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第六十四章『EEEその二』
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街中の噴水広場で裕子ただ一人で待っていた。
裕子「希美先輩遅いですね」
そう言ったら数分後に希美と咲羅がきた。
希美「こうゆ~お待たせなの~」
咲羅「待たせたわね、早速ユニーバのレッスン室に行くわよ」
裕子「はい」
裕子は希美と咲羅の後についてくるようにユニーバを向かうのだった。
噴水広場から歩いて数分後、数々のアーティストがいる事務所ユニーバに着いた。
咲羅「着いたわよ」
裕子「はい」
希美「ん~」
咲羅「所長にも連絡済みだし、マネージャーも連絡済みだから入っていいわよ」
裕子「分かりました」
希美「了解なの~」
咲羅と裕子と希美はユニーバに足を踏み入れたのだった。
咲羅は所長室に向かってる間、裕子と希美は待合室で待っていた。
裕子「私達、凄いところに来ちゃったね」
希美「そう?」
裕子「希美先輩は緊張してないよね?」
希美「そんなことないの~」
裕子と希美が会話をしていたら、チャラそうな男が待合室に入ってきた。
希美「誰なの~?」
???「こっちこそ誰なんだよ!?」
裕子「えっと私達は……」
???「あぁ!?」
突然チャラそうな男が声をあげてる。
???「まさか? オーディションを受けに行ったんじゃないか? あぁ?」
希美「こうゆ~怖いの~」
チャラそうな男が怖いのか希美が裕子の後ろに隠れる。
裕子「あの! 私達は咲羅先輩に頼まれてきたんです!」
???「は? 咲羅に頼まれてたのか?」
裕子「そうなんです、私はその咲羅の友達の友達なんです! 新曲について助けて欲しいって頼まれていたんです」
よーく見ると裕子の手が震えてる。チャラそうな男が観念したのか。
???「どうやら悪い人じゃねぇようだな、しかもその制服、色彩学園の制服じゃねぇか、咲羅が通ってる学校の生徒だな?」
裕子「そうです」
???「……悪かった、俺の勘違いのようだな、じゃあ、またな」
チャラそうな男が待合室で立ち去ろうとしたら突然裕子に声をかけた。
???「そういや、お前は?」
裕子「色彩学園一年三組、大無田裕子です」
康平「俺はEEEの稲葉康平(いなばこうへい)だ」
康平は待合室を後にした、その後に咲羅が来た。
咲羅「私が所長室で話してる間待合室で何があったの!?」
どうやら咲羅は二人を心配してるようだ。
希美「怖かったの~」
裕子「康平さんって言う人が来てまして」
すると咲羅が呆れたようだ。
咲羅「また康平野郎か、ごめん」
裕子「大丈夫です、おかげで誤解が解けました」
咲羅「嘘!? 康平野郎は滅多に誤解が解けないはず」
裕子「え?」
咲羅からいうと康平という人物は疑い深く、待合室にいる人に威嚇するらしく、大体は追っ払ってしまうらしい、でも今回は追っ払ってこなかったって事は珍しく誤解が解けたのだ。
咲羅「まさか、気に入られた可能性がある」
裕子「どういうことですか?」
咲羅「ほんと恋愛に関しては鈍感なんだから」
裕子「?」
裕子と咲羅と希美はレッスン室に入ったのだった。
レッスン室に入ってみると壁は鏡一面になっている、どうやら来ているのは咲羅と康平のようだが、咲羅しか来てないようだ。
咲羅「時間早く来たから私は女子更衣室でレッスン着に着替えてくるね」
希美「のぞのぞ怖いの~」
咲羅「分かったから一緒に行こう、裕子、レッスン室に待ってね」
裕子「分かりました」
希美と咲羅はレッスン室を後にして、裕子はレッスン室に待っていた。
裕子「初めてきたよ……緊張するし」
するとレッスン室の隅っこにあった段ボールの中から康平が出てきた!
