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城内侵入

セペダ撃破

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宗之は前にいた世界・・・日本の戦国時代で数えきれない猛者と戦った。

山中鹿之助、加藤清正、福島正則、仙石秀久、山上道及などの猛者と戦ってきた。いずれも討ち取ることは出来なかったが、このセペダとかいう自称天下無双より強かったのは確かである。

「セペダ、おめぇの攻撃・・・一撃は重いけど骨まで響かねぇんだ。」

「う、うるせぇ!骨まで響かせる必要など無し!俺は敵をねじ伏せて殺してぇんだ!殺して強さを証明してぇんだっ・・・!」

大剣を振りかぶるセペダに宗之は好機を感じた。

「もう少し刀で語り合いたかったけど時間が無いから、ここらで死んでもらおうか」

「死ぬのはてめぇだぁっっ!!」

その瞬間、セペダが大剣を振り下ろす前に宗之はセペダの首を一閃。

セペダは悲鳴を上げる事も出来ず、死んだことにも気付かずに首は宙を舞う。

「自称最強とか天下無双とかほざく奴に半端者は多いな。」

「そらそうよ相棒。そう言う奴らは『世界』を見てきてないからな。井の中の蛙、大海を知らずってやつだ」



宗之はセペダを殺して、少し一息ついて改めて手応えが無さすぎると感じた。


「それにしても、あっけなさ過ぎるだろ・・・。姫、ゲレーロの奴は他に用心棒とかいるのか?」

ふと振り向くとサトミ女王は宗之達より遥か後方にいた。

「なんだあの姫さん、相棒が命を賭けて戦っかてんのに自分だけ馬鹿みたい離れて隠れてやがる。」

また1つ月光に不満が溜まった。月光はサトミ女王に対して不満が蓄積中だ。

「なんて言いましたかー?」

「うん?あぁ、いや何でもない。後はこの先真っ直ぐ進むだけなんだろ?」

「そうです。この先、真っ直ぐ進めば王の間に行けます。そこで私がゲレーロに止めを刺します。それこそがこの国の覇王である私の役目!」



「こんな奴が王で良いのかよ・・・」

月光は小声で悪態ついていた。

「月光、そんなこと言うのは止めろ。今の俺たちは姫だけが頼りなんだからな」

そうだ、この戦いの後の報酬さえ貰えば・・・土地さえ貰えば自分の私兵を持つことが出来る。

そうすれば、この世界で戦って生きていくことが出来るのだから。
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