18 / 196
world:02 この娘が味方であの娘が敵で。
第15話・バトルマニア
しおりを挟む
「ネネ、あそこ!」
ベルノが短い腕を必死で伸ばして指さした方を見ると、少し離れた場所に見たことの無い恐竜がいた。
まあ、ウチにはティラノサウルスみたいな肉食恐竜の姿って事しかわからないけど。
特に何をするでもなく、まるでティラノとミノタウロスの戦いを見ているようだった。ソワソワとしていてなんか妙に気になるけど、何をやっているんだろ?
……って、とりあえずは目の前の魔王軍に集中しなきゃだ。
バトルマニア同士の戦いは、睨み合いの牽制から始まった。相手の出方を伺いながら、自分の間合いと相手の間合いをはかる。正眼に構えるティラノと大戦斧を頭上に振り上げるミノタウロス。ジリジリと距離を詰める両者。見ている方も固唾を飲み、決着を見守っているしかなかった。
――次の瞬間、ティラノが先に動いた。一気に間合いを詰めに前に出ると、それに呼応するかのようにミノタウロスも踏み出す。
ティラノは正眼の構えから木刀を軽く倒して左脇から斬り上げた。自身のオーラに呼応するかのように、切っ先が白く輝き剣筋が軌跡を描いていた。
一方のミノタウロスは、そのまま大戦斧を力任せに振り下ろしてきた。鈍い銀色のそれは刃先だけが赤く光り、いかにも魔力が込められているのがわかる。
そんな二人の得物が中央で打ち合った瞬間、お互いの力が破裂し、渦を巻いた圧力が砂を巻き上げて飛び散らせた。
「へへっ、やるじゃねぇか」
「お主もだ。その体格でワシと互角とはな……」
「マジか……なんかすげぇ。背中にゾクゾクきたぞ」
ウチは二人の戦いに圧倒されてしまった。それもまだ始まったばかりで一合しか打ち合ってないのに、だ。
小学生くらいの頃だったと思うけど、スポーツ観戦好きの叔父が、陸上の国際大会を観に連れて行ってくれた。でも実は……ウチは陸上とか全然興味がなくて、苦痛にすら感じていた。
指定席がスタジアムの中腹くらいだったと思う。叔父が『ここまで選手の息遣いが聞こえてくるんだぞ!』って熱弁振るっていたけど、頭の中は『帰ってゲームがしたい』と思っていたくらいに興味がなかった。
しかしそんなウチの認識は、脳髄の奥からひっくり返されたんだ。
名前も、どこの国の代表なのかすらも知らない選手が、トラックのコーナーから直線に入る時だった。ウチの席から三〇メートルは離れているはずなのに、一心不乱に気合の入った息遣いがハッキリと聞こえて来た。
その瞬間、背筋がぞわぞわっとしてなんかもう訳も分からず興奮してしまったのを鮮明に覚えている。
「あの時以来の感覚だな……」
〔流石にティラノサウルスですね。人型としては初めて戦うのに、すでに戦闘慣れしている様ですわ〕
「ん……どういう事?」
〔相手のミノタウロスが上段の構えのまま崩さないのを見て、すぐさま左からの攻撃に切り替えたのです〕
「ふむふむ」
〔注目すべき点は、ティラノの左側からの攻撃、つまりミノタウロスにとっては右側から攻撃を受ける頃になります〕
まあ、それくらいはウチでもわかるんだけど、右とか左がそんなに重要なことなのかな……?
