10 / 82
10、狼剣士
しおりを挟む
大きな狼の姿から、美しい獣人族の姿に変わったレイラを見てククルが声を上げる。
「ふぁ! おっきな狼がククルと同じになったです!」
ククルと同じっていうのは獣人ということだろう。
ナナにしっかりと抱きついて目を丸くしている。
俺も思わず呆然として、ナナに問いかける。
「お、おい……ナナ、これってどうなってるんだ?」
「ど、どうなってるって、私に聞かれても分からないわよ」
「鑑定眼があるだろ?」
俺の言葉にナナはようやく気を取り直す。
突然大きな狼が飛び出してきてからの慌ただしい出来事に、ナナ自身もすっかり鑑定眼を使うことを忘れていたみたいだからな。
「そ、そうね。私は騙されないわよ! 妙な術を使ったりして」
ナナがレイラと名乗る少女を見つめると、俺の前にパネルが開いた。
そして、そこには彼女のステータスが描き出されていく。
名前:レイラ・ラフェルティア
種族:獣人(銀狼族)
レベル:2757
職業:狼剣士
力:2876
体力:2732
魔力:2575
速さ:4245
器用さ:2751
集中力:4173
幸運:2527
魔法:なし
物理スキル:剣技Sランク
特殊魔法:なし
特殊スキル:イリュージョンダンス
ユニークスキル:【獣化銀狼】
称号:古き血を受け継ぎし者
「これは……」
俺は思わず息をのむ。
普通に光一たちよりもレベルが高い。
これから先、連中のレベルが上がったとしたら分からないけど、少なくとも現時点では彼女の方が強いだろう。
実際にあの大きな狼の動きは、限界突破をして疾風迅雷を使った玲児よりも速かったからな。
職業は狼剣士か。
速さと集中力の高さが凄いな。
ナナが俺に言う。
「普通の剣士よりも上級の職業だわ。狼系で、特別な力を持った獣人族にしかなれない職。さっきの姿は【獣化銀狼】を使ったみたいね。あの姿だとここからさらにステータスが上がるわ」
「ほんとかよ!」
道理で強いはずだ。
こんなユニークスキルを持ってる相手もいるんだな。
少なくとも、この世界に来て戦った相手の中では彼女が一番強い。
そもそもレベルだって一番高いもんな。
彼女が言うように、冒険者だとしたらよっぽどの腕利きだろう。
俺とナナがパネルを覗き込んでいると、レイラが怪訝そうな顔でこちらを眺めている。
「何してるのよ? 変なもの出して。やっぱり怪しいわね」
「はは、ちょっと君のステータスを見てただけだって」
「は?」
俺の言葉にレイラはますます怪訝な顔になっていく。
特殊スキルのイリュージョンダンスや称号の古き血を受け継ぎし者っていうのも気になるけど、今はやめておこう。
これ以上不信感を持たせたらまずい。
ナナに目配せをするとステータスパネルは消えた。
まだ警戒してるのか少し離れた距離に立つ彼女に、俺は改めて自己紹介した。
「俺の名前は裕樹、そして彼女の名前はナナだ。さっきも言ったように、この国から山を越えて隣の国に行く旅の途中さ」
「それを証明できるの? そもそも正式な通行許可があれば、わざわざ山越えなんてしないでしょう? 人さらいの連中みたいにこそこそとね」
それを聞いてナナが声を荒げる。
「だから! 私たちは人さらいなんかじゃないって言ってるでしょ、この分からずやの性悪女!」
「なんですって!」
そう言って睨みあう二人。
さっきの口喧嘩の再開だ。
「待てってば! 見ろよ、ククルが怖がってるだろ?」
ナナに抱かれているククルは、口喧嘩をする二人を見て怯えたように涙ぐんでいる。
それを見てナナは慌ててその頭を撫でた。
「ごめんねククル! 貴方に怒ったんじゃないのよ、もうやめるから」
「はう……ナナお姉ちゃん優しいです。ユウキお兄ちゃんククルの怪我を治してくれました。ククルは二人のこと好きなのです」
ククルはそう言ってじっとレイラを見つめた。
「ちょ、そんな顔しないでよ。私は貴方を助けに来たのよ? 同じ獣人族の子供がさらわれたって聞いて、仕事を受けたの。奴隷商人を吐かせて、人を使って貴方をさらわせて、この国の貴族に売るつもりだって聞きだしたから追ってきたのに。どうして逃げたりしたの? 連中を全員逃がさないように叩きのめして縛り上げる間、動かないように言ったのに」
