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騎士団
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ドラゴンのウェントゥスに乗って空を飛んでいると、メロディがクレアを振り向いて言った。
「ねぇクレアちゃん。アクアさんにネヴェを連れて帰るって言ったけど、いったいどうするの?」
「私の考えだけど、村に来た二人組はおそらくドラゴンハンターなのだと思う。そして、そいつらがネヴェをさらった」
「ええ?!ドラゴンハンター?!で、でもどうやってネヴェをさらったドラゴンハンターを見つけるの?」
「ネヴェがいなくなってから、一月以上経っている。もうドラゴンハンターたちはネヴェを売り払っていると考えなければいけない。だから、同じ穴のむじなに聞くのよ」
メロディはクレアの言葉の意味がわからなかったようで、後ろのクレアを見ながら首をかしげた。
クレアたちは王都の騎士団に到着した。メロディは受付に行くと、慣れた調子で受付の人に言った。
「こんにちわ。ガロアさんいますか?」
ガロアとは、クレアとメロディが捕まえたドラゴンハンターと魔法使いを突き出した時にいた騎士で、何度も顔をあわせているうちに親しくなってしまったのだ。
しばらくするとガロアが受付にやって来て、クレアたちを見て笑って言った。
「よお。クレア、メロディ、ウェン。今日はどんな悪者を捕まえて来たんだ?」
「こんにちわ、ガロアさん。悪者はこれから捕まえます」
クレアの言葉にガロアは不思議そうに首をかしげた。
ガロアはクレアたちを騎士たちがくつろぐ休憩所に案内してくれた。クレアはガロアにすすめられた席に座るなり、せっついて言った。
「ガロアさん!私たちが捕まえたドラゴンハンターたちと話しをさせてもらえませんか?!」
「何だクレア、やぶからぼうに」
ガロアは目を白黒させながら答えた。クレアはまくし立てるように言葉を続けた。
「冒険者の依頼なんです。さらわれた子ドラゴンを連れ帰ってほしいという」
ガロアの顔色が厳しくなった。ガロアはクレアとメロディが冒険者になった事を知っているのだ。クレアはガロアに、アクアという守護者のドラゴンが、養い子を探していると説明をした。手がかりを探すために牢屋にいるドラゴンハンターたちに話しを聞きたいと言った。ガロアは渋い顔をしながら答えた。
「クレアの言う通り、もうネヴェという子ドラゴンは売られている可能性が高いな。おそらくだが、ネヴェはラグジュアリーという名の屋敷にいるだろう」
「捕まっている子ドラゴンの居場所がわかっているんですか?!」
クレアは驚いてガロアに聞いた。騎士団が誘拐された子ドラゴンの居場所を知っていて、何故助けてくれないのか腹を立てた。
クレアの怒りがわかったのだろう。ガロアは悔しそうに顔をゆがめて言った。
「俺たち騎士団だって誘拐された子ドラゴンの居場所がわかっているのに助けられないのはもどかしいんだ。ラグジュアリーは表向きは貴族のサロンを催している。そのサロンを運営しているお方は、とても高貴な方なのだ。騎士団など介入できるはずがない」
「そのお方とは、誰なんですか?」
「・・・。ジョスト大公だ」
その名を聞いて、クレアはヒッと息を飲んだ。
「ねぇクレアちゃん。アクアさんにネヴェを連れて帰るって言ったけど、いったいどうするの?」
「私の考えだけど、村に来た二人組はおそらくドラゴンハンターなのだと思う。そして、そいつらがネヴェをさらった」
「ええ?!ドラゴンハンター?!で、でもどうやってネヴェをさらったドラゴンハンターを見つけるの?」
「ネヴェがいなくなってから、一月以上経っている。もうドラゴンハンターたちはネヴェを売り払っていると考えなければいけない。だから、同じ穴のむじなに聞くのよ」
メロディはクレアの言葉の意味がわからなかったようで、後ろのクレアを見ながら首をかしげた。
クレアたちは王都の騎士団に到着した。メロディは受付に行くと、慣れた調子で受付の人に言った。
「こんにちわ。ガロアさんいますか?」
ガロアとは、クレアとメロディが捕まえたドラゴンハンターと魔法使いを突き出した時にいた騎士で、何度も顔をあわせているうちに親しくなってしまったのだ。
しばらくするとガロアが受付にやって来て、クレアたちを見て笑って言った。
「よお。クレア、メロディ、ウェン。今日はどんな悪者を捕まえて来たんだ?」
「こんにちわ、ガロアさん。悪者はこれから捕まえます」
クレアの言葉にガロアは不思議そうに首をかしげた。
ガロアはクレアたちを騎士たちがくつろぐ休憩所に案内してくれた。クレアはガロアにすすめられた席に座るなり、せっついて言った。
「ガロアさん!私たちが捕まえたドラゴンハンターたちと話しをさせてもらえませんか?!」
「何だクレア、やぶからぼうに」
ガロアは目を白黒させながら答えた。クレアはまくし立てるように言葉を続けた。
「冒険者の依頼なんです。さらわれた子ドラゴンを連れ帰ってほしいという」
ガロアの顔色が厳しくなった。ガロアはクレアとメロディが冒険者になった事を知っているのだ。クレアはガロアに、アクアという守護者のドラゴンが、養い子を探していると説明をした。手がかりを探すために牢屋にいるドラゴンハンターたちに話しを聞きたいと言った。ガロアは渋い顔をしながら答えた。
「クレアの言う通り、もうネヴェという子ドラゴンは売られている可能性が高いな。おそらくだが、ネヴェはラグジュアリーという名の屋敷にいるだろう」
「捕まっている子ドラゴンの居場所がわかっているんですか?!」
クレアは驚いてガロアに聞いた。騎士団が誘拐された子ドラゴンの居場所を知っていて、何故助けてくれないのか腹を立てた。
クレアの怒りがわかったのだろう。ガロアは悔しそうに顔をゆがめて言った。
「俺たち騎士団だって誘拐された子ドラゴンの居場所がわかっているのに助けられないのはもどかしいんだ。ラグジュアリーは表向きは貴族のサロンを催している。そのサロンを運営しているお方は、とても高貴な方なのだ。騎士団など介入できるはずがない」
「そのお方とは、誰なんですか?」
「・・・。ジョスト大公だ」
その名を聞いて、クレアはヒッと息を飲んだ。
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