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尼子再興軍挙兵
これが本当の戦
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源五郎が西側を攻撃しているのを確認した宗信は源五郎と合流する為、西側の守りを攻めた。
小次郎は重い旗を持つだけで精一杯で、戦況をよく理解せぬまま味方に付いていく。
「いまの戦況はどうなってんだ…?味方がスムーズに前に進んでいるから有利なのか?」
味方の動きだけで判断する小次郎。
落ち着く為に一息つきたいところだが、そんな余裕が全く無い。
思った以上に合戦とは過酷なんだなと小次郎はこの時気付いた。
特に最前線で戦っている人となれば死と隣り合わせな為、今の小次郎以上に気持ちに余裕が無いだろう。
実は宗信が小次郎に旗を持たせたのは合戦の過酷さを教える為である。
「旗役でも凄くキツイ」と言うのを教えたかったのである。
そして、旗役なら最前線より死の危険が低い為である。
小次郎には生き抜いてほしいという宗信の願いでもある。
味方の後を付いていくと味方の兵が敵と交戦をしていた。
銃声が轟き、弓矢が飛び交う。
そして、死に行く人の断末魔が聞こえる。
小次郎は後ろで味方が戦うのを見ていたが、見ていた感じだと、弓矢での死傷者が多く感じた。
鉄砲での攻撃はどちらかと言うと威嚇攻撃だろう。
槍での攻撃は近付いた者に対する攻撃といったところか。
近付くまでは弓矢による攻撃が主な気がした。
これが本当の合戦だ。
ゲームみたいに騎馬で一騎駆けなんてする武将はいない。
この場に居るのは生きるために死に物狂いで攻撃をする敵と味方である。
その戦い方を見ると、とてもじゃないが美談として語り継がれるようなものでは無かった。
とにかく血生臭い戦いだ。
西側での戦いはいつの間にか宗信の軍の圧勝で終わっていた。
しかし、周りには無数の屍がいる。
小次郎は死んだ者の血生臭い匂いで気持ち悪くなる。
だが、これが本当の合戦である。
ゲームやアニメみたいにカッコいい物ではなく、派手な物でもない。
合戦…そこにあるのは生きようとする者たちの魂である。
砦を占拠し、一段落ついた小次郎は宗信の元に戻る。
館に戻ると宗信が既に休憩している。
「宗信…!無事だったか…!」
宗信が無事なのは分かっていた。
だが俺はなぜか「無事だったか…」としか言えなかった。
きっと心の奥底で宗信を心配していたのだろう。
しかし、俺が宗信を心配していた以上に宗信は俺を心配していただろう。
「小次郎さん…!怪我が無いみたいたいで何よりです。旗役はどうでしたか?」
宗信は合戦の疲れを全く見せずに言う。
「ああ、かなりキツかった。旗って意外と重いし、周りの戦況を把握せずに前にいる味方に付いて行ってしまうから、下手したら死んでしまう危険があった。精神的に辛いもんだったよ。」
本当に精神的に辛かった…。
これが命のやり取りと教えられた。
小次郎は重い旗を持つだけで精一杯で、戦況をよく理解せぬまま味方に付いていく。
「いまの戦況はどうなってんだ…?味方がスムーズに前に進んでいるから有利なのか?」
味方の動きだけで判断する小次郎。
落ち着く為に一息つきたいところだが、そんな余裕が全く無い。
思った以上に合戦とは過酷なんだなと小次郎はこの時気付いた。
特に最前線で戦っている人となれば死と隣り合わせな為、今の小次郎以上に気持ちに余裕が無いだろう。
実は宗信が小次郎に旗を持たせたのは合戦の過酷さを教える為である。
「旗役でも凄くキツイ」と言うのを教えたかったのである。
そして、旗役なら最前線より死の危険が低い為である。
小次郎には生き抜いてほしいという宗信の願いでもある。
味方の後を付いていくと味方の兵が敵と交戦をしていた。
銃声が轟き、弓矢が飛び交う。
そして、死に行く人の断末魔が聞こえる。
小次郎は後ろで味方が戦うのを見ていたが、見ていた感じだと、弓矢での死傷者が多く感じた。
鉄砲での攻撃はどちらかと言うと威嚇攻撃だろう。
槍での攻撃は近付いた者に対する攻撃といったところか。
近付くまでは弓矢による攻撃が主な気がした。
これが本当の合戦だ。
ゲームみたいに騎馬で一騎駆けなんてする武将はいない。
この場に居るのは生きるために死に物狂いで攻撃をする敵と味方である。
その戦い方を見ると、とてもじゃないが美談として語り継がれるようなものでは無かった。
とにかく血生臭い戦いだ。
西側での戦いはいつの間にか宗信の軍の圧勝で終わっていた。
しかし、周りには無数の屍がいる。
小次郎は死んだ者の血生臭い匂いで気持ち悪くなる。
だが、これが本当の合戦である。
ゲームやアニメみたいにカッコいい物ではなく、派手な物でもない。
合戦…そこにあるのは生きようとする者たちの魂である。
砦を占拠し、一段落ついた小次郎は宗信の元に戻る。
館に戻ると宗信が既に休憩している。
「宗信…!無事だったか…!」
宗信が無事なのは分かっていた。
だが俺はなぜか「無事だったか…」としか言えなかった。
きっと心の奥底で宗信を心配していたのだろう。
しかし、俺が宗信を心配していた以上に宗信は俺を心配していただろう。
「小次郎さん…!怪我が無いみたいたいで何よりです。旗役はどうでしたか?」
宗信は合戦の疲れを全く見せずに言う。
「ああ、かなりキツかった。旗って意外と重いし、周りの戦況を把握せずに前にいる味方に付いて行ってしまうから、下手したら死んでしまう危険があった。精神的に辛いもんだったよ。」
本当に精神的に辛かった…。
これが命のやり取りと教えられた。
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