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猫、二人目妊娠
しおりを挟む息子はすくすくと育ちます。
多少母乳依存率100パーセントで、言葉が少し遅くて、離乳食食べなくてやきもきした割には。お義母さんたちがやってきて、ちょっとリッチなおすし屋さんに連れて行っていただけたとき、「うちの子ぜんぜん離乳食食べてくれなくて…」とこぼすと、
「食べてるよ」
モッシャー、モッシャー。目の前にはうどんをウマウマと食う息子の姿が。てめえこの野郎…!!そのうどん、だしが効いててうまいよな!
なに「おいしいねーこれ」って顔してやがるぅぅぅ!
生後一年ほどにして外面のいい息子でした。…はい、それ以来少しずつ色々食べるようになりましたとも!!お義母さんありがとう!!でも高いものから食べるとかお前は海原雄○か!!
この辺りは本当、毎日が必死でしたね。私らあまり記録に取る人間でもないので、あまり写真やビデオって無いんですけど。とにかく必死だった記憶はあります。何に対して必死だったかまでは覚えてないんだけど、とにかく毎日頑張ってたって記憶が。
このごろ、猫がパソコンの前で小説やらいろいろなものを書き散らしているのを知るたぬきさん、「今日は先生でないの?」と聞いて来ます。
何がって聞いたら、「真面目な顔してパソコンの前で文章考えてる嫁さん先生が観たい」…私は見世物じゃないですよ。
「いつになったら印税生活できます?」
まだ諦めていない模様。それは私たちが宝くじに当たる確率だと思うよ…
隣の部屋でテレワークに勤しむ旦那の声を聞きながら思います。会議中ですね今。旦那以外の声が聞こえるので。
旦那の職場はまだテレワーク続行だそうです。
「いやーよかったー、子供たちも学校始まったし、これで心置きなく嫁さん成分吸収できるわ~」
一日に二回くらい、仕事の合間に「疲れた~」といってベットリしに来ます。
「よかった、手乗り嫁さん実装前に俺のほうが家にいるから仕事の合間に嫁さんスリスリできる」
…よかったですね。
下世話な話になりますが。私たちはこの辺では晩婚の類でしょうが、子供は恐ろしく早く出来ました。相性良かったんだろうね。
息子が一歳過ぎて、そろそろ年齢的に二人目かねー、と思って意識し始めて二ヶ月過ぎたころ。
息子のものを買いにうさぎちゃんのマークで有名な子供用品店のなかを回っているときに。目にとまったものがありました。
「これいいな」
それはピンクの、ふわふわのポンチョです。前をポンポンがついた紐でとめるタイプの。息子にはおよそ縁の無い代物でしたが。
直感が来ました。
――おなかに、二人目がいるのかもしれないと。そして、その子は女の子なのかもしれない。そんな直感が。
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