「はう、怖かったです。急に大きな黒い影が上から降りてきて、おっきな獣だったです。動くなってどこからか声がして、ククル食べられると思ったです」
俺はため息をついた。
「どうやらようやく事情が分かったな。君は冒険者で、ククルを助けるための依頼を受けてここにやってきた。でも、森の中でいきなり悪党たちを襲う姿に怖くなってククルは逃げ出した。そして俺たちに出会ったってことだな」
「な、何よ……私だってこの子を心配して」
ククル言葉と、彼女がしっかりとナナにしがみついているのを見て、レイラは唇を噛む。
俺は肩をすくめると笑った。
「分かってるさそんなことは。二人とも悪くない。大体君が居なかったらククルは、きっとその貴族に売り飛ばされてたんだ。そうだろ?」
「そ、そうよ。そうなんだから」
すっかりククルに怯えられてしまったことに少し寂しそうなレイラを見て、俺はククルに言った。
「なあ、ククル。もう怖くないだろ? 同じ獣人族だって分かったんだし、ほら助けてもらったお礼をまだ言ってないよな」
「はう!」
ククルは暫くレイラを見つめた後、お礼を口にした。
「お姉ちゃん、ありがとうです。逃げてごめんなさいです」
レイラはようやく俺たちに対する疑いを解いたのか、こちらに歩いてくるとナナが抱いているククルの頭を撫でた。
「いいのよ貴方が無事なら。私もあいつらを逃がさないように気を取られていたから。怖い思いさせてごめんね、ククル」
そう言って笑顔になるレイラに、ククルは嬉しそうに頭を撫でられていた。
その笑顔はとても優しげだ。
「へえ、そんな顔も出来るんだな」
「な! 何よ」
そう言った後、軽く咳払いをしてこちらを見る。
「悪かったわ、貴方たちが言うように私が勘違いしてたみたいね。どう考えても貴方って悪党ってタイプじゃないもの。ユウキって言ったわね」
そう言った後、今までのことがあって少し照れ臭いのかレイラは顔を赤くすると、俺に右手を差し出した。
「ああ、よろしくなレイラ」
俺はそう答えると彼女と握手をした。
「ふぁ! おっきな狼がククルと同じになったです!」
ククルと同じっていうのは獣人ということだろう。
ナナにしっかりと抱きついて目を丸くしている。
俺も思わず呆然として、ナナに問いかける。
「お、おい……ナナ、これってどうなってるんだ?」
「ど、どうなってるって、私に聞かれても分からないわよ」
「鑑定眼があるだろ?」
俺の言葉にナナはようやく気を取り直す。
突然大きな狼が飛び出してきてからの慌ただしい出来事に、ナナ自身もすっかり鑑定眼を使うことを忘れていたみたいだからな。
「そ、そうね。私は騙されないわよ! 妙な術を使ったりして」
ナナがレイラと名乗る少女を見つめると、俺の前にパネルが開いた。
そして、そこには彼女のステータスが描き出されていく。
名前:レイラ・ラフェルティア
種族:獣人(銀狼族)
レベル:2757
職業:狼剣士
力:2876
体力:2732
魔力:2575
速さ:4245
器用さ:2751
集中力:4173
幸運:2527
魔法:なし
物理スキル:剣技Sランク
特殊魔法:なし
特殊スキル:イリュージョンダンス
ユニークスキル:【獣化銀狼】
称号:古き血を受け継ぎし者
「これは……」
俺は思わず息をのむ。
普通に光一たちよりもレベルが高い。
これから先、連中のレベルが上がったとしたら分からないけど、少なくとも現時点では彼女の方が強いだろう。
実際にあの大きな狼の動きは、限界突破をして疾風迅雷を使った玲児よりも速かったからな。
職業は狼剣士か。
速さと集中力の高さが凄いな。
ナナが俺に言う。
「普通の剣士よりも上級の職業だわ。狼系で、特別な力を持った獣人族にしかなれない職。さっきの姿は【獣化銀狼】を使ったみたいね。あの姿だとここからさらにステータスが上がるわ」
「ほんとかよ!」
道理で強いはずだ。
こんなユニークスキルを持ってる相手もいるんだな。
少なくとも、この世界に来て戦った相手の中では彼女が一番強い。
そもそもレベルだって一番高いもんな。
彼女が言うように、冒険者だとしたらよっぽどの腕利きだろう。
俺とナナがパネルを覗き込んでいると、レイラが怪訝そうな顔でこちらを眺めている。
「何してるのよ? 変なもの出して。やっぱり怪しいわね」
「はは、ちょっと君のステータスを見てただけだって」
「は?」
