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37、告白
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カレンさんのその言葉を聞いて、レイラも身を乗り出して言う。
「そうよ! 私もユウキがどこから来たのか知りたいわ」
白狼族の皆も口々に頷く。
「確かに……」
「あれほどの剣の腕、カレン様のおっしゃるように無名の剣士だとはとても思えませんからな」
「ユウキ殿、一体どこから来られたのです?」
そう語り合いながら、皆の視線がこちらに集まった。
ナナがそんなみんなの視線を眺めながら俺に尋ねる。
「どうするの? 裕樹」
どうしよう……
話すべきか。
俺がどこから来たのか、そしてどうやってこの世界に召喚されたのか。
話したら、もしかするとここにいられなくなるかもしれない。
カレンさんはこっちを真っすぐに見つめている。
レイラやククルも俺を見ていた。
誤魔化すこともきっと出来るだろう。
でも……
俺はナナともう一度目を合わせた。
俺の目を見てナナは頷く。
「決めたのね、裕樹。私も貴方に賛成よ。ここにいる人たちになら、話してもいいと思う」
「ああ、ナナ。レイラも、カレンさんやククルも、それに白狼族の皆もこれから一緒に暮らす仲間だもんな」
だったら嘘をついてもいつか分かる日が来る。
なら今、言うべきだ。
それでここにいられなくなるとしても。
レイラにはいつか話すつもりだったけど、丁度いいタイミングだ。
俺はあらためて、カレンさんの目を見つめる。
そして、俺がやって来た場所の名を告げた。
「カレンさん、俺の故郷の名は日本。俺はそこからやってきたんだ」
俺の言葉に、レイラが首を傾げる。
「ニホン? ユウキどこなのそれは、聞いたことがないわ。私、冒険者だから結構色々な国の地名を知ってる方だけど、初めて聞く名前だもの」
当然だろうな。
いくらレイラが腕利きの冒険者でも、異世界の地名まで分かるわけがない。
ここまで話したのなら、全てを話そう。
俺が別の世界からやってきたことも。
光一たちのことも。
召喚された国で一体何があったのかも。
俺がそう思ってカレンさんを見つめなおすと、その美しい頬に一筋の涙が零れるのが見えた。
カレンさんは俺を優しく見つめると口を開く。
「ほんに懐かしい響きじゃこと。ユウキ、そなたを見ていると懐かしい気持ちになる理由が分かった。異世界から来た勇者よ、何があったのかわらわに全て教えてくりゃれ」
カレンさんが言った言葉に、俺は思わずその場に立ち尽くした。
今、俺の事を異世界から来た勇者って呼んだよな。
どうしてカレンさんがそれを知ってるんだ?
「裕樹」
「ああ、ナナ」
俺とナナは顔を見合わせて、その後カレンさんを見つめる。
カレンさんは俺を見つめると言った。
「わらわはかつて、そなたと同じ故郷から来た者を知っておる。ひのもと……ニホンと呼ばれる国からやって来た誇り高き勇者。かつてあの白狼丸を使い、この世界の為に命を懸けて戦った男じゃ」
「そうよ! 私もユウキがどこから来たのか知りたいわ」
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でも……
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「決めたのね、裕樹。私も貴方に賛成よ。ここにいる人たちになら、話してもいいと思う」
「ああ、ナナ。レイラも、カレンさんやククルも、それに白狼族の皆もこれから一緒に暮らす仲間だもんな」
だったら嘘をついてもいつか分かる日が来る。
なら今、言うべきだ。
それでここにいられなくなるとしても。
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俺はあらためて、カレンさんの目を見つめる。
そして、俺がやって来た場所の名を告げた。
「カレンさん、俺の故郷の名は日本。俺はそこからやってきたんだ」
俺の言葉に、レイラが首を傾げる。
「ニホン? ユウキどこなのそれは、聞いたことがないわ。私、冒険者だから結構色々な国の地名を知ってる方だけど、初めて聞く名前だもの」
当然だろうな。
いくらレイラが腕利きの冒険者でも、異世界の地名まで分かるわけがない。
ここまで話したのなら、全てを話そう。
俺が別の世界からやってきたことも。
光一たちのことも。
召喚された国で一体何があったのかも。
俺がそう思ってカレンさんを見つめなおすと、その美しい頬に一筋の涙が零れるのが見えた。
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カレンさんが言った言葉に、俺は思わずその場に立ち尽くした。
今、俺の事を異世界から来た勇者って呼んだよな。
どうしてカレンさんがそれを知ってるんだ?
「裕樹」
「ああ、ナナ」
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カレンさんは俺を見つめると言った。
「わらわはかつて、そなたと同じ故郷から来た者を知っておる。ひのもと……ニホンと呼ばれる国からやって来た誇り高き勇者。かつてあの白狼丸を使い、この世界の為に命を懸けて戦った男じゃ」
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