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王の間での激闘

VSナバーロ

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「おいナバーロォ!!そこにいる変な鎧を着た男をぶっ殺せ・・・!」

ゲレーロが発した言葉をナバーロは敏感に反応する。

「ウガッ!」

ゲレーロの言葉を異常なほど敏感に反応した様子を見る限り、ナバーロはゲレーロを恐れていると感じた。

「相棒、あのゴリラは相当躾られていると思うぜ。ゲレーロの言葉にビクビク反応している気がする。」

「ああ、ヤツが纏う雰囲気が物語っている。殺気が無い。仕方なく戦いをするって感じだな。」

すると宗之はサトミ女王が持っている軽い剣を勝手にとる。

「あ、何をするのですか!返しなさい!」

「悪いな、少し試したい事があるんだよ」

のっそのっそと歩いてくるナバーロに宗之は剣を投げつけた。

しかし、剣の刃はナバーロの身体に刺さらなかった。まるで、鋼鉄の皮膚に当たる様な感じで弾かれた。

「やはり、皮膚が固いか・・・。」

武器を持ってる相手に対して行動が遅すぎるナバーロを見て、宗之は違和感感じていた。

「やっぱり行動がトロいということは秘密があったんだな。さて・・・どう戦うかね」

しかし、ゆっくりと考えている暇はなかった。


迫り来るナバーロは武器を持たずに異常に大きな手で薙ぎ倒そうと宗之に向かってくる。

「ヴがぁァっ!!」

ナバーロは王の間の柱を手で吹っ飛ばす。

「うおっ!?危ねっ・・・!」

「コイツは規格外の化け物だぜ相棒!素手で柱を薙ぎ倒すなんて人の力じゃ無理なはずだ。コイツは人なんかじゃねぇ!」

するとゲレーロは玉座から高笑いしながらいう。

「ワッハッハァ!ナバーロは人間だよ。ワシが闇商人から買った時は人より少し大きな人間だったよ。だが、ワシが殺戮兵器にするために薬物を使った実験を行って育て上げたのだ。その力も固い皮膚も全てワシが薬物で強くしたのじゃあっ!!」

するとナバーロは大きな声をあげる。

「ウガぁぁぁぁッ!」

「もちろんワシの言うことを聞くように調教済みじゃ。そして、ワシに意見できないように人の言葉を教えてない。これぞ完璧な殺戮兵器!ワシだけの究極の殺しの道具!」


ゲレーロが作り上げた殺しの道具のナバーロを対峙していて宗之はナバーロの弱点がどこにあるのか考えていた。

「相棒!奴の皮膚は固いし、どこを攻撃すれば良いんだっ!」

月光がごちゃごちゃと五月蝿い。

その間、宗之はナバーロの暴れっぷりを眺めている。

待てよ?皮膚が固くて攻撃が通らないのは薬物のせいだろう。ならば、身体の皮膚が固いのも頷ける。

でも身体の内部までは固くは出来ないはずだ。

「おい、月光!」

「どうした相棒」

「こんな化物を倒すなんて命懸けねぇと無理だ。だから俺は命を懸ける。付き合ってくれ」

「了解だ!」
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