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宇宙の殺し屋

レッドとイエローの危機

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暗闇を彷徨う青山。気付くと、無数の星に囲まれていた。そして、ひとつの明かりを見つけると、それに向かって必死に走っていた。そして、背後から暗闇に再び追い込まれそうになった時、
「!?お、俺は?」
気付くと、青山は、病院のベッドに横になり、隣には僕がいた。
「青山さん、良かった。死んだかと思った…。」
僕は、涙混じりで青山に抱きついた。
「そっか…。ごめんな、心配かけちまって。でも、俺、そんな風に心配してくれる奴がいてくれて、嬉しいよ。」
僕は、青山に礼を言われて、抱き返された。

その頃、殺し屋は、野々宮と黄島を追跡していた。
「奴らは、この北の地にいるのか。」
野々宮と黄島は、札幌の別荘へ、偵察に出ていたのだった。

入院したことは、野々宮と黄島にも連絡が入っていた。
「青山の完治は、1ヶ月くらいか…。」
黄島の呟きに耳を傾けた野々宮は、ふと外を眺めた。すると、
「黄島、気を付けろ!」
と、野々宮は、咄嗟に黄島に変身を促し、二人はレッドギャング、イエローギャングの姿になった。そして、外へ逃げると、別荘が爆弾で大きく破壊された。レッドとイエローの視線の先には、殺し屋が待ち構えていた。
「貴様が、青山を殺ったのか!?」
イエローは、殺し屋に向かって言い放った。
「いかにも。だが、命拾いしたようだな。貴様二人は、必ず殺る!」
殺し屋は、そう言ってレッドとイエローに仕掛けてきた。殺し屋は、闘いの中で、レッドとイエローの弱点を分析していた。レッドの剣さばき、イエローの持久力の弱さ。殺し屋は、まず、レッドを剣技で倒した。
「うわっ!う…。」
「ハァ、ハァ、野々宮!」
イエローは、息を切らしながら、レッドを気にかけた。
「隙あり!」
殺し屋は、隙を見せたイエローを、銃で仕留めた。
「うっ!くー。」
こうして、レッドとイエローは、散り散りに倒された。

一方、順調に回復に向かっていた青山は、宇宙警察と連絡を取り合っていた。
「実は、我々は、君たちの活躍を見直して、新たなメカを開発することになったんだ。」
宇宙警察によると、ロボと飛行型を合体させたメカの開発を、イメージ段階で開発が進んでいると、青山に伝えた。
「飛行型。それは、今回の敵には向いてるかもしれない。」
青山も、メカの開発について、積極的に意見を出した。
そんな時、僕は、重要な紙面を手にした。
「青山さん、野々宮さんと黄島さんが!」
僕は、叫びながら青山に紙面を渡した。
「二人を捕らえた。交換条件は、俺の命?ちくしょう、結局は俺たちの抹殺じゃねえか…。」
青山は、宇宙警察に報告した。すると、メカの完成を急ぐことを約束する指示を受けた。
「…早ければ、明日にも完成するのか。やるしかねえな。」
青山は、久しぶりにギャングのような恐い笑みを見せた。それは、僕も怯えてしまいそうな笑みだった。
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