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ゴンゾのつぶやき
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ゴンゾは眠い目をこすりながら家へ入った。ゴンゾが開けたドアの音が聞こえたのたろう。妻がのっそりと起きてきた。まるで冬眠から覚めたクマのようだ。
「あんた、どうしたんだい?こんなに早く」
「ああ、パティが来てたんだ」
「嫌だ、忌子が!何で家に!」
「この村を出て行くんだと。最後に神父に恩返しがしたいと言って井戸の作り方を聞いていった」
それまで気味悪そうにしていた妻が、喜びの表情になって叫んだ。
「まぁ、良かった。やっと忌子がこの村を出て行くのね?!」
ゴンゾは何だか胸がムカムカして妻に怒鳴った。
「パティが俺たちに何をしたんだ!」
「ちょっと、あんた。何を怒っているんだよ?」
「ええ?!言ってみろ!パティが俺たちに悪さをしたか?畑を荒らしたり、物を盗んだりした事が一度でもあったか?!それならマフサのクソガキの方がよっぽど手のつけられない悪たれだ!」
「そ、それは、何もされた事ないけどさ。何たって気味が悪いじゃないか。黒い髪で黒い瞳なんてさ」
「この村では珍しい。だがな、王都の城下町に行けばそんな連中ウヨウヨしている。城下町の連中は黒い髪の奴らなんか構っていねぇ。この村の奴らが無知でバカなんだよ」
ゴンゾは妻に八つ当たりして、ずっと自分の心の中に溜めていたどろりとした汚いものを認めた。
パティはいい子だ。村人にどんなに邪険にされても、子供に石を投げられいじめられても、決して仕返しをするような事はなかった。
それどころか、村人が教会に寄り付かなくなってからは、パティが小さな身体で一生懸命ジョナサンの手伝いをしていた。
ではなぜゴンゾはパティへの態度を改めなかったのか。それは今さらな感があるのだ。
ゴンゾたち村人はパティが小さい頃から忌子といってさげすんできたのだ。今さら、これまでの態度はすまなかったと謝る事はできないのだ。
パティには早く村を出て行ってもらいたかった。パティが村を出て行ってくれれば、ゴンゾたちがパティにしてきた罪は無かった事になるのだ。
ゴンゾは心の中でパティにすまなかったとわびた。
「あんた、どうしたんだい?こんなに早く」
「ああ、パティが来てたんだ」
「嫌だ、忌子が!何で家に!」
「この村を出て行くんだと。最後に神父に恩返しがしたいと言って井戸の作り方を聞いていった」
それまで気味悪そうにしていた妻が、喜びの表情になって叫んだ。
「まぁ、良かった。やっと忌子がこの村を出て行くのね?!」
ゴンゾは何だか胸がムカムカして妻に怒鳴った。
「パティが俺たちに何をしたんだ!」
「ちょっと、あんた。何を怒っているんだよ?」
「ええ?!言ってみろ!パティが俺たちに悪さをしたか?畑を荒らしたり、物を盗んだりした事が一度でもあったか?!それならマフサのクソガキの方がよっぽど手のつけられない悪たれだ!」
「そ、それは、何もされた事ないけどさ。何たって気味が悪いじゃないか。黒い髪で黒い瞳なんてさ」
「この村では珍しい。だがな、王都の城下町に行けばそんな連中ウヨウヨしている。城下町の連中は黒い髪の奴らなんか構っていねぇ。この村の奴らが無知でバカなんだよ」
ゴンゾは妻に八つ当たりして、ずっと自分の心の中に溜めていたどろりとした汚いものを認めた。
パティはいい子だ。村人にどんなに邪険にされても、子供に石を投げられいじめられても、決して仕返しをするような事はなかった。
それどころか、村人が教会に寄り付かなくなってからは、パティが小さな身体で一生懸命ジョナサンの手伝いをしていた。
ではなぜゴンゾはパティへの態度を改めなかったのか。それは今さらな感があるのだ。
ゴンゾたち村人はパティが小さい頃から忌子といってさげすんできたのだ。今さら、これまでの態度はすまなかったと謝る事はできないのだ。
パティには早く村を出て行ってもらいたかった。パティが村を出て行ってくれれば、ゴンゾたちがパティにしてきた罪は無かった事になるのだ。
ゴンゾは心の中でパティにすまなかったとわびた。
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たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
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