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戦闘スーツの破壊

黄島の危機

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東京へ繰り出した、ギャングスターたち四人の翌日。
「とりあえず、住みやすそうな街を散り散りに探してみるか?」
野々宮が、ふと提案すると、
「じゃあ、俺は、この上から出てる電車に乗ってみる。」
と、黄島は、率先して高架から出ている西武線の電車を選んだ。そして、残りの僕たち三人は、小田急や京王が集まる新宿駅へ向かった。

その頃、宇宙警察では、新たな犯罪の追跡をしていた。
「シンガポール支局から、怪しい影が日本に上陸したと報告が。」
犯罪者は、東京へ向かっているようであった。

黄島には、宇宙警察からの情報は特に入ってなく、何も考えずに西武線の車内にいた。しかし、車内にいる黒ずくめの男を、少々気にかける様子であった。

電車が、小平駅に入ると、その黒ずくめの男が、突然暴れ始めた。
「おい、止めろ!」
気にかけていた黄島は、男を駅へ引きずり降ろし、腕を押さえつけた。しかし、男はマシンガンのようなものを手にして、黄島に向けた。
「危ねぇ!」
黄島は、ブレスレットのスイッチを入れ、イエローギャングに変身した。そして、男が発射するマシンガンの弾を交わそうとしたが、間に合わず、肩に弾を受けた。
「貴様、俺が探していた、宇宙警察の手先だな?」
「何!?」
黄島は、正体を知る男を恐れた。そして、男は、研ぎ澄まされた爪が装備されたグローブをはめ、黄島が着る戦闘スーツを破壊してきた。
「うっ!うわっ!あ、あー!」
黄島は、戦闘スーツのダメージに苦しんだ。

その頃、野々宮と青山は、それぞれ京王と小田急に乗り込み、住居となれる場所を探した。僕は、青山と一緒に小田急の新百合ヶ丘駅を目指した。
途中、青山は、ブレスレットを通じて、シンガポールにいる白馬の情報を聞いた。
「何?犯罪者が、東京に?俺たちの戦闘スーツの破壊を目論んでる?分かった、気を付けるよ。」
青山の目が、少し泳いだ。僕が、
「青山さん、戦闘スーツって、危険なんですか?」
と、青山に呼びかけると、
「いや、前にこのブレスレットのシステムを調べたことがあるんだけど、特に危険はねえんだ。」
と、青山は、意外な答えを口にした。
「そうなんですか?戦隊ヒーローのスーツとかは、例えば、破壊されると爆発する危険性があるって聞きますよ。」
僕が、聞き返すと、
「そう思うだろ?ところが、この戦闘スーツは、破壊されると変身が解除されるんだ。仮に、着たままになっちまっても、耐久モードを消すシステムで、熱は持たないから、爆発の心配はねえんだ。」
と、青山は、科学的に難しく答えたが、僕には何となく想像が出来た。

その頃、黄島は、戦闘スーツをボロボロに破壊されていた。
「早く爆破して、身体ごと木っ端微塵になっちまえ!」
青山が持っている知識は、黄島も知っていたので、爆発しないことは確かだった。しかし、黄島の身体が、限界を迎えようとしていた。
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