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仇敵との同盟
医者が出来る女の子
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小次郎はその馬と相性良さそうだな。お前と相性が良いのなら宗信も乗れるだろう。」
そう言い、鹿之助は小次郎に薬みたいな物を渡す。
「なにこれ?黒くて気持ち悪いな…」
小次郎は嫌な顔をする。
「それは薬だ。宗信の調子が悪いみたいだから、症状が悪化したら飲ませてやってくれ。たぶん、仕事のしすぎで疲れているのだろう。」
鹿之助は宗信を心配しているが小次郎はあまりそう言う事を考えてなかった。
「小次郎、お前まさか宗信に全部家事を押し付けたりしてないよな?」
「しているつもりは無いですよ。」
小次郎は少しヒヤッとした。
「している」と答えたら凄い怒られる気配がしたからだ。
実際に家事を押し付けたりしてはいない。
宗信が勝手にやってくれるのだ。
そして、宗信と二人で馬に乗り出発する。
「宗信、気分は悪くは無いか?」
小次郎がとりあえず宗信に聞いてみた。
「はい。大丈夫です。」
返事が素っ気ない。
これは本当にヤバイのかも知れない。
顔色もさっきより悪い。
とりあえず、今日は早く宿場町に着いた方が良いだろう。
そう思い、馬を少し走らせた。
「す、すみません。小次郎さん、少し馬から下ろしてくれませんか?」
しばらく馬を走らせて宗信は言う。
顔色を見てみるとさっきより顔色が悪い。
「宗信…!大丈夫か!」
小次郎は急いで宗信を馬から下ろして寝かせた。
額を触ってみると熱い。
熱がある。
小次郎は近くにある池の水を使い、タオルを濡らして宗信の額に置いた。
そして、鹿之助に渡されていた薬を飲ませた。
「(少し小屋で寝させておきたいな。どこか良いところは無いか?)」
小次郎は辺りを見渡した。
すると近くに大きな神社があった。
小次郎は少し部屋を貸してもらいに行く。
「すみません。連れの者が倒れてしまって少し休ませてもらいたいんだけど良いかな?」
「はい。どうぞこちらへ。」
小次郎と宗信は若い巫女さんに部屋に貸して貰った。
そして宗信をしばらく寝かせた。
しかし、昼を過ぎても調子が良くならない。
しかも宗信は凄い汗をかいている。
その為、小次郎はタオルを水で濡らし、ずっと看病をしていた。
しばらくするとさっきの巫女さんが入ってきた。
「調子はどうですか?」
「それがさっきと変わらないんだ。悪化もしていないと思う。」
それを聞き、巫女さんは宗信の顔をジッと見る。
「たぶんこれ、疲れが原因ですね。疲労からきてますよ。今日はここで泊まってください。夕食も用意します。」
小次郎は今夜はここで泊まる事にした。
早く山名祐豊に面会しなければならないが、宗信がこの調子では小次郎一人で会うことになる。
外交使者の礼儀、作法など知らない小次郎一人で会うのはヤバイだろう。
相手に失礼があっては外交が上手くいくはずもない。
しばらくすると小次郎は部屋の外に出る。
部屋にいると空気が重く感じる。
その為、外に出て少し散歩をする。
「(この神社、大きい割には人がいないな。)」
「どうかしました?」
さっきの巫女さんがひょっこりと現れた。
「いや、この神社大きい割には人が少ない。それに寂れているし。」
「ここは戦で戦火の炎に包まれやすいから人も全然来ないです。」
「よくそれで食っていけるな。」
「あたし、一応医者ですから。それで食っています。」
なるほど、だから宗信の顔を見たときに疲労からきていると分かったんだ。
「医者か…そういえば俺の集落に医者なんて一人もいなかったな。」
確かに小次郎達がいる集落には医者などいない。
と言うより、尼子再興軍に軍医がいない。
つまり何か急な病気や医者が必要な場合はここに来れば良いのだ。
勝久から指示が出たら軍医に誘うのもありか。
そう言い、鹿之助は小次郎に薬みたいな物を渡す。
「なにこれ?黒くて気持ち悪いな…」
小次郎は嫌な顔をする。
「それは薬だ。宗信の調子が悪いみたいだから、症状が悪化したら飲ませてやってくれ。たぶん、仕事のしすぎで疲れているのだろう。」
鹿之助は宗信を心配しているが小次郎はあまりそう言う事を考えてなかった。
「小次郎、お前まさか宗信に全部家事を押し付けたりしてないよな?」
「しているつもりは無いですよ。」
小次郎は少しヒヤッとした。
「している」と答えたら凄い怒られる気配がしたからだ。
実際に家事を押し付けたりしてはいない。
宗信が勝手にやってくれるのだ。
そして、宗信と二人で馬に乗り出発する。
「宗信、気分は悪くは無いか?」
小次郎がとりあえず宗信に聞いてみた。
「はい。大丈夫です。」
返事が素っ気ない。
これは本当にヤバイのかも知れない。
顔色もさっきより悪い。
とりあえず、今日は早く宿場町に着いた方が良いだろう。
そう思い、馬を少し走らせた。
「す、すみません。小次郎さん、少し馬から下ろしてくれませんか?」
しばらく馬を走らせて宗信は言う。
顔色を見てみるとさっきより顔色が悪い。
「宗信…!大丈夫か!」
小次郎は急いで宗信を馬から下ろして寝かせた。
額を触ってみると熱い。
熱がある。
小次郎は近くにある池の水を使い、タオルを濡らして宗信の額に置いた。
そして、鹿之助に渡されていた薬を飲ませた。
「(少し小屋で寝させておきたいな。どこか良いところは無いか?)」
小次郎は辺りを見渡した。
すると近くに大きな神社があった。
小次郎は少し部屋を貸してもらいに行く。
「すみません。連れの者が倒れてしまって少し休ませてもらいたいんだけど良いかな?」
「はい。どうぞこちらへ。」
小次郎と宗信は若い巫女さんに部屋に貸して貰った。
そして宗信をしばらく寝かせた。
しかし、昼を過ぎても調子が良くならない。
しかも宗信は凄い汗をかいている。
その為、小次郎はタオルを水で濡らし、ずっと看病をしていた。
しばらくするとさっきの巫女さんが入ってきた。
「調子はどうですか?」
「それがさっきと変わらないんだ。悪化もしていないと思う。」
それを聞き、巫女さんは宗信の顔をジッと見る。
「たぶんこれ、疲れが原因ですね。疲労からきてますよ。今日はここで泊まってください。夕食も用意します。」
小次郎は今夜はここで泊まる事にした。
早く山名祐豊に面会しなければならないが、宗信がこの調子では小次郎一人で会うことになる。
外交使者の礼儀、作法など知らない小次郎一人で会うのはヤバイだろう。
相手に失礼があっては外交が上手くいくはずもない。
しばらくすると小次郎は部屋の外に出る。
部屋にいると空気が重く感じる。
その為、外に出て少し散歩をする。
「(この神社、大きい割には人がいないな。)」
「どうかしました?」
さっきの巫女さんがひょっこりと現れた。
「いや、この神社大きい割には人が少ない。それに寂れているし。」
「ここは戦で戦火の炎に包まれやすいから人も全然来ないです。」
「よくそれで食っていけるな。」
「あたし、一応医者ですから。それで食っています。」
なるほど、だから宗信の顔を見たときに疲労からきていると分かったんだ。
「医者か…そういえば俺の集落に医者なんて一人もいなかったな。」
確かに小次郎達がいる集落には医者などいない。
と言うより、尼子再興軍に軍医がいない。
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