25 / 34
第三章 アルプス・スキー(オーストリア)
第25話 サンアントンスキー場、再び3(ワールドカップ)
しおりを挟む
レッヒツァーの翌日は天気が良くなかったのでサンアントンで滑る事にした。Krazy Kanguruh の前で江崎君に会ったので、2人で1本滑ってからいつものカフェテリアに入った所で日本人に会った。彼は松下さんと言い、大阪外大で体育を教えているそうだ。
昨年11月から、併設のサンクリストフスキー場でスキースクールを受講しているとの事。このサンアントンで私の姿は4~5回見かけていたようだ。昼食後3人で滑った。体育の先生だけあってかなり上手い。
翌日は天気に恵まれたので再びツールス経由でレッヒまで行ってみた。今日はソロである。ツールスのリフト沿いに深雪の塊があったので2本滑ってみた。前日降った雪とみえ重い。
レッヒにも深雪は至る所に見られた。ゲレンデは思った以上に広い。今日は時間は十分にあったのでスキーツァーでツールスに戻った。楽なコースである。
サンアントンスキー場の真向かいにレンドルスキー場がある。ここで滑るスキーヤーは殆どいない。それはそうだと思う。世界的に有名なサンアントンに来てわざわざレンドルで滑る訳がない。でも話のタネに一度ぐらいは滑っておこうと思い行ってみた。
雪が固く歯が立たなかったが上部はかなり広く新雪が降ればかなり快適な深雪を堪能できるのではないかと思う。リフトが稼働してくれるなら。
(今思えば、北海道ニセコのチセヌプリスキー場のように少人数のスキーヤーで新雪の深雪を独占できるかもしれない)
レンドルは早々に切り上げサンアントンに戻ってきた。昼食の為 Krazy Kanguruh に来たら、来る1月31日、2月1日開催のワールドカップ・カンダハーに備えて出場選手が滑降の練習をしていた。ワールドカップ出場選手の滑降を生で観るのは初めてである。流石に迫力十分であった。
ペンションに帰る時一緒になった女性は同じペンションで朝食時のテーブルが私と同じだと言う。ドイツから2週間の予定で来ているそうである。
(今、思い出そうとしても全く記憶にありません。たぶんこの時は Krazy Kanguruh のアメリカ娘以外の女性は誰も眼に入らなかったのだと思う。ドイツ人の女性には申し訳ないですが)
翌日、快晴の中30~40分、滑降の練習を観た。どこの選手かは分からなかったがジャンプに失敗して転び、片方の板を壊してしまった。ものの見事に真ん中で折れていた。
翌日も快晴。明日からカンダハー開催である。朝、松下さんに会った。昨日から滑降の選手の滑りをカメラに収めているそうだ。今日の練習は12時半からだそうである。
滑降には3人の日本人選手が出場するようで、応援したがどうもあまり期待しないほうが良さそうである。
オーストリア滞在も残り僅かになってきたので、土産物を買いに行ってみた。当初、木彫りの人形の予定だったが変更して木彫りのマスクとタペストリを買った。”社長へ” 及び ”アパートの大家さんへ” である。2人からは餞別を頂いていた。これを忘れたら帰国してから大変である。
その後、江崎君を訪ねてみた。風邪をひいていたそうだ。夕食時、久しぶりの会話はスキーの話で盛り上がった。
1月31日、ワールドカップ・カンダハー初日。
滑降が行われた。日本勢は3人共あまり振るわなかった。トップの選手は1分50秒位だったようだ。ラストの選手で2分7秒位だった。
ワールドカップを記念してカンダハー滑降コースをノンストップで滑降してみた。一度他のスキーヤーと接触しそうになり転んだが、強烈なアイスバーンを初心者並みのへっぴり腰で何とかあえぎながら滑り切った。何と9分30秒費やした。膝、腰ともガクガクになったがとても良い経験になった。
大会の模様は夕方、TVでも観たが上位選手のみで日本人は観られず。ニュースだったのかな?
