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パティ怒る
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トグサはパティの顔を見て驚いた顔をして言った。
「確かに一人の男の魔法は火魔法だ。アクアがいてくれれば制圧する事はたやすいな」
「いいえ、アクアはここにはいません。アクアには誘拐された女の子たちを守ってもらっています」
「それなら戦闘の許可はだせない。パティ、マックスたちと後方にさがって我々の援護をしてくれ」
パティとトグサが押し問答をしていると、しびれをきらした誘拐犯が叫んだ。
「ごちゃごちゃうるせえんだよ!お前ら全員生き埋めにしてやる!」
見張りの男が地面に手をつくと、地面が波のようにうねり、大波のようになってパティたちに襲いかかってきた。
「デイジー!バラのツタで防御壁を作ってくれ!」
「ええ!」
トグサはすばやくデイジーに指示を出す。同じ土魔法であるデイジーも地面に手をつきツタを生成させる。だがツタの壁を作るには時間がかかりすぎる。
パティは肩にとまっているピンキーに言った。
「ピンキー。風防御魔法」
「ピピ!」
パティたちの目の前に、巨大な風の防御壁ができた。誘拐犯の土の波は、風の壁によって無効化された。パティはピンキーに風防御壁を解除してもらうと、側にいるチャーミーに言った。
「チャーミー。土重力魔法、アイツを動けなくして?」
「ニャッ!」
チャーミーは前脚で地面をチョイチョイとつついた。土砂の奥から顔を出した見張りの男は、再び土魔法を使おうとしたができなかった。ものすごい圧力が身体にかかって身動きがとれなかったからだ。
もう一人の誘拐犯、御者の男は仲間が地面にくっついて動かないのを見て叫んだ。
「貴様らぁ!消し炭にしてやる!」
御者の男の周りにたくさんの火の玉が出現した。これからこの火の玉が、パティたちに襲いかかってくるのだ。
トグサはパティたちにさがるようにうながし、コジモに指示をした。
「コジモ!矢で奴の動きを封じてくれ!」
「わかった!」
コジモは素早く弓に矢をつがえて放った。コジモの矢は的確に御者の男の足元に射られたが、火の玉に当たって燃やされてしまった。
パティはピンキーにお願いした。パティたちと御者の周りを風の防御壁で囲ってと。周りには風の壁が出現した。これで誘拐犯の炎は森を焼かないだろう。
パティはかたわらにいるマックスに言った。
「マックス。あいつを火魔法でこらしめて」
「ワン!」
マックスの周りにたくさんの火のかたまりが出現した。誘拐犯の男の作り出す炎よりもはるかに大きかった。
「確かに一人の男の魔法は火魔法だ。アクアがいてくれれば制圧する事はたやすいな」
「いいえ、アクアはここにはいません。アクアには誘拐された女の子たちを守ってもらっています」
「それなら戦闘の許可はだせない。パティ、マックスたちと後方にさがって我々の援護をしてくれ」
パティとトグサが押し問答をしていると、しびれをきらした誘拐犯が叫んだ。
「ごちゃごちゃうるせえんだよ!お前ら全員生き埋めにしてやる!」
見張りの男が地面に手をつくと、地面が波のようにうねり、大波のようになってパティたちに襲いかかってきた。
「デイジー!バラのツタで防御壁を作ってくれ!」
「ええ!」
トグサはすばやくデイジーに指示を出す。同じ土魔法であるデイジーも地面に手をつきツタを生成させる。だがツタの壁を作るには時間がかかりすぎる。
パティは肩にとまっているピンキーに言った。
「ピンキー。風防御魔法」
「ピピ!」
パティたちの目の前に、巨大な風の防御壁ができた。誘拐犯の土の波は、風の壁によって無効化された。パティはピンキーに風防御壁を解除してもらうと、側にいるチャーミーに言った。
「チャーミー。土重力魔法、アイツを動けなくして?」
「ニャッ!」
チャーミーは前脚で地面をチョイチョイとつついた。土砂の奥から顔を出した見張りの男は、再び土魔法を使おうとしたができなかった。ものすごい圧力が身体にかかって身動きがとれなかったからだ。
もう一人の誘拐犯、御者の男は仲間が地面にくっついて動かないのを見て叫んだ。
「貴様らぁ!消し炭にしてやる!」
御者の男の周りにたくさんの火の玉が出現した。これからこの火の玉が、パティたちに襲いかかってくるのだ。
トグサはパティたちにさがるようにうながし、コジモに指示をした。
「コジモ!矢で奴の動きを封じてくれ!」
「わかった!」
コジモは素早く弓に矢をつがえて放った。コジモの矢は的確に御者の男の足元に射られたが、火の玉に当たって燃やされてしまった。
パティはピンキーにお願いした。パティたちと御者の周りを風の防御壁で囲ってと。周りには風の壁が出現した。これで誘拐犯の炎は森を焼かないだろう。
パティはかたわらにいるマックスに言った。
「マックス。あいつを火魔法でこらしめて」
「ワン!」
マックスの周りにたくさんの火のかたまりが出現した。誘拐犯の男の作り出す炎よりもはるかに大きかった。
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