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第二十二章『ロックンロールはやめられない』

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   放課後のパレット部室でパレット部員達は話し合うところだったが……
万紀「だぁー!   うるせぇー!」
優梨子「なんでしょう?   これ?」
千晶「これはギターの音だ!」
姫乃「ロックっていうものでしょうか?」
希美「さぁ!   盛り上がっていこうぜ!」
えり菜「あぁー!   希美が乗り気になってるし!」
一歌「うるさうるさうるさうるさうるさーい!」
亜弥「ジャンジャンなりすぎだよ!」
史「止めに入りたい」
七美「史さん怖いです」
裕子「今、映美先生が止めに入るために探しているらしいです」
    ギターの爆音に悩まされるパレット部員達、すると早織が心当たりがあるようだ。
早織「あっ、これ、私達のクラスにいる伶奈ちゃん、紅林伶奈(くればやしれいな)ちゃんだよ?」
万紀「あぁ!?   あいつか!?」
優梨子「いつもヘッドホンしてるよね」
千晶「しかもなんか変わってるし」
裕子「いつも一人だよね?   学校のあちこちに演奏してる人?」
早織「うん、先生達に止めに入られてもやめられないみたいで……」
希美「ロックンロールはやめられないぜ!」
えり菜「誰か希美を止めてぇ!」
姫乃「清水さん、大変なんですね」
一歌「めんどくさい……」
亜弥「伶奈ちゃんって言う人?   ギターのサウンドがロックかもしれないけど……」
史「ただ無茶苦茶に弾いてるだけ」
七美「困りましたね……」
   そう言ったらギターの爆音が止まった、その同時に映美先生がやってきた。
映美「みんな大丈夫だったか?」
万紀「大丈夫じゃないぜ……」
優梨子「もうダメ……」
映美「伶奈の演奏は他の先生に止めてもらったらしい」
千晶「っそ」
早織「そうだったんですね」
映美「伶奈は一度先生に止められても次の日にやりだすからなぁ……」
希美「あれ?   もう終わったの?   寂しいの~」
えり菜「希美、もうやんなくていいから」
姫乃「困りましたね」
映美「しかも、ギターの爆音をやってるだけじゃなく歌もやってるらしいが」
一歌「音量デカすぎて聞き取れないって!」
亜弥「適当に歌ってるだけだよね?」
映美「どうすれば伶奈の無断演奏を止められるか……」
史「普通に止めても分かってはくれそうにないわ」
七美「永遠に演奏を聴き続けるなんて無理です」
映美「困ったな……」
   パレット部員達が伶奈の演奏について考えたら裕子が思いついた。
裕子「そうだ!   伶奈ちゃんをパレット部の仲間にすればいいじゃない?」
全員「え!?」
   裕子の発言にみんなは驚く。
映美「なんで伶奈をパレット部を入部させるんだ?」
裕子「方向性が違ってもパレット部に入れば答えが見つかるかもしれない!   千晶ちゃんのように!」
千晶「そうだね、実際はアニメーションの制作のアイデアをばんばん浮かんでくるから役に立ってるよ!」
優梨子「でも、もし、入りたくないと言ったら」
裕子「そんなことはない!」
万紀「あぁ?    何でだ?」
裕子「パレット部はボランティア活動など人助けをするのがメインなの!   自分が得手不得手があっての当然だから、なんでも挑戦受けてると思ってやれば、芸術をやってる人のアイデアを浮かぶはずだよ!   私、信じてる!」
早織「裕子ちゃんの言う通りだね、音楽作りの手助けぐらいは出来るかもしれないね」
映美「そう決まれば裕子、どうすれば伶奈を仲間に出来るか考えなきゃな、もし、仲間に出来たら無断演奏を止められる!」
裕子「その通りです!」
姫乃「これでまた賑やかになれますわ」
希美「そーだねー」
えり菜「新たな人が増えるんだな」
一歌「また入ってまた辞めるんじゃない?」
亜弥「それはダメだよ!」
一歌「はいはい冗談ですよー」
史「なかなか面白いじゃない裕子」
七美「力になれるといいですね」
裕子「いや、なってくれる、分かってくれるよ!   伶奈ちゃんなら!」
   パレット部の会議が紅林伶奈を入部をさせるか、そして無断演奏を止められるか、何度も会議を重ねたのだった……
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