ヒカゲモノ

ZERO

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爆弾

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ーその頃ー


テンカ達が店長を倒した時、上川は研究所の中心部に爆弾を仕掛け終わったところであった。


ここまでは順調。しかしである。

爆弾を仕掛けて逃げようとしたとき後ろを振り向くと沢山の敵に囲まれていた。


「おいおい…。なんだこりゃあ?全く殺気を感じなかったぞ…!」


敵は10~15人くらい。

上川はとにかく入り口に向かうため、相手にピストルを撃ちながら、そして爆弾を投げながら走っていった。


「ドガーン!」とか「バキュンバキュン!」という音が鳴り響く。

しかしである。敵は動じずに走ってくる。

これには上川もびっくり驚く。

「おいおい…。こいつら爆弾喰らっても平気な顔して走りやがる…!」

(バキュンバキュン)

上川はピストルを撃ったがサイボーグ化した相手には全く効かなかった。

「こりゃピストルは全く役に立たんな。ならこれはどうよ?」


上川は爆弾を投げた。
しかし先ほどの爆弾は爆風で吹っ飛ばす爆弾。

今回は相手の体を部位に当てて爆発する爆弾を投げた。

(ドガーン!)


今回の爆弾は効いたみたいである。

「今回は効いたか!足を吹っ飛ばされたら動けまい!しかしさっきの爆弾は沢山無いからな…大切に使わなきゃな…。」


上川は爆弾で敵を撃破したが、それでもまだ7人はいる。

爆弾も尽きかけているところであったが上川は逃げている方向に人を見かける。

「アレは…ヒナちゃん!」

ヒナは走ってくる上川に笑顔で言う。

「やっほー。苦戦しているみたいだねー。」


上川は急いで言う。

「ヒナちゃん聞いてくれ。爆弾はあと5分で爆発するようにしている。その前に脱出したいのだが…!こいつらを倒さなきゃいけない!」


「じゃあそういう時はコレ!」

ヒナはそう言うと粘着テープの罠を仕掛けた。

「これは湯浅さんの知り合いの発明家から貰った超強力な粘着テープ!この上に人が歩くとテープでくっついて動けなくなっちゃうよ!」


「ナイスだヒナちゃん!」

後ろから追いかけてきた敵はヒナが仕掛けた罠にハマり、身動きが取れなくなった。


「よし!後は駆け抜けるだけだ!」

上川はそう言って出口に走っていった。



そして出口に付近にいたテンカと合流。

3人は研究所の爆破を見届けて無事任務を終えた。



帰り道は追ってに終われる可能性もあるのでバラバラに帰るのは危ないので3人は奈菜美さんの家に身を寄せることにした。







無事、奈菜美の家についた3人は奈菜美の家に驚いた。

テンカは奈菜美の家を見て言う。

「奈菜美さんの家ってとても大きいんですね…。湯浅さんと同じくらいの大きさだ…。」

それに対して上川はいう。

「奈菜美は湯浅さんが贔屓にしている警備会社の一人娘だぞ。ちなみに裏で俺たちみたいな暗殺者も育成しているからな。」


平然と言う上川にヒナが聞く。

「それにしても上川さんは奈菜美さんのことよく知っているよねー。奈菜美さんは昔からの知り合いなの?」


「ああ、俺は奈菜美と幼なじみだからな。幼稚園から大学までずっと同じ学校に行っていたからな。アイツのことは何でも知っている。」


上川は軽く笑いながら言う。

「アイツ今ではあんな強気だけど昔はすげぇ気弱な可愛らしい娘だったんだぜ。」

そう言う上川の頭を軽く叩いて奈菜美は言う。


「はいはい。あたしの昔話は良いから今日の任務の話教えて頂戴。」


俺達は奈菜美さんの手料理を食べながら今日の任務の話をした。


奈菜美は話を聞き言う。

「へぇ。本当に地下でサイボーグを作っていたんだ。」

上川は真剣な顔をして言う。

「あぁ、研究所の中心部にあったサイボーグ計画書に書いてあるのを見ると『頭以外をサイボーグ手術し、頭以外ならいくら攻撃されても死なない体にするのに成功した』と書いてある。」

上川は続ける。

「ただ、ここに書いていないことも沢山有るはずだ。俺が戦った敵は感情そのものが無く、ロボットの様に感じた。」


テンカも言う。

「ピストルの弾も効かないのでこれからは刀やサーベルの練習をしたほうが良さそうですよね。」


奈菜美はいう。

「じゃあ今日あった事を明日、あたしがまとめてレポートに書いて湯浅さんに提出しておくわ。」



テンカ達はこの日は奈菜美の家に泊まった
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