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クモとの決着
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アスランは目の前の光景が信じられなかった。常に自分よりも強く、壁として存在していた姉のヴイヴィアンが倒れているのだ。グリフがヴイヴィアンに駆けより、すばやく治癒魔法を発動させた。グリフが大声でアスランに何か叫んだ。だがアスランにはよく聞こえなかった。
まるで水の中にいるように、耳の奥がキーンとしているのだ。アスランはトボトボと歩きなから姉に近づき、彼女を見下ろした。姉のヴイヴィアンの左半分が無かった。誰が見てももう助からない事がわかった。アスランは小さな声で姉さん、と呟いた。すると目からボトボト涙があふれてきた。その涙をとどめる事ができず、アスラン泣き出した。
「姉さん、姉さん」
アスランは小さな子供のようにすすり泣いた。その声はだんだんと大きくなり、おえつ混じりになった。アスランを呼ぶ弱々しい声が聞こえる。アスランがヴイヴィアンを見ると、彼女は顔をゆがめて言った。勇者たる者軽々しく泣くでない、と。アスランは涙を止める事ができなかった。勇者の家系に生まれたせいで、家族の死に際に泣く事すら許されない。アスランはつくづく勇者の家系が嫌になった。
あかりはグラキエースの氷防御魔法から出してもらい、一目散にヴイヴィアンの元に走った。あかりが見たヴイヴィアンは今にもこと切れそうだった。あかりは悲鳴まじりにグラキエースに言った。
「ねぇグラキエース!お願い。ヴイヴィを助けて?!」
ドラゴンのグラキエースはすまなそうにあかりに言った。
『すまんのぉメリッサ。ここまでひどいケガはわしでは無理じゃ』
あかりは呼吸がうまくできなかった。つい昨日ヴイヴィアンと会って、一緒にスイーツを食べ、服を選んで買ってもらったばかりなのに。そのヴイヴィアンが死んでしまうのだ。あかりはたまらず泣きだした。あかりの横でしょんぼりと翼をパタパタさせていたティグリスが急に大声を出した。
『メリッサ!オヤジとセレーナを呼べ!』
あかりはティグリスの騒ぎように驚きながらも、レオ。セレーナ。と契約霊獣たちの名を呼んだ。すると先ほどと違い、ティティアの魔法が解けているので雄々しいライオンと美しいヒョウの霊獣がすぐに現れた。ティグリスはすぐさまヴイヴィアンの状況を守護者のレオと、セレーナに話した。レオとセレーナは顔を見合わせてうなずき合った。
レオは時間を操る光魔法を発動させた。あかりの目の前に横たわるヴイヴィアンが輝きだす。すると驚いた事にヴイヴィアンの傷口があっという間に治ってしまった。そしてヴイヴィアンの肩にあの忌々しい大きなクモが食らいついていた。レオは、ヴイヴィアンが爆発する前に、時間を戻したのだ。
だがこのままだとクモが爆発してしまう。すかさずセレーナが水魔法を発動させ、クモを水の球体で包んだ。しばらくするとそのクモは跡形もなく消えていった。セレーナの水魔法でティティアの魔法を無効化したのだ。
あかりがヴイヴィアンの顔を見ると、美しい頬がピンク色になっていた。生きている。あかりは嬉しくなってレオとセレーナにお礼を言った。あかりの笑い声にヴイヴィアンがパチリと目を覚まし、ゆっくりと上半身を起こした。
それを見たアスランは、目から涙を、鼻から鼻水を流しながら喜びのあまり姉に抱きつこうとした。ヴイヴィアンはすぐさま体勢を立て直すと、右手のこぶしを弟の顔にめり込ませた。アスランは後方に勢いよく吹っ飛び、そのまま気絶した。ヴイヴィアンは勢いよく立ち上がると、あかりたちを一べつして言った。
