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城内侵入

死闘の始まり

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城門の鍵を外して、ついに城の中へと侵入を開始することになる。

当初の予定通り300人の精鋭部隊で城へ侵入して、さっさとゲレーロとヤングマンを討ち取りにいく。

「おい、クック大将軍。ゲレーロ達はどこにいると思う?」

「恐らくゲレーロは玉座のある一番奥の王の間にいると思われる。王になる野望の持ち主だから、玉座にしがみつくいていると予想した。逆にヤングマンは知らん。何かあったら敵を金で買収して自分だけ逃げるつもりかもしれん」

「この際、ヤングマンはどうでも良いだろう。生かしていても死んでいても、影響力の無い小物だからな。狙うは玉座のしがみつくゲレーロのみだ!」

宗之達の軍は一斉にゲレーロを討つため城へと雪崩れ込む。







宗之達の精鋭部隊が城に雪崩れ込むと、城はもう混乱に陥った。

しかし、その混乱を鎮めるために王都の守護兵3000人とゲレーロの用心棒であるセペダが動き出す。

守護兵はただちにクック大将軍の兵を倒しに行くが、用心棒のセペダは乗り気では無かった。

「下らぬ。女王だのゲレーロだの国だの、そんな事に俺は興味がない。」

「では何に興味があるのだ?」

やる気無さげに言うセペダに巨漢の甲冑を着たオっさんは話し掛ける。

「そりゃ強者との戦いよ。俺は天下無双ゆえ弱者との戦いはつまらぬ。」

「だが、貴様より強そうな男が城に入ってきたぞ?」

「それはクックの事か?」

「フッフッフ。クックな訳がないだろう。クックの軍の先頭にいる珍しい鎧兜を装備した男だ。遠目で見ていたが間違いなく強いぞ」

それを聞くなりセペダは動き出す。

「そうか・・・。滾るじゃねぇか・・・。ありがとよカミネロ大将軍」

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