2月1日、ワールドカップ・カンダハー2日目。
最終日、スラロームが行われた。存分に楽しむ事ができた。日本期待の海和俊宏は1回目は3位につけたが、結局10位に終わった。逆に1回目は10何位だったスイスのシュテンマルクがごぼう抜きで優勝した。
今夜はオーストリア最後の夜である。カンダハー私的後夜祭で街は盛り上がっており、『Chiba, Chiba!』と声を掛けられた。まさか、私を滑降選手の『千葉』と間違えた訳ではあるまい。『日本の千葉も頑張ったな!』という意味であろう。
年明け後のサンアントンスキー場の3週間は期待ほどには深雪はなく少し残念。降雪時に上のゴンドラがよくクローズされるのがとても残念であった。
思いがけなく、ワールドカップが生で観戦できたのは良かった。終了直後に選手と同じコースを滑降できたのは貴重な体験であった。
また、前日に水を撒いて雪を凍らせるのは初めて知って驚いた。
明日からはスイス・ツェルマット。待ってろよ、マッターホルン‼
昨年11月から、併設のサンクリストフスキー場でスキースクールを受講しているとの事。このサンアントンで私の姿は4~5回見かけていたようだ。昼食後3人で滑った。体育の先生だけあってかなり上手い。
翌日は天気に恵まれたので再びツールス経由でレッヒまで行ってみた。今日はソロである。ツールスのリフト沿いに深雪の塊があったので2本滑ってみた。前日降った雪とみえ重い。
レッヒにも深雪は至る所に見られた。ゲレンデは思った以上に広い。今日は時間は十分にあったのでスキーツァーでツールスに戻った。楽なコースである。
サンアントンスキー場の真向かいにレンドルスキー場がある。ここで滑るスキーヤーは殆どいない。それはそうだと思う。世界的に有名なサンアントンに来てわざわざレンドルで滑る訳がない。でも話のタネに一度ぐらいは滑っておこうと思い行ってみた。
雪が固く歯が立たなかったが上部はかなり広く新雪が降ればかなり快適な深雪を堪能できるのではないかと思う。リフトが稼働してくれるなら。
(今思えば、北海道ニセコのチセヌプリスキー場のように少人数のスキーヤーで新雪の深雪を独占できるかもしれない)
レンドルは早々に切り上げサンアントンに戻ってきた。昼食の為 Krazy Kanguruh に来たら、来る1月31日、2月1日開催のワールドカップ・カンダハーに備えて出場選手が滑降の練習をしていた。ワールドカップ出場選手の滑降を生で観るのは初めてである。流石に迫力十分であった。
ペンションに帰る時一緒になった女性は同じペンションで朝食時のテーブルが私と同じだと言う。ドイツから2週間の予定で来ているそうである。
(今、思い出そうとしても全く記憶にありません。たぶんこの時は Krazy Kanguruh のアメリカ娘以外の女性は誰も眼に入らなかったのだと思う。ドイツ人の女性には申し訳ないですが)
翌日、快晴の中30~40分、滑降の練習を観た。どこの選手かは分からなかったがジャンプに失敗して転び、片方の板を壊してしまった。ものの見事に真ん中で折れていた。
翌日も快晴。明日からカンダハー開催である。朝、松下さんに会った。昨日から滑降の選手の滑りをカメラに収めているそうだ。今日の練習は12時半からだそうである。
滑降には3人の日本人選手が出場するようで、応援したがどうもあまり期待しないほうが良さそうである。
オーストリア滞在も残り僅かになってきたので、土産物を買いに行ってみた。当初、木彫りの人形の予定だったが変更して木彫りのマスクとタペストリを買った。”社長へ” 及び ”アパートの大家さんへ” である。2人からは餞別を頂いていた。これを忘れたら帰国してから大変である。
その後、江崎君を訪ねてみた。風邪をひいていたそうだ。夕食時、久しぶりの会話はスキーの話で盛り上がった。
1月31日、ワールドカップ・カンダハー初日。
滑降が行われた。日本勢は3人共あまり振るわなかった。トップの選手は1分50秒位だったようだ。ラストの選手で2分7秒位だった。
ワールドカップを記念してカンダハー滑降コースをノンストップで滑降してみた。一度他のスキーヤーと接触しそうになり転んだが、強烈なアイスバーンを初心者並みのへっぴり腰で何とかあえぎながら滑り切った。何と9分30秒費やした。膝、腰ともガクガクになったがとても良い経験になった。
大会の模様は夕方、TVでも観たが上位選手のみで日本人は観られず。ニュースだったのかな?
2月1日、ワールドカップ・カンダハー2日目。
最終日、スラロームが行われた。存分に楽しむ事ができた。日本期待の海和俊宏は1回目は3位につけたが、結局10位に終わった。逆に1回目は10何位だったスイスのシュテンマルクがごぼう抜きで優勝した。
今夜はオーストリア最後の夜である。カンダハー私的後夜祭で街は盛り上がっており、『Chiba, Chiba!』と声を掛けられた。まさか、私を滑降選手の『千葉』と間違えた訳ではあるまい。『日本の千葉も頑張ったな!』という意味であろう。
年明け後のサンアントンスキー場の3週間は期待ほどには深雪はなく少し残念。降雪時に上のゴンドラがよくクローズされるのがとても残念であった。
思いがけなく、ワールドカップが生で観戦できたのは良かった。終了直後に選手と同じコースを滑降できたのは貴重な体験であった。
また、前日に水を撒いて雪を凍らせるのは初めて知って驚いた。
明日からはスイス・ツェルマット。待ってろよ、マッターホルン‼
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
海外一人旅3・万年青年どこへ行く アメリカ編
門脇 賴
エッセイ・ノンフィクション
海外一人旅シリーズ3
人生3度目の海外旅行。 4か月の休暇を取得しての旅です。
注目は
1.アメリカのnational・パーク(国立公園)
2.大西部の今昔(古き良き時代と今)
3.大草原の小さな家の舞台を訪ねて
海外一人旅1・万年青年どこへ行く カナダ編(門脇賴29歳の時)
門脇 賴
エッセイ・ノンフィクション
人生初の海外旅行。海外一人旅シリーズ1。
カナダ・アルバータ州のバンフの街を皮切りにカナダ7か月半、アメリカ1か月のバックパック一人旅にお付き合いください。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ふと思ったこと
マー坊
エッセイ・ノンフィクション
たまにはのんびり考えるのも癒しになりますね。
頭を使うけど頭を休める運動です(笑)
「そうかもしれないね」という納得感。
「どうなんだろうね?」という疑問符。
日記の中からつまみ食いをしてみました(笑)
「世界平和とお金のない世界」
https://plaza.rakuten.co.jp/chienowa/
くろいやつのくろいつらつらですわ~
黒幸
エッセイ・ノンフィクション
くろいゆきという謎生物がつらつらとしたものを書き連ねていくだけですですわ~。
日記は三日坊主になるので不定期更新になると思われたら、毎日、更新してますわね。
不思議ですわ~。
6/4現在、何を思い立ったのか、急にお嬢様言葉で書き綴ることになりましてよ。
6/8現在、一話からお嬢様言葉に変換中ですわ~!
そして、短編から長編に変えておきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる