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第四十八章『パレット部への質問紺屋七美編』

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   放課後、パレット部室でパレット部員達はみんなのプロフィールを作成するためにくじ引き順に質問をしていた、今回は紺屋七美からの質問をお届けします。
史「私の質問は終えたから」
七美「わわわ……次は私ですね……」
史「七美、よろしく」
七美「はい!   じゃあ、チャームポイントは!?」
   七美の質問は意外だった。
裕子「チャームポイントか~」
映美「なかなかのセンスだな」
七美「じゃあ、最初は早織さんから」
早織「私のチャームポイントは髪型でーす!」
七美「確かにツインテールは可愛いですね」
早織「いつも自分で結ぶんだ~」
七美「自分で結ぶんなんて羨ましいです、私だと結ぶとくしゃくしゃになってしまいます」
早織「だったら七美先輩の髪を結んであげますよ」
七美「気持ちはありがたいですけど今はまたの機会に……次はえっとえり菜さん」
えり菜「チャームポイントなんてどうしよう!    えっと」
   珍しくえり菜が悩んでる。
七美「大丈夫ですか?」
えり菜「じゃあ!   鋭い目です!」
七美「確かにえり菜さんの鋭い目は賢そうだからですね!」
えり菜「言われたことがなかったんですけど、嬉しいです」
七美「賢い人は鋭い目をしてる人が多いですからね、次はえっと久乃さん」
久乃「私は眼鏡かしら?」
七美「久乃さんがいつもかけてる眼鏡は素敵ですね」
久乃「この眼鏡は特注品なの、読書用として作ってもらったの」
七美「これで遠い所も近い所も見えますね、次はえっと優梨子さん」
優梨子「あの……その……」
七美「はい?」
優梨子「私も眼鏡です」
七美「確かに眼鏡も素敵ですよね~」
優梨子「その眼鏡は貰い物なので大切にしています」
七美「そうだったんですね、きっといい物ですよ、次はえっと三保さん」
三保「えっと香りかしら?」
七美「そういえばいい香りしますね」
三保「実は何もしてないのよ?」
七美「意外と驚きです!   その方が羨ましいです!    次はえっと希美さん」
希美「頬がポヨポヨなの~」
七美「羨ましいですよ!」
希美「でもなみー先輩もぷよぷよなの~」
   希美は七美の頬を触り始めた。
七美「ひゃあ!?    何するんですか!?」
希美「やっぱりなみ先輩の頬はポヨポヨなの~」
七美「ありがたいですけど急に触るのはやめてくださいよ?    次はえっと裕子さん」
裕子「これって言うほどないな……」
七美「そうでしょうか?    私にはチャームポイントがあると思いますが」
裕子「えぇ!?    七美先輩やめてくださいよ!?」
七美「ふえ~」
映美「何も飾らない自体が裕子のチャームポイントになってるじゃないか?」
七美「あ!    それいいですね!」
裕子「ちょっと!    映美先生まで!」
七美「チャームポイントなんて誰にでもあるはずです!    次はえっと千晶さん」
千晶「ないよ」
七美「え!?」
千晶「嘘、眼帯がチャームポイントだよ」
七美「眼帯の中は一体どうなってるんでしょうか?」
千晶「あぁ、面倒いけどパレット部員と映美先生だけ特別に見せるし」
    すると千晶は眼帯を外した、千晶の左目の色は赤に近い朱色の瞳だった……。
裕子「え!?」
早織「左目の色が違う」
万紀「んだこれ?    病気か?」
優梨子「どうなってるんですか?」
伶奈「オッドアイってやつか?」
希美「ちあーの瞳は赤いの~」
えり菜「赤いけどなんか違いますよね?」
姫乃「どうなってるんでしょう?    眼帯で隠す理由がわかりますね」
一歌「な……な!?」
咲子「流石の一歌さんも戸惑いますね」
亜弥「えぇ!?」
史「……どうなってんの?」
七美「ふえ~」
みのり「ふぇ~」
久乃「これは人に見せられない理由が分かったわ」
奈々央「綺麗だな」
凛「千晶さん……興味深いわ」
三保「これで千晶さんの謎が解けたわ」
映美「なんで左目を隠してたんだ?」
千晶「私の左目は赤すぎるから隠した方がいいって親戚に言われた」
映美「そうだったんだな」
千晶「つーことでつけるわ」
   千晶は左目に眼帯をつけた。
七美「これで新たな一面が知れましたね、次はえっとみのりさん」
みのり「手ですね」
   みのりの両手をよく見るととても綺麗だ。
七美「何でそんなに綺麗なんですか!?」
みのり「な……何もしてないですよ?」
七美「私も手を綺麗になりたいです」
みのり「七美さんの手も充分綺麗ですよ?」
七美「あ……ありがとうございます、次はえっと姫乃さん」
姫乃「私は髪かしら?」
七美「そういえば姫乃さんの髪からいい匂いがします」
姫乃「こう見えて有名なシャンプーを使ってますわよ?」
七美「それでいい匂いがするのですね、次はえっと奈々央さん」
奈々央「チャームポイントか……」
    奈々央は悩んでいるようだ……。
奈々央「じゃあ、歯!」
    奈々央はにこっとして歯を見せた。
七美「え!    結構歯並びが綺麗です!    しかも真っ白!」
奈々央「歯は意外と丈夫だぜ!    歯医者の定期検診の日には虫歯にならないし意外と引っかからないぜ!」
裕子「う……羨ましい」
映美「私もこんな歯になれたらな」
七美「皆さん!?    大丈夫ですか!?    歯磨きはしっかりやりましょう!    次はえっと映美先生」
映美「ああ、私は鼻だな」
七美「鼻高いですよね?」
映美「鼻が高い所だけ覚えられるんだよな」
七美「チャームポイントじゃなくて特徴になってますが」
映美「チャームポイントと特徴は一緒だ」
千晶「違うし」
七美「えっと、次はえっと咲子さん」
咲子「そうですね、赤い鉢巻きです!」
七美「いつも赤い鉢巻つけてますよね?」
咲子「これは母から貰ったものなんです」
七美「咲子さんのお母さんから貰ったんですね、いい思いが詰まってますよ、次はえっと凛さん」
凛「私のチャームポイントはなんでしょう?」
    凛が七美に問題を出してきた。
七美「ふえ~分からないですよーー!」
凛「あら、答えは限られてるはずよ?」
    凛はそう言って七美に向かってウィンクする。
七美「じゃあ、まつ毛で」
凛「まぁ、正解よ、私のチャームポイントはまつ毛よ、何もいじらないまつ毛が自然でいいわ」
七美「よかったですよ、ドキドキしましたから、次はえっと一歌さん」
一歌「山ほどあるわよ」
全員「……」
一歌「分かったわよ!?    言えばいいでしょ!?   大きなリボンよ」
七美「確かに大きなリボンは可愛いですね」
一歌「お母さんから貰ったんだ、大きなリボンがあるからきっと生きてるわ」
七美「そうですね、生きてるといいですね、次はえっと万紀さん」
万紀「あたしは茶髪で地毛だぜ」
七美「え?   茶髪は地毛なんですか!?」
万紀「あぁ、生まれつきなんだぜ」
優梨子「私も生まれつきです」
伶奈「私も」
一歌「私も」
咲子「私もです」
亜弥「私も生まれつきだよ!」
みのり「私は意外と生まれつきですよ?」
奈々央「私も~」
三保「私もよ?」
映美「羨ましいな、私は髪を染まってるんだ」
七美「そうなんですね、茶髪の方は生まれつきなんて羨ましいです、次はえっと亜弥さん」
亜弥「私は左に結んでる髪型だよ!」
七美「確かに可愛らしいですね」
亜弥「結んであげようか?」
七美「気持ちは有難いですけどまたの機会に……次はえっと伶奈さん」
伶奈「私は指っす!」
七美「そういえば指綺麗ですね」
   よく見ると伶奈の指は綺麗だ。
伶奈「よくギターを弾くんですけど指を切ったことがありません」
七美「羨ましいです、次はえっと史さん」
史「……」
    史は悩んでいるようだ。
史「……肌かしら?」
七美「そういえば綺麗ですね、化粧品何か使ってるんですか?」
史「分からないわ、何もしてないわ」
七美「恐るべし、次はあ、最後は私になりましたね」
裕子「七美先輩のチャームポイントは?」
   七美は裕子に問いかけられてしまう。
七美「えぇ!?    首ですかね?」
裕子「そういえば首綺麗ですね~」
七美「裕子さん!    茶化さないで下さいよ!」
   以上紺屋七美からの質問だった、次回は藍原早織からの質問をお届けいたします。
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