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剛史VS平田
誘拐予告
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黄島との旅行から帰ってきてから、ギャングスターは、暫くは宇宙警察としての仕事から解放されていた。そんな中、僕は、野々宮の様子を気にかけた。
野々宮は、ギャングスターのリーダーとしての意識が芽生えたのか、スーツを着て、パソコンに黙々と向かうことが多かった。その様子は、ビジネスマンが仕事に向かっているような仕草だった。
「あ、剛史。もう昼だな?何か、食事でもするか?」
僕の視線に気付いた野々宮は、僕を気にかけた。そして、簡単なインスタントラーメンを作って、僕に持ってきた。
「俺、下手だから、自信ねえけど…。」
そう言って近づいてきた野々宮の香りは、ビジネスマンがしそうな香水の匂いがした。青山も香水をつけるが、青山は、ファッションリーダーというイメージで、野々宮のビジネスマンというのとは、少し違う香りがする。
その日の夜。野々宮は、
「これは?」
パソコンから、ある予告状をキャッチした。
「コイツの身柄を頂戴する。降参するなら、ギャングロボとポリスバードを渡せ?」
コイツというのは、僕の写真を指していた。野々宮は、強ばった顔で僕の寝室を探りに来た。
「ん?野々宮さん、どうしたんですか?」
僕が、不思議そうに尋ねると、
「剛史、何ともねえか?」
と、野々宮が聞いてきた。
「え?大丈夫。」
僕が、そう言うと、野々宮は安心しながら、僕に近づいてきた。
「青山や黄島から聞いたぞ。剛史、抱き心地が良いって。」
「野々宮さんも、男性の方が好きなんですか?」
野々宮の口説き文句を聞きながら、抱いてくる野々宮に、僕は尋ねた。
「そういう剛史も、野郎好きなんだろ?俺たち、四人でウマが合うじゃねえか。」
野々宮の優しい声に誘われて、僕も、野々宮を抱き返した。
翌朝、野々宮は、剛史の警戒を強化するべく、青山と黄島にも指示した。
「青山は、メールの発信源を調べてほしい。黄島は、いつでも出撃できるように、待機してくれ。」
僕は、野々宮の様子を見て、
「何かあったんですか?」
と、野々宮に尋ねた。
「剛史。最近、誰かに追われてるとかねえか?」
野々宮から、物騒な話を聞いたので、
「特にないですけど、どういうことですか?」
僕は、尚のこと聞き返した。野々宮は、暫く考えると、
「実は、剛史に誘拐予告をするメールが入ったんだ。大丈夫、暫く、俺たちが傍から離れないようにするから。」
と、僕を安心させるために、敢えて真実を話した。
その頃、青山は、メールの発信源を調べていた。すると、
「ヒラタシンジ?」
発信源は、地球からであることは違いなかった。そして、青山は、メールを発信した人物の特定を急いだ。
僕は、野々宮の強ばった様子を見て、
「野々宮さん、そんなに心配しないでください。僕は、確かにここにいるし、野々宮さんたちがいてくれたら、僕も安心なんで。」
と、野々宮自身の負担を心配した。
「そっか。余計な心配させちまって、剛史、しっかりしてるもんな!」
野々宮も、少し穏やかな気持ちを取り戻したようだった。
「それより、そのメール、目的は僕なのか、それともメカなのかが、気になりますよね。」
僕の話を聞いた野々宮は、
「あ、確かに。それに、メカを知ってる人物なのか?」
と、我に返って、疑問が残ることばかりに気付かされた。その時、
「野々宮、メールの発信源が特定出来た。地球の奴で、平田真治、剛史と同じ高校生みたいだ。」
と、青山からの報告が入った。
野々宮は、ギャングスターのリーダーとしての意識が芽生えたのか、スーツを着て、パソコンに黙々と向かうことが多かった。その様子は、ビジネスマンが仕事に向かっているような仕草だった。
「あ、剛史。もう昼だな?何か、食事でもするか?」
僕の視線に気付いた野々宮は、僕を気にかけた。そして、簡単なインスタントラーメンを作って、僕に持ってきた。
「俺、下手だから、自信ねえけど…。」
そう言って近づいてきた野々宮の香りは、ビジネスマンがしそうな香水の匂いがした。青山も香水をつけるが、青山は、ファッションリーダーというイメージで、野々宮のビジネスマンというのとは、少し違う香りがする。
その日の夜。野々宮は、
「これは?」
パソコンから、ある予告状をキャッチした。
「コイツの身柄を頂戴する。降参するなら、ギャングロボとポリスバードを渡せ?」
コイツというのは、僕の写真を指していた。野々宮は、強ばった顔で僕の寝室を探りに来た。
「ん?野々宮さん、どうしたんですか?」
僕が、不思議そうに尋ねると、
「剛史、何ともねえか?」
と、野々宮が聞いてきた。
「え?大丈夫。」
僕が、そう言うと、野々宮は安心しながら、僕に近づいてきた。
「青山や黄島から聞いたぞ。剛史、抱き心地が良いって。」
「野々宮さんも、男性の方が好きなんですか?」
野々宮の口説き文句を聞きながら、抱いてくる野々宮に、僕は尋ねた。
「そういう剛史も、野郎好きなんだろ?俺たち、四人でウマが合うじゃねえか。」
野々宮の優しい声に誘われて、僕も、野々宮を抱き返した。
翌朝、野々宮は、剛史の警戒を強化するべく、青山と黄島にも指示した。
「青山は、メールの発信源を調べてほしい。黄島は、いつでも出撃できるように、待機してくれ。」
僕は、野々宮の様子を見て、
「何かあったんですか?」
と、野々宮に尋ねた。
「剛史。最近、誰かに追われてるとかねえか?」
野々宮から、物騒な話を聞いたので、
「特にないですけど、どういうことですか?」
僕は、尚のこと聞き返した。野々宮は、暫く考えると、
「実は、剛史に誘拐予告をするメールが入ったんだ。大丈夫、暫く、俺たちが傍から離れないようにするから。」
と、僕を安心させるために、敢えて真実を話した。
その頃、青山は、メールの発信源を調べていた。すると、
「ヒラタシンジ?」
発信源は、地球からであることは違いなかった。そして、青山は、メールを発信した人物の特定を急いだ。
僕は、野々宮の強ばった様子を見て、
「野々宮さん、そんなに心配しないでください。僕は、確かにここにいるし、野々宮さんたちがいてくれたら、僕も安心なんで。」
と、野々宮自身の負担を心配した。
「そっか。余計な心配させちまって、剛史、しっかりしてるもんな!」
野々宮も、少し穏やかな気持ちを取り戻したようだった。
「それより、そのメール、目的は僕なのか、それともメカなのかが、気になりますよね。」
僕の話を聞いた野々宮は、
「あ、確かに。それに、メカを知ってる人物なのか?」
と、我に返って、疑問が残ることばかりに気付かされた。その時、
「野々宮、メールの発信源が特定出来た。地球の奴で、平田真治、剛史と同じ高校生みたいだ。」
と、青山からの報告が入った。
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