俺の言葉にレイラはますます怪訝な顔になっていく。
特殊スキルのイリュージョンダンスや称号の古き血を受け継ぎし者っていうのも気になるけど、今はやめておこう。
これ以上不信感を持たせたらまずい。
ナナに目配せをするとステータスパネルは消えた。
まだ警戒してるのか少し離れた距離に立つ彼女に、俺は改めて自己紹介した。
「俺の名前は裕樹、そして彼女の名前はナナだ。さっきも言ったように、この国から山を越えて隣の国に行く旅の途中さ」
「それを証明できるの? そもそも正式な通行許可があれば、わざわざ山越えなんてしないでしょう? 人さらいの連中みたいにこそこそとね」
それを聞いてナナが声を荒げる。
「だから! 私たちは人さらいなんかじゃないって言ってるでしょ、この分からずやの性悪女!」
「なんですって!」
そう言って睨みあう二人。
さっきの口喧嘩の再開だ。
「待てってば! 見ろよ、ククルが怖がってるだろ?」
ナナに抱かれているククルは、口喧嘩をする二人を見て怯えたように涙ぐんでいる。
それを見てナナは慌ててその頭を撫でた。
「ごめんねククル! 貴方に怒ったんじゃないのよ、もうやめるから」
「はう……ナナお姉ちゃん優しいです。ユウキお兄ちゃんククルの怪我を治してくれました。ククルは二人のこと好きなのです」
ククルはそう言ってじっとレイラを見つめた。
「ちょ、そんな顔しないでよ。私は貴方を助けに来たのよ? 同じ獣人族の子供がさらわれたって聞いて、仕事を受けたの。奴隷商人を吐かせて、人を使って貴方をさらわせて、この国の貴族に売るつもりだって聞きだしたから追ってきたのに。どうして逃げたりしたの? 連中を全員逃がさないように叩きのめして縛り上げる間、動かないように言ったのに」
「はう、怖かったです。急に大きな黒い影が上から降りてきて、おっきな獣だったです。動くなってどこからか声がして、ククル食べられると思ったです」
俺はため息をついた。
「どうやらようやく事情が分かったな。君は冒険者で、ククルを助けるための依頼を受けてここにやってきた。でも、森の中でいきなり悪党たちを襲う姿に怖くなってククルは逃げ出した。そして俺たちに出会ったってことだな」
「な、何よ……私だってこの子を心配して」
ククル言葉と、彼女がしっかりとナナにしがみついているのを見て、レイラは唇を噛む。
俺は肩をすくめると笑った。
「分かってるさそんなことは。二人とも悪くない。大体君が居なかったらククルは、きっとその貴族に売り飛ばされてたんだ。そうだろ?」
「そ、そうよ。そうなんだから」
すっかりククルに怯えられてしまったことに少し寂しそうなレイラを見て、俺はククルに言った。
「なあ、ククル。もう怖くないだろ? 同じ獣人族だって分かったんだし、ほら助けてもらったお礼をまだ言ってないよな」
「はう!」
ククルは暫くレイラを見つめた後、お礼を口にした。
「お姉ちゃん、ありがとうです。逃げてごめんなさいです」
レイラはようやく俺たちに対する疑いを解いたのか、こちらに歩いてくるとナナが抱いているククルの頭を撫でた。
「いいのよ貴方が無事なら。私もあいつらを逃がさないように気を取られていたから。怖い思いさせてごめんね、ククル」
そう言って笑顔になるレイラに、ククルは嬉しそうに頭を撫でられていた。
その笑顔はとても優しげだ。
「へえ、そんな顔も出来るんだな」
「な! 何よ」
そう言った後、軽く咳払いをしてこちらを見る。
「悪かったわ、貴方たちが言うように私が勘違いしてたみたいね。どう考えても貴方って悪党ってタイプじゃないもの。ユウキって言ったわね」
そう言った後、今までのことがあって少し照れ臭いのかレイラは顔を赤くすると、俺に右手を差し出した。
「ああ、よろしくなレイラ」
俺はそう答えると彼女と握手をした。
11
お気に入りに追加
3,145
あなたにおすすめの小説
平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
えっ、能力なしでパーティ追放された俺が全属性魔法使い!? ~最強のオールラウンダー目指して謙虚に頑張ります~
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
コミカライズ10/19(水)開始!