〔ミノタウロスの手元を見てください。右手が上に来ていますよね?〕
「うん……」
〔この状態で武器を振り降ろした時、一瞬ですが右腕が視界の邪魔をしてしまうのです〕
「ティラちゃんはその一瞬を狙ったって事?」
〔そうですね。結果としては何事もないように見えますが、もしティラノが逆側から攻撃をしていたら、ミノタウロスも軌道をずらした可能性があります。そうしたらティラノは致命傷を負っていたかもしれません〕
……マジか。あの二人ってそんな高度な読み合いしていたんか。そしてそれを見切っている女神も侮れん。
「実況は女神解説員でお送りします」
〔ですから、変な肩書きはつけないでください〕
力が拮抗し、鍔迫り合いのまま硬直する二人。
「くく、楽しいぞ! こんな辺境に送り込まれ気が滅入っておったが、いやはや、お主の様な猛者がおるとはな!」
直後、ミノタウロスのガチムチの身体が更に盛り上がり、ひと回りもふた回りも身体が大きくなった。まるで裸にタキシードの絵を描いている様な状態だ。
「あれ、よく破れないな……」
〔きっとストレッチ素材を使っているのですね。ミノタウロス用にカスタマイズされた正装なのでしょう。〕
「タキシードってそんな用途だっけ……?」
ティラノも闘気を放出している。レックス・ブレードを撃った時の様に、足元からゆらゆらと熱気が立ち上がっているのが見えた。そしてポケットの中のジュラたまが反応して光っている。
多分、ウチがこれを指にはめれば、ティラノのパワーはミノタウロスを凌駕するのだろう。けれど、な~んかそれをやったら……怒られる気がするわ。
「それにしても、こうも動きがないとちょっと暇だよね」
それは敵方のリザードマンも同じ心境らしい。手持ち無沙汰というか、めちゃ退屈そうにしている。
仲間が戦っているのに助勢をしないのは、信頼しているのと同時にミノタウロスの性格を解っているからだろうな。かと言ってウチ達に攻撃をして来るでもなく、事の成り行きを見ているだけ。無駄な争いを好まないのか、もしくはこのバトルを汚したくないのか。
……ウチがティラノのジュラたまをつけないのとちょっと似ているかも。だからこちらが無闇に敵対行動をとらなければ、彼等とは話合いが出来ると判断したんだ。
「お~い、そこのトカゲの人~」
〔何を話しかけているのですか、敵ですよ?〕
「な、なんでヤンスか……」
う~ん、物凄い訝しがっているなぁ……。
「とりあえずさ……」
〔ちょっ、コラ、八白亜紀。止めなさいって!〕
「一緒にチョコ食いながら観戦しようぜ!」
「食べるニャ~‼」
ベルノが短い腕を必死で伸ばして指さした方を見ると、少し離れた場所に見たことの無い恐竜がいた。
まあ、ウチにはティラノサウルスみたいな肉食恐竜の姿って事しかわからないけど。
特に何をするでもなく、まるでティラノとミノタウロスの戦いを見ているようだった。ソワソワとしていてなんか妙に気になるけど、何をやっているんだろ?
……って、とりあえずは目の前の魔王軍に集中しなきゃだ。
バトルマニア同士の戦いは、睨み合いの牽制から始まった。相手の出方を伺いながら、自分の間合いと相手の間合いをはかる。正眼に構えるティラノと大戦斧を頭上に振り上げるミノタウロス。ジリジリと距離を詰める両者。見ている方も固唾を飲み、決着を見守っているしかなかった。
――次の瞬間、ティラノが先に動いた。一気に間合いを詰めに前に出ると、それに呼応するかのようにミノタウロスも踏み出す。
ティラノは正眼の構えから木刀を軽く倒して左脇から斬り上げた。自身のオーラに呼応するかのように、切っ先が白く輝き剣筋が軌跡を描いていた。
一方のミノタウロスは、そのまま大戦斧を力任せに振り下ろしてきた。鈍い銀色のそれは刃先だけが赤く光り、いかにも魔力が込められているのがわかる。
そんな二人の得物が中央で打ち合った瞬間、お互いの力が破裂し、渦を巻いた圧力が砂を巻き上げて飛び散らせた。
「へへっ、やるじゃねぇか」
「お主もだ。その体格でワシと互角とはな……」
「マジか……なんかすげぇ。背中にゾクゾクきたぞ」
ウチは二人の戦いに圧倒されてしまった。それもまだ始まったばかりで一合しか打ち合ってないのに、だ。
小学生くらいの頃だったと思うけど、スポーツ観戦好きの叔父が、陸上の国際大会を観に連れて行ってくれた。でも実は……ウチは陸上とか全然興味がなくて、苦痛にすら感じていた。
指定席がスタジアムの中腹くらいだったと思う。叔父が『ここまで選手の息遣いが聞こえてくるんだぞ!』って熱弁振るっていたけど、頭の中は『帰ってゲームがしたい』と思っていたくらいに興味がなかった。
しかしそんなウチの認識は、脳髄の奥からひっくり返されたんだ。
名前も、どこの国の代表なのかすらも知らない選手が、トラックのコーナーから直線に入る時だった。ウチの席から三〇メートルは離れているはずなのに、一心不乱に気合の入った息遣いがハッキリと聞こえて来た。
その瞬間、背筋がぞわぞわっとしてなんかもう訳も分からず興奮してしまったのを鮮明に覚えている。
「あの時以来の感覚だな……」
〔流石にティラノサウルスですね。人型としては初めて戦うのに、すでに戦闘慣れしている様ですわ〕
「ん……どういう事?」
〔相手のミノタウロスが上段の構えのまま崩さないのを見て、すぐさま左からの攻撃に切り替えたのです〕
「ふむふむ」
〔注目すべき点は、ティラノの左側からの攻撃、つまりミノタウロスにとっては右側から攻撃を受ける頃になります〕
まあ、それくらいはウチでもわかるんだけど、右とか左がそんなに重要なことなのかな……?
