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王の間での激闘
悪党ゲレーロ
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地下道でセペダを倒した宗之達は遂に王の間の一歩手前まで来た。
しかし、王の間に近づけば近づくほど死臭の臭いがキツくなってくる。
「相棒、この臭いヤバすぎるぞ!」
「ああ、俺にも分かる。死の匂いがキツいな。この匂いは一体何なんだ?」
「この死臭は恐らく人の死体の臭いだな。そして死臭がこれほどキツいってことはかなりの人間が殺されている。」
「王の間で拷問でもしているっていうことか?姫、アンタはどう思う?」
サトミ女王は少し考える。
すると少し心当たりがあった。
ゲレーロは表向きは善人に見えるが、裏では奴隷をいたぶって殺して遊ぶという噂を聞いたことがある。
「いえ・・・アレはただの噂のはず。」
サトミ女王は少し動揺する。信頼していたはずのゲレーロがクーデターを起こしたことにも動揺していたが、まさか奴隷を拷問にかけることも本当にしていたというのだろうか。
「どうやら、姫さんにも少しは心当たりがあるっぽいな。相棒、気をつけて乗り込むぜ!」
「・・・そうだな。」
そう答えた宗之は扉を開けて、この先にある修羅の道へと行った。
そして扉を開けた宗之達は絶句した。
そこは沢山の人の死体と、その死体を貪るゴリラの様な化物がいた。
「ほう・・・?早いな。あのセペダをこうも早く倒すとは恐れ入った。」
王の間の奥にある玉座に偉そうに座るゲレーロが見下した様な顔で宗之を見る。
「あンたがゲレーロって奴か。嫌な人相してんな」
宗之はゲレーロの顔を見て生理的に受け付けない『何か』を感じた。その顔から気持ち悪いぐらいの腹黒さ、不誠実さを感じとった。
「虫けらが何をほざくか・・・。ンっ・・・?」
ゲレーロは玉座から見下ろしていると黄金騎士の甲冑を着ているサトミ女王を見る。
「ほう、生きていたのか・・・サトミよ。やはり今回のクックの行動は貴様が絡んでいたか。」
サトミ女王はあっさりとゲレーロに正体がバレ、甲冑を脱ぎ捨てる。
「やっぱりバレましたか・・・」
「お、おい姫さん!甲冑を脱ぎ捨てんなよ!攻撃されたら危ねーだろうが」
サトミ女王は少しイライラした声で月光に怒る。
「仕方ないではありませんか!だってこの甲冑滅茶苦茶暑いんですもの!」
「いや、逆ギレすんなって・・・」
甲冑の暑さでイライラしながらもサトミ女王はゲレーロを冷たい目で睨み付ける
「ゲレーロ、私はあなたがクーデターを起こしたことを許しません。」
そのサトミ女王の目はどこかゲレーロを見下した様な目をしていた。
「ほう・・・その目は気に入らんな。サトミよ、よく覚えておけ。このゲレーロを見下すのは例え神でも許さんっ・・・!」
するとゲレーロは「ナバーロォっ・・・!!奴らをブチ殺せぇっ!!」と大声で叫ぶ。
ゲレーロの声に敏感に反応したゴリラの様な男のナバーロは立ち上がる。
口から見えるのはさっきまで食べていた人間の手である。
「ヒエっ・・・!あのゴリラ、人を食べてます!宗之、さっさと退治しなさい!」
「はいはい、姫さん分かりましたよ。しかし、本当にヤバそうな感じがするな。今まで感じたことの無いヤバさをヒシヒシと感じる。」
宗之はナバーロを前にしても冷静に雰囲気を感じていた。このナバーロという者から常識が通用しないと察していた。
「フハハッ!戦ってもいないのにナバーロのヤバさが分かるのか。そうだ、確かにナバーロは俺が殺人兵器にするために教育した、人を殺す道具のような物だ。道具ゆえに殺しに意思を持たない。俺が殺せと言えば簡単に、何も疑問に思わず殺すのだ」
しかし、王の間に近づけば近づくほど死臭の臭いがキツくなってくる。
「相棒、この臭いヤバすぎるぞ!」
「ああ、俺にも分かる。死の匂いがキツいな。この匂いは一体何なんだ?」
「この死臭は恐らく人の死体の臭いだな。そして死臭がこれほどキツいってことはかなりの人間が殺されている。」
「王の間で拷問でもしているっていうことか?姫、アンタはどう思う?」
サトミ女王は少し考える。
すると少し心当たりがあった。
ゲレーロは表向きは善人に見えるが、裏では奴隷をいたぶって殺して遊ぶという噂を聞いたことがある。
「いえ・・・アレはただの噂のはず。」
サトミ女王は少し動揺する。信頼していたはずのゲレーロがクーデターを起こしたことにも動揺していたが、まさか奴隷を拷問にかけることも本当にしていたというのだろうか。
「どうやら、姫さんにも少しは心当たりがあるっぽいな。相棒、気をつけて乗り込むぜ!」
「・・・そうだな。」
そう答えた宗之は扉を開けて、この先にある修羅の道へと行った。
そして扉を開けた宗之達は絶句した。
そこは沢山の人の死体と、その死体を貪るゴリラの様な化物がいた。
「ほう・・・?早いな。あのセペダをこうも早く倒すとは恐れ入った。」
王の間の奥にある玉座に偉そうに座るゲレーロが見下した様な顔で宗之を見る。
「あンたがゲレーロって奴か。嫌な人相してんな」
宗之はゲレーロの顔を見て生理的に受け付けない『何か』を感じた。その顔から気持ち悪いぐらいの腹黒さ、不誠実さを感じとった。
「虫けらが何をほざくか・・・。ンっ・・・?」
ゲレーロは玉座から見下ろしていると黄金騎士の甲冑を着ているサトミ女王を見る。
「ほう、生きていたのか・・・サトミよ。やはり今回のクックの行動は貴様が絡んでいたか。」
サトミ女王はあっさりとゲレーロに正体がバレ、甲冑を脱ぎ捨てる。
「やっぱりバレましたか・・・」
「お、おい姫さん!甲冑を脱ぎ捨てんなよ!攻撃されたら危ねーだろうが」
サトミ女王は少しイライラした声で月光に怒る。
「仕方ないではありませんか!だってこの甲冑滅茶苦茶暑いんですもの!」
「いや、逆ギレすんなって・・・」
甲冑の暑さでイライラしながらもサトミ女王はゲレーロを冷たい目で睨み付ける
「ゲレーロ、私はあなたがクーデターを起こしたことを許しません。」
そのサトミ女王の目はどこかゲレーロを見下した様な目をしていた。
「ほう・・・その目は気に入らんな。サトミよ、よく覚えておけ。このゲレーロを見下すのは例え神でも許さんっ・・・!」
するとゲレーロは「ナバーロォっ・・・!!奴らをブチ殺せぇっ!!」と大声で叫ぶ。
ゲレーロの声に敏感に反応したゴリラの様な男のナバーロは立ち上がる。
口から見えるのはさっきまで食べていた人間の手である。
「ヒエっ・・・!あのゴリラ、人を食べてます!宗之、さっさと退治しなさい!」
「はいはい、姫さん分かりましたよ。しかし、本当にヤバそうな感じがするな。今まで感じたことの無いヤバさをヒシヒシと感じる。」
宗之はナバーロを前にしても冷静に雰囲気を感じていた。このナバーロという者から常識が通用しないと察していた。
「フハハッ!戦ってもいないのにナバーロのヤバさが分かるのか。そうだ、確かにナバーロは俺が殺人兵器にするために教育した、人を殺す道具のような物だ。道具ゆえに殺しに意思を持たない。俺が殺せと言えば簡単に、何も疑問に思わず殺すのだ」
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