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第一章・光の精霊の国

40話・プロポーズ?!

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 ちゃぽんっ

 部屋に戻って気がついたけれど、昨日はお風呂に入っていなかったので、私は湯浴みの用意をお願いした。
 アリスは報告や仕事があると言って、執務室へと向かった。

 バスタブにたっぷりはった温かいお湯に肩までつかりながら、私は考える。

 はぁ、いったいどうしたら。
 カナちゃんが光の精霊の関係する場所にいるのなら、ライトを呼んだらダメかな?

 ライトさーん!

 心の中で呟いてみるが、何も反応がない。
 カナちゃんについてるのかな? それじゃあ、

 ミニライトちゃん達ー!

 ポンポンと、二人が可愛い姿を現した。

「「ミニライトじゃないよ! 僕達もライトだよ!」」

 あら、じゃあさっきの呼び掛けに答えてくれればよかったのに。
 ここではたと気がつく。あ、私今服着てないじゃない!
 大きいライトじゃなくてよかった……。

「アイツは今カナのところだよ」

 青い子が答える。

「カナに説明してる」

 赤い子が答える。
 説明って?

「「聖女の契約をして、この国に縛られたら聖なる力を常に使ってこの国に結界張ってるとか!! もとの世界に帰りたいっていうから、帰れないよーっとか!!」」

 !!
 あの心配は的中してしまったようだ。まだ彼女は帰ることが出来なくなったことを知らなかったんだ。

「「あと、王子様に結婚しようって言われたって、カナは言ってたよー!」」

 あーーーーっ! まって、それ。それじゃない?! カトル王子から逃げたのって……。
 私も、覚えがあるけれど。王子様と結婚とか婚約とか……。
 ボッと顔が赤くなる。

 カナちゃん、きっと混乱しているんだわ。
 相談相手なんて、この世界にいないし、話を聞いてあげないと。でも、どうやって……。

 バスタブからあがり、服を着る。

 とにかく、カナちゃんに会いに行かないと!!

「「リサ、カナのところにいく?」」
「うん、行きたい。何かいい方法はある?」

 二人に問うと、すぐに答えを提示してくれた。

「「また、精霊の世界からいけばいいんだよ」」

 精霊界! そっか。あそこなら扉はくぐり抜けられたし、カトル王子達にも見つからないよね! でも、

「どうやっていくの?」

 二人はキャッキャとイタズラぎみに笑いながら言った。

「「僕達にまかせてー!」」

 う、ちょっとだけ心配だけど、まかせて大丈夫だよね。
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