康平「よ!」
裕子「わぁ!」
裕子は思わず尻餅ついてしまう。
康平「いや~成功、成功! 裕子を一人にしてよかったぜ」
裕子「?」
康平は裕子をレッスン室に残らせるタイミングを見計らったらしい。
康平「よ、そこの裕子」
裕子「何でしょうか?」
康平「俺は裕子を気に入った、よかったらさ……」
と言いかけたその時、幼稚っぽい男が入ってきた。
???「おはようございまーす!」
康平「チッ、失敗した」
裕子「?」
どうやら幼稚っぽい男が入ったことで康平の企画が失敗したらしい。
???「あ、可愛い! 誰々?」
裕子「色彩学園一年三組の大無田裕子です」
彰「僕はEEEの梨本彰(なしもとあきら)です! メンバーカラーは黄色です! よろしくね!」
康平「お、いい忘れたが、メンバーカラーはオレンジだ」
EEEはメンバーカラーが存在するらしい。
裕子「そうなんですね、イメージにぴったりです」
彰「ありがとう」
康平「あ……ありがとう」
よーく見ると康平の顔が赤くなっている。
彰「康平、何で顔が赤いの?」
康平「うるせぇ!」
彰「ぐへぇ!」
康平は照れてるのか茶化す彰のお腹に攻撃する。
裕子「そういえば康平さんって髪色が銀髪なんですね?」
康平「あぁ、良く思われるが生まれつきでこの髪色だった」
裕子「そうなんだ、素敵な髪色ですね」
裕子の微笑みが康平の心に射止めた。
康平「裕子はズリいよ」
裕子「え?」
康平「裕子、俺は飾らないままが好きだ」
裕子「ありがとうございます」
彰「なんか気まずいからレッスン室に出るね」
彰はレッスン室に出たのであった。
康平「改めて言うが俺は裕子を気に入った、携帯は持ってないか?」
裕子「お父さんとお母さんが忙しくてお金はあまり持ってないし携帯は持ってないです」
裕子が携帯を持ってないことに康平は驚いてるらしい。
康平「ならしょうがねぇよな、そうだ!」
康平は何かを取り出し始めた、それは買ったばかりのスマホだった。
裕子「え?」
康平「裕子、これを持って、時間があったら携帯ショップで電話番号を登録してこい、俺の携帯の事は大丈夫だ、スペアがあるから気にしないでくれ」
裕子「ちょっと待って、お母さんに連絡しないと……」
康平「裕子のお母さんの電話番号を教えてくれ」
裕子「ごめんなさい」
康平「なら貸してやる」
裕子「ありがとうございます」
裕子は康平のスマホを使ってお母さんに電話した、その結果。
裕子「もらっていいけど私の家族が使ってる携帯ショップ「pu」に行って欲しいって言われた」
康平「それはよかったな! 指定されるのはしょうがねぇことだが、レッスン終わったらpuに行こうな」
裕子「うん」
康平「安心しろ、実はEEEはアイドルじゃねぇパフォーマーなんだ、恋愛に関しては大丈夫だ、だから俺と一緒に行こうぜ」
裕子「はい、分かりました」
康平はレッスン終わった後が楽しみで仕方なかった、どうやら裕子の事が好きになってしまったらしい、この先どうなるかとやら……。
裕子「希美先輩遅いですね」
そう言ったら数分後に希美と咲羅がきた。
希美「こうゆ~お待たせなの~」
咲羅「待たせたわね、早速ユニーバのレッスン室に行くわよ」
裕子「はい」
裕子は希美と咲羅の後についてくるようにユニーバを向かうのだった。
噴水広場から歩いて数分後、数々のアーティストがいる事務所ユニーバに着いた。
咲羅「着いたわよ」
裕子「はい」
希美「ん~」
咲羅「所長にも連絡済みだし、マネージャーも連絡済みだから入っていいわよ」
裕子「分かりました」
希美「了解なの~」
咲羅と裕子と希美はユニーバに足を踏み入れたのだった。
咲羅は所長室に向かってる間、裕子と希美は待合室で待っていた。
裕子「私達、凄いところに来ちゃったね」
希美「そう?」
裕子「希美先輩は緊張してないよね?」
希美「そんなことないの~」
裕子と希美が会話をしていたら、チャラそうな男が待合室に入ってきた。
希美「誰なの~?」
???「こっちこそ誰なんだよ!?」
裕子「えっと私達は……」
???「あぁ!?」
突然チャラそうな男が声をあげてる。
???「まさか? オーディションを受けに行ったんじゃないか? あぁ?」
希美「こうゆ~怖いの~」
チャラそうな男が怖いのか希美が裕子の後ろに隠れる。
裕子「あの! 私達は咲羅先輩に頼まれてきたんです!」
???「は? 咲羅に頼まれてたのか?」
裕子「そうなんです、私はその咲羅の友達の友達なんです! 新曲について助けて欲しいって頼まれていたんです」
よーく見ると裕子の手が震えてる。チャラそうな男が観念したのか。
???「どうやら悪い人じゃねぇようだな、しかもその制服、色彩学園の制服じゃねぇか、咲羅が通ってる学校の生徒だな?」
