全色パレット

第二十八章『巻き込まれる休日』

   今日は学校はお休み、裕子の姿は雲のワンピースに黒いローファーを履いていて少し大人びている、裕子は本屋さんに来ていた。
裕子「一年前に買った本はもう読み終えちゃったからまた新しい本を買おうっと」
   どうやら色の本を探しているようだ、一年前で買った本は時間かけてやっと読み終えたようで、新しい色の本を探している。
裕子「あ！   これにしよう！」
   裕子が手にしたのは新しいバージョンの色の本だ、それを持って会計を済ませ、本屋さんを後にしたのだった……
   街の中、裕子はあちこちをお店を見ていた、すると茶髪でウェーブの姿に気を取られてしまう。
裕子「わぁ……この人綺麗」
    歩きながら見ていたら振り向かれてしまい、裕子の方に見てきた。その人はコートを着ていてハイヒールを履いている。
？？？「誰？   私の秘密を知ろうとしてる人は？」
裕子「ち……違います！ただ、綺麗だなって思って……」
    裕子が正直に言ったら許してもらった。
？？？「そうだったの、ごめんなさいね、私の勘違いみたい、お詫びに私の行きつけのカフェに行きましょう？」
裕子「いいですか？」
？？？「えぇ」
裕子「ありがとうございます、公衆電話で家族と電話してきますね」
？？？「分かったわ」
    すると裕子が公衆電話で家族と電話した、その結果……
裕子「大丈夫でした」
？？？「なんて言ったの？」
裕子「泊まるかもしれないって言っときました」
？？？「カフェが私の家じゃないけど、まっいいわ、土曜日だし宿探しは手伝ってあげる」
裕子「ありがとうございます」
   裕子と謎の人はそのまま行きつけのカフェに行ったのだった……
   謎の人の行きつけのカフェに着いた、大人びた雰囲気のお店だ、裕子は綿飴ドリンク、謎の人はハーブティーを注文した。
？？？「よく私の行きつけの店に綿飴ドリンクがあったわね」
裕子「それがフワフワしてて甘くておいしいですよ」
   裕子はフワフワ幸せモードを突入した。
？？？「面白いわね、貴方、名前は？」
裕子「色彩学園の一年三組大無田裕子です」
？？？「裕子さん？あぁ、パレット部を立ち上げた人ね」
裕子「知ってたんですか？」
？？？「えぇ、パレット部員募集をかけた人なのね、よくこの部活で許せたわね」
裕子「あはは……」
三保「私は三年三組の紫垣三保（むらがきみお）、貴方と同じ学校に通ってるわ」
裕子「そうなんですね」
   そう会話をしていたら三保が人の気配が感じた。
三保「さっきから私の後についてきてるでしょ？」
裕子「！？」
   カウンターの席を見ると黒髪でショートヘアをした物静かな人がいた。姿はノースリーブでスカート、ヒールと大人びた服装をしてる。
？？？「鋭いわね、三保、貴方を調べたくてこのカフェに来たの」
三保「悪趣味ね」
裕子「誰なんですか！？」
   裕子の問いかけに物静かな人が答えた。
凛「私は青葉凛（あおばりん）、色彩学園に通ってる三年三組よ」
三保「あら、私とは同じクラスなのね？」
凛「そうよ、転校生紫垣三保」
   突然の言葉に裕子は驚く。
裕子「え！？三保先輩は色彩学園の転校生何ですか？」
三保「そうよ、裕子さん、私は四月に訳あってこの学校に転校をしてきたの」
裕子「そうだったんですね……」
凛「貴方を知りたくて観察をしているわ」
三保「そんなに私を知りたいわけ？」
   状況が不味い空気になった裕子は。
裕子「三保先輩、宿を探しましょう？」
三保「ええ、行きましょう」
凛「それは無駄よ」
三保「どうしてそんなことが言えるの！？」
凛「今日はイアリオドモリスのメンバーがきてる噂らしいからホテルと宿は全部埋まってるわよ？」
裕子「そんなぁ……」
    凛のお知らせにがっかりする裕子、すると凛がこんなことを言い出した。
凛「だから私の家に泊まりに来ない？」
裕子「え？」
三保「凛さんの家に？」
凛「そうよ、しかもシェフを呼んでるから泊まりにおいで」
裕子「どうします？」
三保「仕方ないわ、ここは凛さんの家に泊まりましょう」
裕子「分かりました」
凛「あらありがとう、早速案内するからついてきて」
    凛の言われるがままに行く裕子と三保は凛のお家はどんな感じなのか想像しながら行ったのだった……