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七十七話 ★R18

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 緩いですが、R18表現がありますので、苦手な方はご注意下さい。


 ☆★☆



 私はシリウス様に抱きつくとジワッと目が潤んできた。

 本当にシリウス様が愛しいと思う気持ちとやっと自分の気持ちを言葉に出来たこと、シリウス様も同じ気持ちで通じ合えたことに感激して涙が流れそうになっている。

「あの、シリウス様?こんなこと女である私から言うなんてはしたないと思われるかもしれないけど…私は貴方様と愛し合いたい、です!」

 私は自分を奮い立たせて決死の覚悟で言った。

 私はどうしても今シリウス様と愛し合いたいと思っているから。

「リゼット?」

 シリウス様がしがみつく私の腕を優しく解いて、目をこれでもかと見開きながら私を見つめてくる。

「…あ、の、…シリウス様嫌ですか?無理ですか…?…」

 私はシリウス様の反応に自分で言ってしまったことに、羞恥を感じてだんだんと小声になっていく。

「…リゼットよ、良いのか?」

「シリウス様が嫌でなければ…」

 私はシリウス様の目を見られなくなって逸らして俯く。

 目尻から涙が零れそうになるのを奥歯を噛み締めて堪える。

「嫌である訳がない…でも…我は経験がないのだ…」

「えっ?」

 シリウス様ほどの方が経験がない?信じられなくて今度は私が目を見開く。

「正直に言うと…我は今までそのような欲を持ったことがないのだ」

「えっ?」

 シリウス様の言葉を聞いて私は目を丸くする。

 そしてシリウス様が今までそのような欲を一度も持ったことがなくて、今も持っていないのだったら、私は何てことを言ってしまったんだろう?

 人間と魔族は違うのかな?いや魔族も交尾をすると聞いているからそうじゃない。

 でもシリウス様は違うのかもしれない!

 なのにそんなことを言ってしまって、私から誘ってしまった。

 私はシリウス様に何てはしたないと思われたんではないだろうか?

 私は血の気が引いた。

「ご、ごめんなさい!知らなかったこととはいえ、そんなことを言って!あの…私の言ったことは気にしないで…」

 私はシリウス様から離れようとする。

 でもシリウス様は私の腕をガシッと掴まえてきた。

「えっ?」

「今は違う!…いや!リゼットと出会ってから違うと訂正した方が良いな…我はそんな欲をリゼットと出会ってから持つようになったのだ。

 初めてであったからどうしてなのだ?と自分で戸惑ったものだ…。

 でも我には経験がないのだ、だがリゼットが良いなら我はそなたと愛し合いたい!」

 シリウス様がどこか思い詰めた表情で真剣に私に訴えてきた。

「…ほ、ほんとですか?」

「ああ、リゼットがそう思ってくれているなら…我もそなたと愛し合いたい!」

「シリウス様!」

 私はまたシリウス様に抱きついた。

 シリウス様が私の頭を撫でてくれる。

 シリウス様に頭を撫でてもらうことが好きだ。

 気持ちが安らいでいく。


「リゼットよ…」

 シリウス様の声に私は身体を少し離してシリウス様の赤と金の瞳を見つめる。

「シリウス様…」

 シリウス様の顔が近付いてきて、私は目を閉じた。

 そしてお互い生まれて初めてのキスをした。



 私たちは生まれて初めてのキスをソファでしてから、シリウス様が私を抱き上げてすぐベッドまで連れて行かれて押し倒された。

 それからすぐドレスや下着などもすべて脱がされた。

 とても性急なものだったけど、嫌な気持ちにならなかった。

 それがシリアス様が私を求めてくれているという気持ちを表しているものに感じたから。


 私自ら望んで私から誘ったのだけど、シリウス様の前で生まれたままの姿になるのは本当に恥ずかしかったけど、そんな余裕はすぐになくなった。

 シリウス様は本当に経験がないの?と言うくらいに手際が良いというのか、私の身体のあらゆるところに優しく触れながら私の性感帯をすぐに探し当てて、そこに刺激を与えてくる。

 私は頭の中でシリウス様はこんなこともチートなの?と思ったけど。

「リゼット他のことを考えないで今は我に集中して…」

 と言われてしまった。


 私たちは長い時間唇を合わせた。

 最初はチュッチュッとバードキスと言われるものから、だんだんと深くなって私が息が上がってきて、口を開いたらすかさずシリウス様の舌が潜り込んできた。

 私の舌に自分の舌に絡ませてきたり、歯列や口内をくまなくシリウス様の舌になぞられて、私は初めてのことなのに腰から背中がゾクゾクとしてきた。

 シリウス様はキスをしながら手で私の耳や首筋、肩、鎖骨、背中、腰、お腹など徐々に触れてきて太ももやなどにも手を滑らせてきた。

 そして私が反応する部分に指や唇舌で触れてくるのだ。

 私はすぐに翻弄されてしまった。

「えっ?…うそっ?…ひっ…あん!…」

 胸の先端に指と舌で触られた時はピリッとするような疼く感覚にビックリしてしまった。

「んっ…あっ…シリウス、さま~」

 自分の甘えた媚びだような声に恥ずかしくなるけど、止まらない。

「っ…リゼット…我の名を…呼び捨てで呼んでくれ」

 シリウス様に懇願されて。

「ふっ…んんーっ…シリウス!」

「くっ!…はっ!…リゼット愛してる」

 何かに堪えるような声を出してからシリウス様が愛を伝えてくれる。

「シリウス、私も愛してます」

「リゼット!」


 シリウス様が時間をかけて私の全身をくまなく触れていき、私が全身力が抜けてから私の足を開き、そこに自分の身体を潜り込ませてきた。

「あっ!」

 私は恥ずかしさに手で顔を覆う。

「リゼット顔を見たい…隠さないでくれ」

 シリウス様の普段とは違う色気のある声だけで身体か痺れたようになる。

 手を離して見ると顔を赤くして目を潤ませた壮絶な色気を放っているシリウス様に目が釘付けになった。

 私はもう蜜が流れ出ていることが自分でわかっている。

 その蜜が溢れている入口にシリウス様が触れてきて、蜜を掬うように自分の指に纏わせてその上の蕾にも触れてきた。

「えっ?あっ!…」

 私が魚のようにビクンッと身体を跳ねさせると、シリウス様が宥めるように、私にチュッチュッとキスをしてきた。

 それから口と指で秘蜜の中とその上の蕾を長い時間愛撫されて、私はあられもない声を上げるだけになる。

「あっああぁーっ…ふっんん…あん、ひゃあ…あぁー…」

 そのうち下腹部がキューンとして、身体が突っ張り頭が真っ白になった。

「リゼット果てたか…良かった」

 シリウス様の声を聞いてシリウス様の方を見ると、「はっ、はっ」とシリウス様が息を少し上がらせながら自分のものをピタッと私の入り口に当てた。

「…我とリゼットは体格にかなりの差があるから、ほぐすのに時間をかけてかなり柔らかくはなったがそなたは初めてだから痛いかもしれん…」

「シ、リウス…大丈夫です…きてください」

 私が言うと、シリウス様は目を見開いてから切なそうに口を歪めた。

「そんなことを言われてしまうと…優しく出来んかもしれぬ…」

「…それでもいいです…シリウス私は貴方が欲しい…」

「リゼット!」

 シリウス様の赤と金の瞳がギラリと光る。

 その瞳が獰猛な獣のように見えて私はゾクッとする。

 シリウス様が私の膝裏を自分の腕に乗せて楔の先をグッと私の秘門へと進めてきた。








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