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第六十六章『EEEその四』

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   ユニーバのレッスン室でEEEと裕子と希美はレッスンを始まる前に自己紹介をしていた。
彰「俺はEEEの梨本彰(なしもとあきら)でーす!   メンバーカラーは黄色でーす!   よろしくね!」
奏太「俺はEEEの指輪奏太(さしわかなた)だ、メンバーカラーは青だ、よろしくな」
康平「俺はEEEの稲葉康平(いなばこうへい)、メンバーカラーはオレンジ、よろしくな」
大補「俺はEEEの輝平大補(てるひらだいすけ)、メンバーカラーは黒だ、よろしく」
礼朗「俺はEEEの蓮見礼朗(はすみれお)です、メンバーカラーは緑です、よろしく」
咲羅「知ってると思うけど安部咲羅(あべさら)よ、メンバーカラーは赤よ」
    EEEのメンバー紹介はこれで終わり、次は裕子達の紹介に移る。
裕子「私は色彩学園一年三組の大無田裕子です、パレット部で部長を務めています」
大補「パレット部!?   何じゃそりゃ?」
咲羅「質問は後にして」
大補「へいへい」
希美「私は色彩学園二年一組の白鳥希美です~パレット部に所属してます~さららとは中学時代からの友達です~」
礼朗「それでユニーバを入るのが許されたんだ」
咲羅「質問は後にして」
礼朗「ちぇ」
   以上、裕子達の自己紹介が終わった。
咲羅「EEEから質問はある?」
大補「裕子に質問がある、パレット部ってなんだ?」
   大補はパレット部が気になるらしい。
裕子「パレット部はボランティアを中心に活動します、時には色の事について調べたり、絵を描いたりします」
大補「へぇーーボランティアかーー」
咲羅「ボランティア活動は初めて聞いたわ」
彰「すごいすごーい!」
康平「彰、近いぞ」
   康平の威圧が彰に直撃する。
彰「ひいいい」
奏太「彼女の為に守るならいいんだけど重すぎるなよ」
康平「わってる、やりすぎたら裕子止めてくれよ?」
裕子「はい、分かりました」
咲羅「他に質問がある?」
礼朗「希美に質問がある、咲羅とは中学時代からの友達なの?」
   礼央は希美と咲羅の関係が気になるらしい。
希美「さららとは中学時代からの友達なの~合唱部一緒だったから友達になれたの~」
咲羅「希美が可哀想だったから友達になったけど私が忙しくなってから会う回数が減っちゃったから希美が合唱部をやめてしまったけどね」
希美「寂しかったの~」
咲羅「あれはごめん、私も夢に向かってレッスンに行ってたから会えずじまいだったね」
希美「でも今会えて嬉しいの~」
咲羅「……そうだね」
   咲羅が後ろに振り向いた、よーく見ると顔が赤く染まってる。
礼朗「友情っていいね」
咲羅「……殺すわよ」
礼朗「はいはい黙ります」
咲羅「他に質問がある」
康平「裕子に質問がある」
彰「ひゅーー」
康平「うるせぇ!」
彰「ぐへぇ!」
   康平が盛り上がる彰のお腹に攻撃する。
康平「パレット部員の数が知りてぇ」
裕子「一年生は六人、二年生は六人、三年生は七人です」
康平「結構いるな~全員女性か?」
裕子「部員は全員女性だよ?」
康平「男子いてもおかしくねぇのにもったいねぇな」
裕子「そうかな?」
   裕子の分からない仕草に康平の心に射止められた。
康平「やっぱりズリィぜ、恋人同士なのによ~」
裕子「え?」
咲羅「裕子は恋愛に関して鈍感なんだから、まっいいか、他に質問は?」
奏太「裕子に質問がある、なぜ裕子は一年生ながらも部長に務めてるんだ?」
裕子「え?」
   裕子は流石に考えてこなかったようだ。
希美「私が代わりに説明するの~こうゆは気づいてないけどこうゆに秘めた力があるから部員全員一致して部長に任せたの~」
奏太「そうなんだ、詳しい話をありがとう」
咲羅「他に質問がある?」
彰「えっと、裕子って一年生だよね?」
裕子「そうですけど」
彰「パレット部でこれは自慢だってことは?」
奏太「学年関係ない……」
裕子「パレット部の顧問の先生以外は誕生日が十二月二十二日てことかな?」
   裕子の発言にEEEのメンバーは驚きが隠せなかったようだ。
奏太「ちょっと待って、それは本当か!?」
康平「はっ!?   ということは裕子も十二月二十二日か?」
裕子「そうだよ」
康平「まじかよ」
咲羅「希美も十二月二十二日なの!?」
希美「そうなの~」
咲羅「聞いてないわよ!?」
大補「奇跡の奇跡か!?」
礼朗「大補が言ってることが意味わかんねえ、でもそんなことありえん!」
彰「そんなことってあるんだ……」
康平「そんなことを質問したのは彰だろうか!」
彰「今更そんなことを言わないでよ!」
   数分後……何とか静まった。
咲羅「裕子から、メンバーに質問がある?」
裕子「えっと、EEEのメンバー全員は何か抱えてることってあるんですか?」
   裕子の質問は大人っぽいようだ。
咲羅「私から答えるね、こう見えて長身だから大人に間違われがちなの」
   確かに咲羅の体格を見るとスタイルがよく長身だ、一般の女性より大きいのだ。
咲羅「私はそれを活かしてるわ、まだ未成年だけどいつか大人の女性になって見せるわ」
裕子「私も最初大人かと……」
咲羅「気にしないで、よくあることだから」
彰「いい質問するよね、俺は姿から未成年に間違われがちなんだ」
礼朗「俺は彰に近いけど高校生に間違われる」
   確かに二人の姿を見ると未成年に近く見た目年齢はとても若すぎるのだ。
彰「おかげで咲羅と同い年ですか?   と言われがちなんだ」
礼朗「俺はまだ留年してるのかって言われる」
裕子「大変ですね」
康平「俺は髪色が銀髪かな?」
   康平の髪の色は銀髪でさっき説明したが生まれつきでこの髪色だったようだ。
裕子「私は銀髪が素敵だな」
康平「オイオイ……裕子はまだしもよくハーフに間違われるんだよ」
裕子「そうなんだ」
康平「俺の瞳は茶色なのによ……」
大補「俺ね、実は左耳がないんだ」
裕子「え?」
   大補は長い左の髪をどかしてみると左耳がない。
大補「高校時代、左耳にピアスを付けすぎてバイキンが入っちまってそこから悪化してなくなっちまったんだ」
裕子「そうなんだ、でも何かを失っても出来ることはあるはずです」
大補「だから、オーディションを受かって今に至るかな?」
奏太「なるほどね、ちなみに俺は変わり者だったな」
   奏太の見た目からだとそう見えないが。
奏太「作曲が好きでな、作曲を熱中しすぎて周りから引かれてしまったんだ」
裕子「そうなんですね」
奏太「まっ受け止めれる人を探しながら今に至るよ」
   これで裕子の質問は終わった。
咲羅「希美は、メンバーから質問がある?」
希美「メンバーの愛称はあるの?」
   希美の質問は簡単だったのか。
咲羅「さらら」
彰「あっきー」
礼朗「れっちゃん」
康平「イハ」
大補「てるー」
奏太「かなだん」
   あっさり答えられてしまったが、希美は喜んでるようだ。
希美「さららにあっきー、れっちゃんにイハ、てるーにかなだんよろしくなの~」
   これで希美の質問は終わった、ここで時間切れ、次回はいよいよレッスンに入ります。
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