2024/2/21小説本編完結!
旧題:えっ能力なしでパーティー追放された俺が全属性能力者!? 最強のオールラウンダーに成り上がりますが、本人は至って謙虚です
※ 書籍化に伴い、一部範囲のみの公開に切り替えられています。
※ 書籍化に伴う変更点については、近況ボードを確認ください。
生まれつき、一人一人に魔法属性が付与され、一定の年齢になると使うことができるようになる世界。
伝説の冒険者の息子、タイラー・ソリス(17歳)は、なぜか無属性。
勤勉で真面目な彼はなぜか報われておらず、魔法を使用することができなかった。
代わりに、父親から教わった戦術や、体術を駆使して、パーティーの中でも重要な役割を担っていたが…………。
リーダーからは無能だと疎まれ、パーティーを追放されてしまう。
ダンジョンの中、モンスターを前にして見捨てられたタイラー。ピンチに陥る中で、その血に流れる伝説の冒険者の能力がついに覚醒する。
タイラーは、全属性の魔法をつかいこなせる最強のオールラウンダーだったのだ! その能力のあまりの高さから、あらわれるのが、人より少し遅いだけだった。
タイラーは、その圧倒的な力で、危機を回避。
そこから敵を次々になぎ倒し、最強の冒険者への道を、駆け足で登り出す。
なにせ、初の強モンスターを倒した時点では、まだレベル1だったのだ。
レベルが上がれば最強無双することは約束されていた。
いつか彼は血をも超えていくーー。
さらには、天下一の美女たちに、これでもかと愛されまくることになり、モフモフにゃんにゃんの桃色デイズ。
一方、タイラーを追放したパーティーメンバーはというと。
彼を失ったことにより、チームは瓦解。元々大した力もないのに、タイラーのおかげで過大評価されていたパーティーリーダーは、どんどんと落ちぶれていく。
コメントやお気に入りなど、大変励みになっています。お気軽にお寄せくださいませ!
・12/27〜29 HOTランキング 2位 記録、維持
・12/28 ハイファンランキング 3位
転生賢者の異世界無双〜勇者じゃないと追放されましたが、世界最強の賢者でした〜
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人は異世界へと召喚される。勇者としてこの国を救ってほしいと頼まれるが、直人の職業は賢者であったため、一方的に追放されてしまう。
だが、王は知らなかった。賢者は勇者をも超える世界最強の職業であることを、自分の力に気づいた直人はその力を使って自由気ままに生きるのであった。
一方、王は直人が最強だと知って、戻ってくるように土下座して懇願するが、全ては手遅れであった。
おもちゃで遊ぶだけでスキル習得~世界最強の商人目指します~
暇人太一
ファンタジー
大学生の星野陽一は高校生三人組に事故を起こされ重傷を負うも、その事故直後に異世界転移する。気づけばそこはテンプレ通りの白い空間で、説明された内容もありきたりな魔王軍討伐のための勇者召喚だった。
白い空間に一人残された陽一に別の女神様が近づき、モフモフを捜して完全復活させることを使命とし、勇者たちより十年早く転生させると言う。
勇者たちとは違い魔王軍は無視して好きにして良いという好待遇に、陽一は了承して異世界に転生することを決める。
転生後に授けられた職業は【トイストア】という万能チート職業だった。しかし世界の常識では『欠陥職業』と蔑まされて呼ばれる職業だったのだ。
それでも陽一が生み出すおもちゃは魔王の心をも鷲掴みにし、多くのモフモフに囲まれながら最強の商人になっていく。
魔術とスキルで無双し、モフモフと一緒におもちゃで遊んだり売ったりする話である。
小説家になろう様でも投稿始めました。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
ダブル魔眼の最強術師 ~前世は散々でしたが、せっかく転生したので今度は最高の人生を目指します!~
雪華慧太
ファンタジー
理不尽なイジメが原因で引きこもっていた俺は、よりにもよって自分の誕生日にあっけなく人生を終えた。魂になった俺は、そこで助けた少女の力で不思議な瞳と前世の記憶を持って異世界に転生する。聖女で超絶美人の母親とエルフの魔法教師! アニメ顔負けの世界の中で今度こそ気楽な学園ライフを送れるかと思いきや、傲慢貴族の息子と戦うことになって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる