全色パレット

ニスヒ

文字の大きさ
上 下
49 / 84

第四十三章『パレット部への質問黒沼万紀編』

しおりを挟む
   放課後、パレット部室でパレット部員達はみんなのプロフィールを作成するためにくじ引き順に質問をしていた、今回は黒沼万紀からの質問をお届けします。
一歌「私の質問は終わったから」
万紀「っしゃ!   次はあたしだな!」
一歌「万紀さんお願いします!」
万紀「じゃ、喧嘩したことはあんのか?」
    万紀の質問は意外だった……。
映美「万紀らしい質問だな」
万紀「そうか?   まずは亜弥から」
亜弥「中学の時、よく担任だった先生と喧嘩したよ~」
万紀「なんでだ?」
亜弥「私の悪戯が原因なんだけど、分かってくれなかったから授業にならないほどよく喧嘩したよ」
万紀「おいおい、それは問題だろ……次は伶奈」
伶奈「兄とよく喧嘩するぜ」
万紀「なんでだ?」
伶奈「私の兄が音楽嫌いだからさ、よく喧嘩するんだよ」
万紀「音楽好きと音楽嫌いの対立は激しそうだぜ……次は史」
史「ないわ」
万紀「なんでだ?」
史「いつも一人だから」
万紀「なんか、悪い事を聞いちまったぜ、次は七美」
七美「こ……怖くて出来ません」
万紀「なんでだ?」
七美「だって喧嘩して、相手が謝ってくれなかったらどうするんですか?」
   七美のネガティブ発言が始まった……。
万紀「七美には悪りぃけど次にまわすぜ、次は早織」
早織「私は喧嘩したことが一度もないわ」
万紀「優しそうだもんな~」
早織「逆に喧嘩した友達がいたら止めに入るわ」
万紀「すげー勇気だな、次はえり菜」
えり菜「生前の祖母とは二回しか喧嘩したことがありません」
万紀「なんでだ?」
えり菜「一回目は勉強のことで、二回目は友達と遊びに行っていいのか聞いてたら大喧嘩しました」
万紀「えり菜の祖母、厳しそうだな、次は久乃」
久乃「兄なら喧嘩したことがあるわ」
万紀「なんでだ?」
久乃「意見の食い違いで毎日大喧嘩してばっかりでした」
万紀「毎日が喧嘩って嫌だな……次は優梨子」
優梨子「あの……その……」
万紀「なんだ?」
優梨子「お母さんとよく喧嘩しました」
万紀「そうなんだな、次は三保」
三保「ないわ」
万紀「なんでだ?」
三保「あら?   深追いしない方が身のためよ?」
万紀「言われなくてもわったよ……次は希美」
希美「喧嘩は売られたことがあるの~」
万紀「どんな感じだ?」
希美「いつまで鈍いんだよ!っと売られたの~」
えり菜「希美がマイペースなだけでしょ!?」
万紀「困ったやつだぜ……次は裕子」
裕子「私はないよ?」
万紀「なさそうだな」
裕子「だっていつも一人だったもん」
万紀「それはそれで問題だろ、次は千晶」
千晶「中学の友達とは喧嘩したことがあるよ」
万紀「なんでだ?」
千晶「中学の友達が「リア充しろ!」ばっかり言う友達がいてさ、ムカついて毎日のように喧嘩したよ、たまに殴ったりもしてた」
万紀「なんて言って殴ったんだ?」
千晶「ふざけんじゃねーよ!   このリア充が!?って」
万紀「たまに現実受け入れような?    次はみのり」
みのり「ない方ですけど……」
万紀「本当か?」
凛「私の専業シェフになってくれないかしら?」
みのり「それは勘弁してください!」
万紀「それは立派な喧嘩だな、次は姫乃」
姫乃「私はないわ」
万紀「妹同士の喧嘩はあるのか?」
姫乃「はい、毎回苦労します」
万紀「大変なねぇちゃんだな、次は奈々央」
奈々央「陸上部員同士の喧嘩ならあるぜ」
万紀「なんでだ?」
奈々央「他の部員が納得いかねぇ時にいきなり殴ってきてさ、そっから喧嘩になった」
万紀「他の部員が明らかに悪いだろ!?   次は映美先生」
映美「兄二人とよく喧嘩したな」
万紀「先生同士での喧嘩かと思った」
映美「言い争いはあるが、基本は喧嘩になったら罰金を支払うルールがあるんだ」
万紀「罰金は辛いぜ、次は咲子」
咲子「よく弟と喧嘩してました!」
万紀「なんでだ?」
咲子「弟が納得いかない時に私に八つ当たりするんですよ、たまにムカついた時に喧嘩になりますね!」
万紀「弟思春期が来てんだな……次は凛」
凛「ないわ」
万紀「さっき、みのりと言い争ってたんじゃねぇか!」
みのり「そうですよ!」
凛「あら?   もしかしてこれが喧嘩かしら?」
万紀「喧嘩に気づかねぇ自体ヤベェな、次は一歌」
一歌「みんなと散々喧嘩したわよ!?」
   一歌の発言に同意したようだ。
史「確かにね、一歌とは言い争ったわ」
七美「そんなことがありましたね」
姫乃「茶園さんと言い争った時とても辛かったわ」
亜弥「最悪だったよー!」
優梨子「争うことが無意味なのに」
千晶「やってしまったことは仕方ないよ」
早織「本当」
映美「裕子がこんな事を言わなかったら酷くならずに済んだ」
裕子「パレット部がなくならなくてよかった」
万紀「確かに言わなければ一歌に殴るところだったぜ」
   当時の事件を振り返り、知らなかった部員達は。
みのり「大変だったんですね」
久乃「怖かったですよね?」
奈々央「助けを呼べは良かったぜ」
凛「あら?   そんなことがあったのね?」
三保「大ごとにならなくて良かったわ」
えり菜「本当ですよ」
希美「喧嘩は良くないの~」
咲子「一歌さん!」
伶奈「もう!   どんだけの問題児なんだよ!」
一歌「騒音騒ぎになった伶奈さんに言われたくないわ!」
伶奈「う……」
   一歌の言葉に伶奈は刺さった。
万紀「また喧嘩を引き起こすなよ!?   最後か、今まではヤンキー同士で喧嘩してたぜ」
映美「全く、今まで問題を引き起こしてただろ?」
万紀「前までは殴り合いの喧嘩だったが、今の喧嘩は睨みで終わってるぜ」
映美「それはそれで問題だろ!?」
   以上、黒沼万紀からの質問だった、次は藤本亜弥からの質問をお届けいたします。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

