アサノっち的戦隊シリーズスペシャル・地下鉄戦隊メトロレンジャー～ギャングスターの最期～

それぞれ、お互いの街へ

 ナニワレンジャーは、東京の街を取り戻すため、誤って闘ったカムイレンジャーを調べた。
「分かった。奴らは、札幌戦隊カムイレンジャー。やっぱり、君たちと同じように、札幌という街を守る戦士たちだ。」
天王寺長官が、通信機からナニワレンジャーに教えた。そして、堺筋と千日前を、札幌の街へ向かわせた。
 北の街、札幌。堺筋と千日前は、カムイレンジャーを探した。
「大阪と違って、北の街やから、寒いな。」
堺筋が呟いた。そして、周りを見回して、ジンギスカンの店に入った。
「いらっしゃい！」
堺筋たちが入った店は、東が経営する、ジンギスカンの店だった。東は、堺筋と千日前の腕に装着されたブレスレットを見ると、
「君たちは、もしかして？」
ナニワレンジャーの一員であると見て、堺筋に尋ねた。

 一方、函館、南、豊の三人は、ナニワレンジャーを探すべく、大阪の街へ向かっていた。
「この街は、俺たちの街以上に庶民的だな。」
大阪の街を探し歩く中、三人は、この街に好感を抱いた。そして、梅田の御堂筋が経営する、お好み焼き屋の店を訪れた。
「いらっしゃい！」
御堂筋が、三人を招き入れると、
「あれ？君たちは、もしや？」
函館たちの腕のブレスレットを見て、三人がカムイレンジャーだと確信した。
「俺たちも相談があって、探していたんや。ちょっと、待っとってや。仲間を呼ぶさかい、これでも食べながら。」
御堂筋が、自慢のお好み焼きを出して、中央と四ツ橋を呼んだ。

「東京？君たちと闘っていた街は、そういうことだったのか。」
函館は、御堂筋の話を聞いて、ようやく話が繋がった。
「俺たちは、その東京の街を取り戻すために、君たちと協力したいんや。」
四ツ橋が、言いながら、函館たちに頭を下げた。
「そんな、顔を上げてくれ。」
豊が、四ツ橋に言った。
「俺たちも、君たちと全く同じことを願っていたんだ。そのために、この街にやってきた。」
「東京戦隊の使命を、俺たちが引き継ぐときなのかもしれない。」
函館と南も、ナニワレンジャーと同じ使命を刻み込まれたことを、言葉で返した。

 天王寺長官とカムイも、札幌の街から、ナニワレンジャーの通信機を通じて、協力することを約束した。
「ピンチの時のために、大阪戦隊と札幌戦隊のメカにも、調整が必要だな。」
そして、長官とカムイは、ギャングスターに対抗すべく、最高の合体メカを生み出すための整備に取りかかった。