ヒカゲモノ

反乱

篠崎が仲間に加わり数週間後。

遂に学生反乱軍が東の都で戦い始めた。

最初は政府も警察で何とかなると思っていたようだが、次第に反乱軍の人数が増え、今では2000人という数になった。

その為、政府は天命の私兵に救援を要請。


反乱軍も天命の私兵と戦う前にちゃんとした司令官の派遣を要請し、テンカ達(テンカ、篠崎、ヒナ、上川)は東の都の反乱軍の根城に行く。




その頃、天命では善道会長の命令を受けた孫娘の杏華が反乱軍の討伐の準備をしている。


｢反乱軍の鎮圧ですか…。面倒ですわね…。政府ももう少し民の声に耳を傾ければ良いものを｣

杏華の愚痴に側近は言う。

｢確かにそうです。会長も民を虐げる政府の言うことを聞いて一体どうするつもりなのでしょう？｣

この側近は杏華の用心棒の凜。
かなり美人な女性だが真面目な雰囲気をしている


｢昔、テロの無い世界にすると言っていましたわ。でも最近やり方が酷すぎますわ。｣


そう言って杏華は弓矢を手にして馬に股がり、駆けていった。








数日後、テンカ達は反乱軍の根城についた。

反乱軍の城は戦国時代に作られた平城である。

守りには向いていないが、とりあえずアジトはここに決まった。


上川が入ってきた情報を篠崎に言う。

｢おい、善道会長の孫娘が5000の私兵を率いてやって来ているぞ。｣

篠崎は言う。

｢安心して下さい。天命のサイボーグ隊はみな海外に行っています。だからそこまで苦しくありませんよ。｣

篠崎は続けていう。

｢この戦いは勝つことに拘る必要はありません。だからヤバくなったら脱出します。｣

｢あたし達の反乱で各地の反乱分子の反乱を煽るんだね。｣


テンカも言う。

｢つまり俺達がここで長期間応戦すればするほど反乱が増えるって訳か。｣


篠崎がみんなに指示を伝える。

｢上川さん、あなたは東の見張りを300の兵で頼みます。｣

｢テンカくんは700の兵で正面の門の防衛を｣

｢ヒナちゃんは500の兵で上川さんやテンカのサポートを臨機応変に対応してくれ。｣

｢俺は西の門を見張る！｣