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絶望からの復活
作戦会議
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「ところでだなぁ姫さん、この城に来ていきなりだが、クーデターを起こした奴を倒す話をしないか?この城にいつまでも居るわけにはいかないだろ?それに行動を起こすんなら早めにした方がいい」
宗之のいう通り、サトミ女王が逃げ出してロデオ王国の首都は今大騒ぎだろう。しかし、それも次第に新たな主導者の手によって騒ぎが静まり、いつもの日常がやって来る。
しかし、そうなるとサトミ女王の政権復帰は難しい。
それをよく理解しているのか、サトミ女王はコクりと頷く。
するとクック大将軍が仕切り始める。
「では早速、クーデターを起こし姫様を追い出してロデオ王国を独り占めしようとした主犯者の名前をあげる。ロデオ王国最高大臣のヤングマンと姫の叔父であるゲレーロだ。」
するとサトミ女王は絶句した。
「姫、ショックなのは分かりますが、これが現実なのです。あなたが親族で一番信頼できると思われたゲレーロは元々、王になる野望を持っておりました。」
サトミ女王とクックが二人で話しているとき、蚊帳の外である宗之は質問をした。
「そのゲレーロって奴は強大な敵なのか?」
「かなり強大だ。まず近隣諸国に顔が利く。ゲレーロはロデオ王国の外交の全てを担っていた。その気になれば近隣諸国に呼び掛けて無理矢理ロデオ王国の王を名乗ることも出来る。そして姫がいないのを口実に、恐らく近い内にロデオ王国の王を名乗るだろう。そうなるとロデオ王国にいる十万の兵が敵に回る。そうなる前にこのゲレーロを討ち、政権を姫に戻す。」
なるほどな・・・敵としては相当に厄介に感じるな。
「具体的にどうやって政権を姫に戻すつもりなんだ?」
「それはもうロデオ王国の首都イケブクロにいる大臣のヤングマンと姫の叔父のゲレーロを討つことよ。」
クック大将軍は簡単に言うがロデオ王国の国民が敵になると大変なことになる。
「アンタの兵で首都イケブクロは落とせるのかい?」
「首都イケブクロは鉄壁の要塞都市。ワシの3万の兵を使ってもギリギリじゃな。しかし、可能性はある。ロデオ王国の歴史上でイケブクロまで敵が攻めてきたことは一度もない。つまり、イケブクロが戦場となったことが無いから首都を守る戦いの経験が無いのだ。そこが我々が唯一優位な所じゃな。」
宗之はクックの言うとおり、首都を攻めるとそこそこ戦えるかもしれない。
しかし、それはこのロデオ王国の首都が血の海になるということだ。
町は破壊され多くの国民は巻き添えで死ぬであろう。
それはロデオ王国の国力を著しく下げることに繋がる。
商業的にも軍事的にも政治的にも国力が下がる。
どうせ国内を平定するなら国力を維持した状態でサトミ女王に政権を戻したい。
ならば策は1つしかない。
「なぁ、クック大将軍。アンタ、ゲレーロに降伏しろ」
宗之のいう通り、サトミ女王が逃げ出してロデオ王国の首都は今大騒ぎだろう。しかし、それも次第に新たな主導者の手によって騒ぎが静まり、いつもの日常がやって来る。
しかし、そうなるとサトミ女王の政権復帰は難しい。
それをよく理解しているのか、サトミ女王はコクりと頷く。
するとクック大将軍が仕切り始める。
「では早速、クーデターを起こし姫様を追い出してロデオ王国を独り占めしようとした主犯者の名前をあげる。ロデオ王国最高大臣のヤングマンと姫の叔父であるゲレーロだ。」
するとサトミ女王は絶句した。
「姫、ショックなのは分かりますが、これが現実なのです。あなたが親族で一番信頼できると思われたゲレーロは元々、王になる野望を持っておりました。」
サトミ女王とクックが二人で話しているとき、蚊帳の外である宗之は質問をした。
「そのゲレーロって奴は強大な敵なのか?」
「かなり強大だ。まず近隣諸国に顔が利く。ゲレーロはロデオ王国の外交の全てを担っていた。その気になれば近隣諸国に呼び掛けて無理矢理ロデオ王国の王を名乗ることも出来る。そして姫がいないのを口実に、恐らく近い内にロデオ王国の王を名乗るだろう。そうなるとロデオ王国にいる十万の兵が敵に回る。そうなる前にこのゲレーロを討ち、政権を姫に戻す。」
なるほどな・・・敵としては相当に厄介に感じるな。
「具体的にどうやって政権を姫に戻すつもりなんだ?」
「それはもうロデオ王国の首都イケブクロにいる大臣のヤングマンと姫の叔父のゲレーロを討つことよ。」
クック大将軍は簡単に言うがロデオ王国の国民が敵になると大変なことになる。
「アンタの兵で首都イケブクロは落とせるのかい?」
「首都イケブクロは鉄壁の要塞都市。ワシの3万の兵を使ってもギリギリじゃな。しかし、可能性はある。ロデオ王国の歴史上でイケブクロまで敵が攻めてきたことは一度もない。つまり、イケブクロが戦場となったことが無いから首都を守る戦いの経験が無いのだ。そこが我々が唯一優位な所じゃな。」
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しかし、それはこのロデオ王国の首都が血の海になるということだ。
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それはロデオ王国の国力を著しく下げることに繋がる。
商業的にも軍事的にも政治的にも国力が下がる。
どうせ国内を平定するなら国力を維持した状態でサトミ女王に政権を戻したい。
ならば策は1つしかない。
「なぁ、クック大将軍。アンタ、ゲレーロに降伏しろ」
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