「皆の者どうやら世話になったようだな、感謝する。私はこれからゴメスの町に行かねばならぬ、ではさらばだ」
ヴイヴィアンはそれだけ言うと、ものすごい速さで走って行ってしまった。グリフが呟くように言った。
「彼女、顔真っ赤だったな」
あかりは笑ってしまった。きっとヴイヴィアンは照れていたのだ。ヴイヴィアンは弟に憎まれていると言っていたが、アスランはヴイヴィアンが助からないと思って泣いていた。ヴイヴィアンの事をきっと家族として大切に思っているのだろう。
グリフはティティアのなきがらを確認するためにその場を立った。あかりは気絶したアスランの側で友達の霊獣たちと待機している。グリフはあかりにティティアのなきがらを見せたくないのだ。あかりもグラキエースの氷防御魔法の中から遠くに見ただけだが、ヴイヴィアンの剣でティティアは上半身と下半身が分断されていた。そこまで思い出してあかりは眉根を寄せた。恐ろしさのあまり考える事を拒否したのだ。
しばらくするとグリフがあかりたちを呼んだ。あかりがこわごわグリフの側によると、そこには豪華な棺があり、その中にはまるで眠っているような美しいティティアが横たわっていた。きっとグリフが何らかの手段で、ティティアの身体をつなぎ合わせて、美しいドレスを着せたのだろう。
あかりはしばらくティティアの姿をぼう然と見つめていた。ザワザワと室内が騒がしくなり、あかりが振り向くとティティアの使用人と思われる者たちが騒ぎを聞きつけてやって来たようだ。その中に、ティティアの部下で、事実上トーリャの街を支配する者がいた。グリフはその男に暗示をかけた。ティティアは亡き夫を慕うあまり、毒をあおって自殺した、と。ティティアの部下は顔をゆがめて彼女の死を悼んだ。グリフが部下の男に声をかけた。
「ティティアさまは死んじまっても美しいままだな。そうだ、このトーリャの街にティティアさまの石像を作ったらいいじゃないか!」
部下の男はグリフの提案に、それはいい考えだとしきりにうなずいていた。美しさにとらわれて死んだティティアは石像となってずっと美しい姿のまま存在し続けるのだとあかりは思った。
まるで水の中にいるように、耳の奥がキーンとしているのだ。アスランはトボトボと歩きなから姉に近づき、彼女を見下ろした。姉のヴイヴィアンの左半分が無かった。誰が見てももう助からない事がわかった。アスランは小さな声で姉さん、と呟いた。すると目からボトボト涙があふれてきた。その涙をとどめる事ができず、アスラン泣き出した。
「姉さん、姉さん」
アスランは小さな子供のようにすすり泣いた。その声はだんだんと大きくなり、おえつ混じりになった。アスランを呼ぶ弱々しい声が聞こえる。アスランがヴイヴィアンを見ると、彼女は顔をゆがめて言った。勇者たる者軽々しく泣くでない、と。アスランは涙を止める事ができなかった。勇者の家系に生まれたせいで、家族の死に際に泣く事すら許されない。アスランはつくづく勇者の家系が嫌になった。
あかりはグラキエースの氷防御魔法から出してもらい、一目散にヴイヴィアンの元に走った。あかりが見たヴイヴィアンは今にもこと切れそうだった。あかりは悲鳴まじりにグラキエースに言った。
「ねぇグラキエース!お願い。ヴイヴィを助けて?!」
ドラゴンのグラキエースはすまなそうにあかりに言った。
『すまんのぉメリッサ。ここまでひどいケガはわしでは無理じゃ』
あかりは呼吸がうまくできなかった。つい昨日ヴイヴィアンと会って、一緒にスイーツを食べ、服を選んで買ってもらったばかりなのに。そのヴイヴィアンが死んでしまうのだ。あかりはたまらず泣きだした。あかりの横でしょんぼりと翼をパタパタさせていたティグリスが急に大声を出した。
『メリッサ!オヤジとセレーナを呼べ!』
