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中編
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サプライズ誕生日パーティーを楽しみ、瞬に疲れを残さないようにということで3人は早めに解散した。
龍千歌は気分よく1人帰り道を歩いていた。
そして気づいた時にはすでに尾行られていた。
それは1人や2人ではなく、もはや逃げるという選択肢はなかった。
東京連合暗殺部隊隊長の彼女は今までは逆にそういう仕事をしてきた。その自分がまさか闇討ちの標的になるとは夢にも思わなかっただろう。
(なんだ?…)
だが相手に見当がつかず千歌はかつてない危険を感じた。
もう人通りからはかなり離れてしまっている。どうにもならないことは明らかと思った所で千歌は覚悟を決めた。
『誰だ?出てこいよ。何の用だ』
立ち止まりそう言って振り返ると1人の女が歩いてきた。
背は高く髪は右側側面を刈っていて、あとは左に流すような髪型をしている。
そんな男のようなヘアースタイルのわりに顔は小さく綺麗な方だ。
『あーあ、見つかっちゃった。だから言ったんだよ、俺には無理だって』
刈り上げの女に続いて四方八方から人が出てきた。
『よし、作戦変更!終わりよければ全てよし、一気にかかれ』
刈り上げの女は声を低くし、ふざけた調子で号令をかけた。
言われて周りの女たちがバットや木刀を手に千歌へと近づいてくる。
(1、2…10人か)
千歌は得意のナイフを今日に限って持っていなかったが来られる前にかかっていった。
先手を取り木刀を奪うとそれをおもいきり振り回し簡単には相手を寄せつけず粘った。
1人、また1人と打ちのめしていく。
刈り上げの女はその様子をじっと見ていたがすぐにしびれを切らした。
『あーあーあー、こりゃヤバイな。よし分かった。お前らどけ、どいてろ』
刈り上げがそう言うと女たちは四方に広がった。
『さっすが東京連合暗殺部隊「飛怒裸」の総長。なかなかやるねぇ』
『何?』
何故それを知っているのか。そうと知って何故自分を狙うのか。千歌には分からなかった。
『何者だ?何故私を狙う』
『さぁね、オレに聞かれたって分かんないですよ。でもほら、要はあーゆーことですよ。あんたと七条琉花が雪ノ瀬瞬の命令で丙って奴のこと半殺しにしたでしょ?それと似たようなもんですよ』
千歌は驚きを隠せなかった。
『どういうことだ。何故そんなことまで知っている!』
『おっと、いけね。あんま喋りすぎるとまた怒られちめーわ。話はここまで。オレの本意じゃないんだけど、あんたにはここで倒れてもらいますよ』
刈り上げは言ってから構えた。
四方は囲まれている。なんにせよ、まずこの女を倒すしかないらしい。
千歌は飛びこんだ。右の拳を叩き込み連続攻撃にいこうとした。
しかし次の瞬間には空が見えていた。
一瞬、何をされたのか分からなかったがそのまま頭から地面に叩きつけられた。
刈り上げはそのまま続けて顔めがけて蹴りをいれてきた。
『うっ!』
千歌はギリギリかわし立ち上がり構え直した。
『やっぱ、お得意のナイフがないと思うようにいかないかな?』
『!?』
まただ。何故そんなことまで知っているのか。
『…舐めるな』
『だから舐めてないですってば』
千歌はまたパンチをしかけたが今度はその攻撃を受け流され、代わりにカウンターの拳をおもいきり打ち込まれた。
そしてひるんだ千歌に対し攻撃はまだ終わらなかった。
逆からもう1発。下からあごに1発。最後は真っ正面から殴り倒された。
『よし、今だ!後は任せたぜ!』
再び手下の女たちが囲み、千歌が起き上がる前に袋叩きにしてしまった。