裕子「そうです」
???「……悪かった、俺の勘違いのようだな、じゃあ、またな」
チャラそうな男が待合室で立ち去ろうとしたら突然裕子に声をかけた。
???「そういや、お前は?」
裕子「色彩学園一年三組、大無田裕子です」
康平「俺はEEEの稲葉康平(いなばこうへい)だ」
康平は待合室を後にした、その後に咲羅が来た。
咲羅「私が所長室で話してる間待合室で何があったの!?」
どうやら咲羅は二人を心配してるようだ。
希美「怖かったの~」
裕子「康平さんって言う人が来てまして」
すると咲羅が呆れたようだ。
咲羅「また康平野郎か、ごめん」
裕子「大丈夫です、おかげで誤解が解けました」
咲羅「嘘!? 康平野郎は滅多に誤解が解けないはず」
裕子「え?」
咲羅からいうと康平という人物は疑い深く、待合室にいる人に威嚇するらしく、大体は追っ払ってしまうらしい、でも今回は追っ払ってこなかったって事は珍しく誤解が解けたのだ。
咲羅「まさか、気に入られた可能性がある」
裕子「どういうことですか?」
咲羅「ほんと恋愛に関しては鈍感なんだから」
裕子「?」
裕子と咲羅と希美はレッスン室に入ったのだった。
レッスン室に入ってみると壁は鏡一面になっている、どうやら来ているのは咲羅と康平のようだが、咲羅しか来てないようだ。
咲羅「時間早く来たから私は女子更衣室でレッスン着に着替えてくるね」
希美「のぞのぞ怖いの~」
咲羅「分かったから一緒に行こう、裕子、レッスン室に待ってね」
裕子「分かりました」
希美と咲羅はレッスン室を後にして、裕子はレッスン室に待っていた。
裕子「初めてきたよ……緊張するし」
するとレッスン室の隅っこにあった段ボールの中から康平が出てきた!
康平「よ!」
裕子「わぁ!」
裕子は思わず尻餅ついてしまう。
康平「いや~成功、成功! 裕子を一人にしてよかったぜ」
裕子「?」
康平は裕子をレッスン室に残らせるタイミングを見計らったらしい。
康平「よ、そこの裕子」
裕子「何でしょうか?」
康平「俺は裕子を気に入った、よかったらさ……」
と言いかけたその時、幼稚っぽい男が入ってきた。
???「おはようございまーす!」
康平「チッ、失敗した」
裕子「?」
どうやら幼稚っぽい男が入ったことで康平の企画が失敗したらしい。
???「あ、可愛い! 誰々?」
裕子「色彩学園一年三組の大無田裕子です」
彰「僕はEEEの梨本彰(なしもとあきら)です! メンバーカラーは黄色です! よろしくね!」
康平「お、いい忘れたが、メンバーカラーはオレンジだ」
EEEはメンバーカラーが存在するらしい。
裕子「そうなんですね、イメージにぴったりです」
彰「ありがとう」
康平「あ……ありがとう」
よーく見ると康平の顔が赤くなっている。
彰「康平、何で顔が赤いの?」
康平「うるせぇ!」
彰「ぐへぇ!」
康平は照れてるのか茶化す彰のお腹に攻撃する。
裕子「そういえば康平さんって髪色が銀髪なんですね?」
康平「あぁ、良く思われるが生まれつきでこの髪色だった」
裕子「そうなんだ、素敵な髪色ですね」
裕子の微笑みが康平の心に射止めた。
康平「裕子はズリいよ」
裕子「え?」
康平「裕子、俺は飾らないままが好きだ」
裕子「ありがとうございます」
彰「なんか気まずいからレッスン室に出るね」
彰はレッスン室に出たのであった。
康平「改めて言うが俺は裕子を気に入った、携帯は持ってないか?」
裕子「お父さんとお母さんが忙しくてお金はあまり持ってないし携帯は持ってないです」
裕子が携帯を持ってないことに康平は驚いてるらしい。
康平「ならしょうがねぇよな、そうだ!」
康平は何かを取り出し始めた、それは買ったばかりのスマホだった。
裕子「え?」
康平「裕子、これを持って、時間があったら携帯ショップで電話番号を登録してこい、俺の携帯の事は大丈夫だ、スペアがあるから気にしないでくれ」
裕子「ちょっと待って、お母さんに連絡しないと……」
康平「裕子のお母さんの電話番号を教えてくれ」
裕子「ごめんなさい」
康平「なら貸してやる」
裕子「ありがとうございます」
裕子は康平のスマホを使ってお母さんに電話した、その結果。
裕子「もらっていいけど私の家族が使ってる携帯ショップ「pu」に行って欲しいって言われた」
康平「それはよかったな! 指定されるのはしょうがねぇことだが、レッスン終わったらpuに行こうな」
裕子「うん」
康平「安心しろ、実はEEEはアイドルじゃねぇパフォーマーなんだ、恋愛に関しては大丈夫だ、だから俺と一緒に行こうぜ」
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