あかりはティグリスの騒ぎように驚きながらも、レオ。セレーナ。と契約霊獣たちの名を呼んだ。すると先ほどと違い、ティティアの魔法が解けているので雄々しいライオンと美しいヒョウの霊獣がすぐに現れた。ティグリスはすぐさまヴイヴィアンの状況を守護者のレオと、セレーナに話した。レオとセレーナは顔を見合わせてうなずき合った。
レオは時間を操る光魔法を発動させた。あかりの目の前に横たわるヴイヴィアンが輝きだす。すると驚いた事にヴイヴィアンの傷口があっという間に治ってしまった。そしてヴイヴィアンの肩にあの忌々しい大きなクモが食らいついていた。レオは、ヴイヴィアンが爆発する前に、時間を戻したのだ。
だがこのままだとクモが爆発してしまう。すかさずセレーナが水魔法を発動させ、クモを水の球体で包んだ。しばらくするとそのクモは跡形もなく消えていった。セレーナの水魔法でティティアの魔法を無効化したのだ。
あかりがヴイヴィアンの顔を見ると、美しい頬がピンク色になっていた。生きている。あかりは嬉しくなってレオとセレーナにお礼を言った。あかりの笑い声にヴイヴィアンがパチリと目を覚まし、ゆっくりと上半身を起こした。
それを見たアスランは、目から涙を、鼻から鼻水を流しながら喜びのあまり姉に抱きつこうとした。ヴイヴィアンはすぐさま体勢を立て直すと、右手のこぶしを弟の顔にめり込ませた。アスランは後方に勢いよく吹っ飛び、そのまま気絶した。ヴイヴィアンは勢いよく立ち上がると、あかりたちを一べつして言った。
「皆の者どうやら世話になったようだな、感謝する。私はこれからゴメスの町に行かねばならぬ、ではさらばだ」
ヴイヴィアンはそれだけ言うと、ものすごい速さで走って行ってしまった。グリフが呟くように言った。
「彼女、顔真っ赤だったな」
あかりは笑ってしまった。きっとヴイヴィアンは照れていたのだ。ヴイヴィアンは弟に憎まれていると言っていたが、アスランはヴイヴィアンが助からないと思って泣いていた。ヴイヴィアンの事をきっと家族として大切に思っているのだろう。
グリフはティティアのなきがらを確認するためにその場を立った。あかりは気絶したアスランの側で友達の霊獣たちと待機している。グリフはあかりにティティアのなきがらを見せたくないのだ。あかりもグラキエースの氷防御魔法の中から遠くに見ただけだが、ヴイヴィアンの剣でティティアは上半身と下半身が分断されていた。そこまで思い出してあかりは眉根を寄せた。恐ろしさのあまり考える事を拒否したのだ。
しばらくするとグリフがあかりたちを呼んだ。あかりがこわごわグリフの側によると、そこには豪華な棺があり、その中にはまるで眠っているような美しいティティアが横たわっていた。きっとグリフが何らかの手段で、ティティアの身体をつなぎ合わせて、美しいドレスを着せたのだろう。
あかりはしばらくティティアの姿をぼう然と見つめていた。ザワザワと室内が騒がしくなり、あかりが振り向くとティティアの使用人と思われる者たちが騒ぎを聞きつけてやって来たようだ。その中に、ティティアの部下で、事実上トーリャの街を支配する者がいた。グリフはその男に暗示をかけた。ティティアは亡き夫を慕うあまり、毒をあおって自殺した、と。ティティアの部下は顔をゆがめて彼女の死を悼んだ。グリフが部下の男に声をかけた。
「ティティアさまは死んじまっても美しいままだな。そうだ、このトーリャの街にティティアさまの石像を作ったらいいじゃないか!」
部下の男はグリフの提案に、それはいい考えだとしきりにうなずいていた。美しさにとらわれて死んだティティアは石像となってずっと美しい姿のまま存在し続けるのだとあかりは思った。
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