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町を発展させるにはまずは道路整備から

道路整備やで〜

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次の日、早速道路整備を始める為に宗之と奏音は領内の若者を呼んだのだが・・・

「誰も来ないね~。ちゃんと看板出していたし、お給料も弾むのにね。」

「それは呼ぶと言わねぇだろうが。誰も看板見てなかったら来ないだろうが。・・・まぁいきなり募集しても集まらないわな。」

奏音は町の中心にある掲示板に大きな張り紙で道路整備を募集していたのだが、誰一人として来なかった。

基本的に若者は掲示板など見ずに鉱山に行ったり農家の人は農業を手伝わされるからだ。

それに掲示板に張り紙をしたのは昨日の夜、食事を終えてすぐだから見る人も当然少ない。

「まぁ、しょうがないんじゃない?いきなり張り紙しても集まらないわよ。人が集まらないんなら今日はあたし達で道路整備すれば良いんじゃない?」

「ルナちゃん、そうは言うけどね~道路整備って道を作ったりするから、力仕事もあるんだよ?」

「あたしはこう見えても諜報機関で育ったのよ?力仕事も教えられているし、嫌いじゃないわ」

奏音はやる気無いけどルナはヤル気満々の様子である。むしろ、これが初仕事だからウキウキなところも見てとれる。

「相棒どうするよ?奏音ちゃん、ルナちゃん、相棒の三人だけどやるのかい?大して出来る事はねぇと思うぞ。」

今、アテナは女神の仕事とか言っていないから三人しかいない。三人でやれる事は限られているが、何もしないよりかは、した方が良いに決まっている。

「いや、やるぞ。少しでも良いから道を整備しておくんだ。そして、明日以降人員が増えた時の仕事のやり方も考えてやるぞ」


早速、道路整備の仕事を三人でする為に行動を始めた。

人口の多い地方から人が来てもらいたいから、まずは南の山道から整備することにした。

「この辺りの山は雪が積もってないな。」

「ええ、この山は寒いけど滅多に雪が降らないんです~。セガの町は北と南で雪の振る量に差がかなりあるです。」



早速、道を整備する為に地図を広げてみた。

「今ある道だと、南の町まで最短距離で行けないな。どういう訳か山道がぐにゃぐにゃしている。真っ直ぐにした方が良いのに。」

不思議がる宗之、しかし普段から道路整備をしていない奏音の事だ。意図的では無いだろう。

恐らく昔から多くの人が「この道の方が歩きやすい」と思い、出来た道なのであろう。

しかし、宗之達はこれから歩きにくい道を整備して最短距離で真っ直ぐに南の町に行ける道を作る。

まずは目の前にある木を斬り倒して道を切り開く。

「おい、奏音とルナ!おめぇらは刀で木を斬り倒せるか?」

「出来ません~。てか、刀で斬れるんですか?」

「あたしは斬れるわよ。こんなの諜報機関で習ったわよ。」

するとルナは普段から持ち歩いていた、普通より長い刀を構える。

「あたしの腕を見てなさい。」

すると、ルナから高速の一閃が炸裂する。



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