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ギャングスターvsモンスターズ

タイムリミット

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青山は、モンスターズの存在を詳しく知るため、将人の回復を見て、話を聞いた。
「将人、モンスターズは、どんな組織なんだ?」
「これは、俺が開発したんだ。」
将人の話によれば、モンスターズとは、将人の周りに集まった三人によって結成され、名古屋の街を守る位置付けとして発展させたものだと教えられた。
「でも、このメカは、俺が創った設計が基になっているんだろ?」
青山は、ポリスバードと同じ設計が使われた、モンスターズバードの存在を気にした。
「メカのデザインだけを取り入れたんだ。あとは、俺が開発したシステムで動いていたんだ。」
将人の話では、ポリスバードと全く同じ形のモンスターズバードだが、システムは全く違うことを聞かされた。何故、モンスターズバードの爆発が、ポリスバードの爆発と誤解されたのか。青山は、そのことが気掛かりだった。

将人は、他のメンバーの様態を心配した。そして、一人のメンバーが、ゆっくり目を開けた。
「う、ま、将人?」
「優馬、気がついたか?」
「翼は?」
「いや、まだ意識がないままだ。」
青山は、モンスターズのメンバーを、将人との会話で察知した。
「その人は?」
優馬が、青山の顔を指して話すと、
「俺の兄貴だ。爆発から、俺たちを助けてくれたんだ。」
と、将人が事情を説明した。
「今回の事故は、俺たちの仲間の、ギャングスターとの関わりが強いみてえなんだ。だから、俺たちも、全力でお前たちに協力する。」
こうして、モンスターズの危機に、ギャングスターのバックアップが決まった。医師の話では、気を失う翼の様態も、少しずつ回復していた。

優馬と翼が病院で安静にする間、青山は、回復した将人に連れられ、モンスターズの基地を訪れた。
「そのモンスターズバードは、どうして爆発したんだ?」
青山は、爆発した原因を突き止めた。
「分からない。俺たちが、出動しようとした時に、何か信号をキャッチしたことは、確かなんだけど。」
将人の話によると、モンスターズのメカは、勤務する名古屋交通局と同じシステムを基本としているらしかった。モンスターズバードも、そのシステムをベースとしたカードで作動すると話した。
「その信号のデータは、残ってるか?」
青山は、モンスターズバードが最後に受けた信号を気にかけた。そして、ギャングスターのシステムを使って、信号の発信源を調べ始めた。

その頃、宇宙警察では、ポリスバード爆破の情報を受けて、二機目のポリスバードの制作に、既に動いていた。

青山は、
「12時15分、信号は、赤池駅の自動改札から受けたらしい。」
と、将人に発信源を調べた結果を伝えた。将人が、赤池駅の自動改札機の情報を調べ上げると、
「その時間に受けたデータは、地下鉄の24時間乗車券を利用したデータだけだ。」
と、青山に知らせた。24時間乗車券とは、地下鉄で利用出来るフリー乗車券を指していた。
「俺たちのギャングロボが狙われるのは、明日の12時15分がタイムリミットってことか。どうすれば…。」
青山は、原因が分からないまま、ギャングロボ爆破を予告されている以上、その脅威に苛立ちを隠せないのは確かだった。
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