〔ミノタウロスの手元を見てください。右手が上に来ていますよね?〕
「うん……」
〔この状態で武器を振り降ろした時、一瞬ですが右腕が視界の邪魔をしてしまうのです〕
「ティラちゃんはその一瞬を狙ったって事?」
〔そうですね。結果としては何事もないように見えますが、もしティラノが逆側から攻撃をしていたら、ミノタウロスも軌道をずらした可能性があります。そうしたらティラノは致命傷を負っていたかもしれません〕
……マジか。あの二人ってそんな高度な読み合いしていたんか。そしてそれを見切っている女神も侮れん。
「実況は女神解説員でお送りします」
〔ですから、変な肩書きはつけないでください〕
力が拮抗し、鍔迫り合いのまま硬直する二人。
「くく、楽しいぞ! こんな辺境に送り込まれ気が滅入っておったが、いやはや、お主の様な猛者がおるとはな!」
直後、ミノタウロスのガチムチの身体が更に盛り上がり、ひと回りもふた回りも身体が大きくなった。まるで裸にタキシードの絵を描いている様な状態だ。
「あれ、よく破れないな……」
〔きっとストレッチ素材を使っているのですね。ミノタウロス用にカスタマイズされた正装なのでしょう。〕
「タキシードってそんな用途だっけ……?」
ティラノも闘気を放出している。レックス・ブレードを撃った時の様に、足元からゆらゆらと熱気が立ち上がっているのが見えた。そしてポケットの中のジュラたまが反応して光っている。
多分、ウチがこれを指にはめれば、ティラノのパワーはミノタウロスを凌駕するのだろう。けれど、な~んかそれをやったら……怒られる気がするわ。
「それにしても、こうも動きがないとちょっと暇だよね」
それは敵方のリザードマンも同じ心境らしい。手持ち無沙汰というか、めちゃ退屈そうにしている。
仲間が戦っているのに助勢をしないのは、信頼しているのと同時にミノタウロスの性格を解っているからだろうな。かと言ってウチ達に攻撃をして来るでもなく、事の成り行きを見ているだけ。無駄な争いを好まないのか、もしくはこのバトルを汚したくないのか。
……ウチがティラノのジュラたまをつけないのとちょっと似ているかも。だからこちらが無闇に敵対行動をとらなければ、彼等とは話合いが出来ると判断したんだ。
「お~い、そこのトカゲの人~」
〔何を話しかけているのですか、敵ですよ?〕
「な、なんでヤンスか……」
う~ん、物凄い訝しがっているなぁ……。
「とりあえずさ……」
〔ちょっ、コラ、八白亜紀。止めなさいって!〕
「一緒にチョコ食いながら観戦しようぜ!」
「食べるニャ~‼」
30
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
婚約破棄されたので森の奥でカフェを開いてスローライフ
あげは
ファンタジー
「私は、ユミエラとの婚約を破棄する!」
学院卒業記念パーティーで、婚約者である王太子アルフリードに突然婚約破棄された、ユミエラ・フォン・アマリリス公爵令嬢。
家族にも愛されていなかったユミエラは、王太子に婚約破棄されたことで利用価値がなくなったとされ家を勘当されてしまう。
しかし、ユミエラに特に気にした様子はなく、むしろ喜んでいた。
これまでの生活に嫌気が差していたユミエラは、元孤児で転生者の侍女ミシェルだけを連れ、その日のうちに家を出て人のいない森の奥に向かい、森の中でカフェを開くらしい。
「さあ、ミシェル! 念願のスローライフよ! 張り切っていきましょう!」
王都を出るとなぜか国を守護している神獣が待ち構えていた。
どうやら国を捨てユミエラについてくるらしい。
こうしてユミエラは、転生者と神獣という何とも不思議なお供を連れ、優雅なスローライフを楽しむのであった。
一方、ユミエラを追放し、神獣にも見捨てられた王国は、愚かな王太子のせいで混乱に陥るのだった――。
なろう・カクヨムにも投稿
異世界でのんびり暮らしたい!?
日向墨虎
ファンタジー
前世は孫もいるおばちゃんが剣と魔法の異世界に転生した。しかも男の子。侯爵家の三男として成長していく。家族や周りの人たちが大好きでとても大切に思っている。家族も彼を溺愛している。なんにでも興味を持ち、改造したり創造したり、貴族社会の陰謀や事件に巻き込まれたりとやたらと忙しい。学校で仲間ができたり、冒険したりと本人はゆっくり暮らしたいのに・・・無理なのかなぁ?
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる