じゃなくても良いからさ。」




「セガの町の周辺の町にいる職にあぶれた人たちを雇うのよ。戦いの経験の無い人でも後方支援なら出来るでしょ?」

「あ~、ルナちゃんの案良いなー。でも雇う金ってどこから出てくるんだ?」

ルナの案は良いのだが、雇うのには金が必要となる。すなわち、この町の政治をしている人に聞かなきゃいけない。

「はぁ・・・」

宗之は溜め息を付く。政治の事はよく分からないから、どうしても奏音の言うことを聞かなきゃならない。宗之はそれが嫌なのだ。

「まぁ、奏音ちゃん怒るだろうな~。政治を担う人って金に敏感だからな。特に出費にはうるさいぜ。」

この町では今は宗之が領主となっているが実質的には奏音が治めている様なものだし、出来る限りの奏音を怒らせないようにしなければならない。

「しょうがない。帰ったら奏音に頼んでみるしか無いな。」


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