しゅうきゅうみっか!-女子サッカー部の高校生監督 片桐修人の苦難-

橋暮 梵人
青春
幼少の頃から日本サッカー界の至宝と言われ、各年代別日本代表のエースとして活躍し続けてきた片桐修人(かたぎり しゅうと)。 順風満帆だった彼の人生は高校一年の時、とある試合で大きく変わってしまう。 悪質なファウルでの大怪我によりピッチ上で輝くことが出来なくなった天才は、サッカー漬けだった日々と決別し人並みの青春を送ることに全力を注ぐようになる。 高校サッカーの強豪校から普通の私立高校に転入した片桐は、サッカーとは無縁の新しい高校生活に思いを馳せる。 しかしそんな片桐の前に、弱小女子サッカー部のキャプテン、鞍月光華(くらつき みつか)が現れる。 「どう、うちのサッカー部の監督、やってみない?」 これは高校生監督、片桐修人と弱小女子サッカー部の奮闘の記録である。

呂色高校対ゾン部!

益巣ハリ
キャラ文芸
この物語の主人公、風綿絹人は平凡な高校生。だが彼の片思いの相手、梔倉天は何もかも異次元なチート美少女だ。ある日2人は高校で、顔を失くした化け物たちに襲われる。逃げる2人の前に国語教師が現れ、告げる。「あいつらは、ゾンビだ」 その日から絹人の日常は一変する。実は中二病すぎる梔倉、多重人格メルヘン少女、ストーカー美少女に謎のおっさんまで、ありとあらゆる奇人変人が絹人の常識をぶち壊していく。 常識外れ、なんでもありの異能力バトル、ここに開幕!

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

戒め

ムービーマスター
キャラ文芸
悪魔サタン=ルシファーの涙ほどの正義の意志から生まれたメイと、神が微かに抱いた悪意から生まれた天使・シンが出会う現世は、世界の滅びる時代なのか、地球上の人間や動物に次々と未知のウイルスが襲いかかり、ダークヒロイン・メイの不思議な超能力「戒め」も発動され、更なる混乱と恐怖が押し寄せる・・・

全力でおせっかいさせていただきます。―私はツンで美形な先輩の食事係―

入海月子
青春
佐伯優は高校1年生。カメラが趣味。ある日、高校の屋上で出会った超美形の先輩、久住遥斗にモデルになってもらうかわりに、彼の昼食を用意する約束をした。 遥斗はなぜか学校に住みついていて、衣食は女生徒からもらったものでまかなっていた。その報酬とは遥斗に抱いてもらえるというもの。 本当なの?遥斗が気になって仕方ない優は――。 優が薄幸の遥斗を笑顔にしようと頑張る話です。

処理中です...