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内乱の終結
勝者と敗者
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クック大将軍の率いる軍は城内でゲレーロの軍と戦い、その間に宗之はゲレーロと殺人兵器ナバーロを討った。
逃げていたヤングマン大臣も国内No.2と言われるカミネロ大将軍に討たれた。
二人の悪を倒したが、まだゲレーロ達の軍は二人の死を知らない・・・つまり、まだ戦いは終わっていなかったのである。
ゲレーロを討った宗之は王の間を出て、ゲレーロの大軍がいる方に生首を持ち歩きながら敵兵に向かって叫ぶ。
「おめぇらの大将ゲレーロは討ち取った!この戦は俺らの勝ちだ!さっさと降伏しろ!」
宗之の声はしっかりとハッキリと敵兵に聞こえた。
しかし・・・しかしである。まだ、もう一人の悪であるヤングマンの死の報告は誰も聞いていない。
つまり敵もまだ負けが決まったわけではない為、降伏は出来なかった。ここで降伏をしたらヤングマン大臣に何をされるか分からないからである。
「げ、ゲレーロ様が死んでも我らにはヤングマン大臣がいる!あの方がいる限り我らはまだ負けてはおらぬっ・・・!」
宗之は開戦当初に比べて敵の士気が大きく下がっているのが分かった。戦場の熱気というか・・・敵の勢いが間違いなく落ちている。恐らくゲレーロが死んだことが大きいだろう。
「相棒、敵さんはかなり勢いが落ちているな。」
「ああ、数は敵の方が圧倒的に多いが俺らが優勢だ。この勢いでヤングマンも殺す。この決戦に終止符を打つ!」
宗之と月光が気合いを入れて敵の大軍に飛び込むその時であった。
ドーンという大きな音と共にゲレーロの軍を凪ぎ払う軍が現れた。
宗之は音の方向を見ると、そこには軍を率いる甲冑を着た男であった。
手には誰かの生首を持っていた。
「あ、アレはカミネロ大将軍・・・!」
物陰で隠れているサトミ女王は小さな声で喋る。
「カミネロ大将軍とは何者なんだ?」
「国内No.2の大将軍で軍事力はそこらの将軍とは比べ物にならない戦力を持っています。まさかカミネロがゲレーロの味方とは・・・」
すると、月光はカミネロが手に持つ生首に気付く。
「なぁ姫さん、あの生首ってもしかしてヤングマン大臣かじゃないか?」
サトミ女王は遠くから目を凝らして見る。遠目だが視力の良いサトミ女王には見えた。確かにヤングマン大臣の首だと。
するとカミネロ大将軍は敵陣に生首を投げつける。
「こ、これはヤングマン大臣の首っ・・・!?」
「そして、あの男が持つ首はゲレーロ様っ・・・!?」
「こ、これはつまり・・・?」
大きく動揺するゲレーロの軍隊。すると宗之は大声で言う。
「つまり、おめぇらの負けだっ・・・!!大人しく降伏しろっ!」
大きく動揺していたゲレーロの軍には宗之の言葉1つで戦意を喪失した。
それもその筈、絶対的な王がおらず、率いる将もおらず、そして国内No.2と言われるカミネロの軍勢がいる。誰がどうみても負けなのは分かっていた。
ゲレーロの兵は大きく士気を落とし、その場に跪く。
「そ、そんなっ・・・!ゲレーロ様とヤングマン大臣が討たれるとはっ・・・!!」
「もう駄目だっ・・・。俺達は皆殺しにされてしまう。」
ゲレーロの兵は動揺し、混乱し、絶望する。
宗之はここで負けた兵、戦意喪失して死を恐れている兵に掛ける言葉を持っている。
・・・が、それは宗之が言う台詞ではない。これは我らの大将・・・いや、王が言わなければならない。
同時に国内No.2の大将軍カミネロも宗之と同じ事を思っていた。それと同時にカミネロは試していた。
我らの王がこの状況でどういう行動を取るのか。その行動から後のロデオ王国がどうなるのか推測するつもりなのだ。
当然、この状況でサトミ女王も気付いた。自分の言葉1つで敵の敗残兵の混乱を静めて救うことも、そして殺すことも。
逃げていたヤングマン大臣も国内No.2と言われるカミネロ大将軍に討たれた。
二人の悪を倒したが、まだゲレーロ達の軍は二人の死を知らない・・・つまり、まだ戦いは終わっていなかったのである。
ゲレーロを討った宗之は王の間を出て、ゲレーロの大軍がいる方に生首を持ち歩きながら敵兵に向かって叫ぶ。
「おめぇらの大将ゲレーロは討ち取った!この戦は俺らの勝ちだ!さっさと降伏しろ!」
宗之の声はしっかりとハッキリと敵兵に聞こえた。
しかし・・・しかしである。まだ、もう一人の悪であるヤングマンの死の報告は誰も聞いていない。
つまり敵もまだ負けが決まったわけではない為、降伏は出来なかった。ここで降伏をしたらヤングマン大臣に何をされるか分からないからである。
「げ、ゲレーロ様が死んでも我らにはヤングマン大臣がいる!あの方がいる限り我らはまだ負けてはおらぬっ・・・!」
宗之は開戦当初に比べて敵の士気が大きく下がっているのが分かった。戦場の熱気というか・・・敵の勢いが間違いなく落ちている。恐らくゲレーロが死んだことが大きいだろう。
「相棒、敵さんはかなり勢いが落ちているな。」
「ああ、数は敵の方が圧倒的に多いが俺らが優勢だ。この勢いでヤングマンも殺す。この決戦に終止符を打つ!」
宗之と月光が気合いを入れて敵の大軍に飛び込むその時であった。
ドーンという大きな音と共にゲレーロの軍を凪ぎ払う軍が現れた。
宗之は音の方向を見ると、そこには軍を率いる甲冑を着た男であった。
手には誰かの生首を持っていた。
「あ、アレはカミネロ大将軍・・・!」
物陰で隠れているサトミ女王は小さな声で喋る。
「カミネロ大将軍とは何者なんだ?」
「国内No.2の大将軍で軍事力はそこらの将軍とは比べ物にならない戦力を持っています。まさかカミネロがゲレーロの味方とは・・・」
すると、月光はカミネロが手に持つ生首に気付く。
「なぁ姫さん、あの生首ってもしかしてヤングマン大臣かじゃないか?」
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するとカミネロ大将軍は敵陣に生首を投げつける。
「こ、これはヤングマン大臣の首っ・・・!?」
「そして、あの男が持つ首はゲレーロ様っ・・・!?」
「こ、これはつまり・・・?」
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「つまり、おめぇらの負けだっ・・・!!大人しく降伏しろっ!」
大きく動揺していたゲレーロの軍には宗之の言葉1つで戦意を喪失した。
それもその筈、絶対的な王がおらず、率いる将もおらず、そして国内No.2と言われるカミネロの軍勢がいる。誰がどうみても負けなのは分かっていた。
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「そ、そんなっ・・・!ゲレーロ様とヤングマン大臣が討たれるとはっ・・・!!」
「もう駄目だっ・・・。俺達は皆殺しにされてしまう。」
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・・・が、それは宗之が言う台詞ではない。これは我らの大将・・・いや、王が言わなければならない。
同時に国内No.2の大将軍カミネロも宗之と同じ事を思っていた。それと同時にカミネロは試していた。
我らの王がこの状況でどういう行動を取るのか。その行動から後のロデオ王国がどうなるのか推測するつもりなのだ。
当然、この状況でサトミ女王も気付いた。自分の言葉1つで敵の敗残兵の混乱を静めて救うことも、そして殺すことも。
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