(まずい…瞬か琉花に知らせないと…私が終わったら間違いなく2人の所にこいつらは行く…なんとか伝えなければ…)
しかし千歌の意識はそのまま遠くなっていった。
龍千歌は気分よく1人帰り道を歩いていた。
そして気づいた時にはすでに尾行られていた。
それは1人や2人ではなく、もはや逃げるという選択肢はなかった。
東京連合暗殺部隊隊長の彼女は今までは逆にそういう仕事をしてきた。その自分がまさか闇討ちの標的になるとは夢にも思わなかっただろう。
(なんだ?…)
だが相手に見当がつかず千歌はかつてない危険を感じた。
もう人通りからはかなり離れてしまっている。どうにもならないことは明らかと思った所で千歌は覚悟を決めた。
『誰だ?出てこいよ。何の用だ』
立ち止まりそう言って振り返ると1人の女が歩いてきた。
背は高く髪は右側側面を刈っていて、あとは左に流すような髪型をしている。
そんな男のようなヘアースタイルのわりに顔は小さく綺麗な方だ。
『あーあ、見つかっちゃった。だから言ったんだよ、俺には無理だって』
刈り上げの女に続いて四方八方から人が出てきた。
『よし、作戦変更!終わりよければ全てよし、一気にかかれ』
刈り上げの女は声を低くし、ふざけた調子で号令をかけた。
言われて周りの女たちがバットや木刀を手に千歌へと近づいてくる。
(1、2…10人か)
千歌は得意のナイフを今日に限って持っていなかったが来られる前にかかっていった。
先手を取り木刀を奪うとそれをおもいきり振り回し簡単には相手を寄せつけず粘った。
1人、また1人と打ちのめしていく。
刈り上げの女はその様子をじっと見ていたがすぐにしびれを切らした。
『あーあーあー、こりゃヤバイな。よし分かった。お前らどけ、どいてろ』
刈り上げがそう言うと女たちは四方に広がった。
『さっすが東京連合暗殺部隊「飛怒裸」の総長。なかなかやるねぇ』
『何?』
何故それを知っているのか。そうと知って何故自分を狙うのか。千歌には分からなかった。
『何者だ?何故私を狙う』
『さぁね、オレに聞かれたって分かんないですよ。でもほら、要はあーゆーことですよ。あんたと七条琉花が雪ノ瀬瞬の命令で丙って奴のこと半殺しにしたでしょ?それと似たようなもんですよ』
千歌は驚きを隠せなかった。
『どういうことだ。何故そんなことまで知っている!』
『おっと、いけね。あんま喋りすぎるとまた怒られちめーわ。話はここまで。オレの本意じゃないんだけど、あんたにはここで倒れてもらいますよ』
刈り上げは言ってから構えた。
四方は囲まれている。なんにせよ、まずこの女を倒すしかないらしい。
千歌は飛びこんだ。右の拳を叩き込み連続攻撃にいこうとした。
しかし次の瞬間には空が見えていた。
一瞬、何をされたのか分からなかったがそのまま頭から地面に叩きつけられた。
刈り上げはそのまま続けて顔めがけて蹴りをいれてきた。
『うっ!』
千歌はギリギリかわし立ち上がり構え直した。
『やっぱ、お得意のナイフがないと思うようにいかないかな?』
『!?』
まただ。何故そんなことまで知っているのか。
『…舐めるな』
『だから舐めてないですってば』
千歌はまたパンチをしかけたが今度はその攻撃を受け流され、代わりにカウンターの拳をおもいきり打ち込まれた。
そしてひるんだ千歌に対し攻撃はまだ終わらなかった。
逆からもう1発。下からあごに1発。最後は真っ正面から殴り倒された。
『よし、今だ!後は任せたぜ!』
再び手下の女たちが囲み、千歌が起き上がる前に袋叩きにしてしまった。
(まずい…瞬か琉花に知らせないと…私が終わったら間違いなく2人の所にこいつらは行く…なんとか伝えなければ…)
しかし千歌の意識はそのまま遠くなっていった。
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