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第7章 王立ポーラルタオ魔法学院編
ちょっと待て!!
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ナルーニはブジーアに婚約破棄を告げた……
婚約破棄と言うのは、当然…婚約者同士の間で成り立つものだから、この場合正しくは、『別れてやる!!』だよなぁ。
「あ~ちょっと君達!お取り込み中、悪いのだがこちらの話を聞いてくれないかな?」
… 。
… 。
返事が無い……
ナルーニとブジーアは周りの事など一切無視して、『婚約破棄だ!』『そんな、酷いですわ!』とほぼ同じセリフを繰り返している。
「酷いですわ!先程、婚約すると言われたばかりなのに、もう『婚約破棄する!』なんて!
ナルーニ様と結婚する予定でドレスや宝石を、ツケで沢山買いましたのに、当然支払ってくれるますわよね?
そちらからの一方的な婚約破棄ですもの!」
「そ…それは……私が払わないと、マズい…のか? 」
あ、変化があった。
て、ただの口約束かよ!
しかもついさっき!?
正式に婚約してもいない女が、勝手にツケで買った物の代金を、まさか払うって言うんじゃないだろうな?
「当然ですわ!アインファッハ家の名前で買ったのですから、ナルーニ様がお支払いになって当然でしょう。
仕方ありませんから、それを慰謝料にしてあげますわ!」
えっ!?何言ってんだこの女?
「し…仕方がない… 」
「ちょっと待て!!アインファッハ侯爵子息ナルーニ!!」」
とんでもない事を言いそうになった、ナルーニを阻止。
「だ…誰だ貴様は?」
「そうよ!誰よアンタ!?
関係ない人は、黙ってて!!」
ナルーニとブジーアが訝しげに俺の方を見て来た。
やっと此方に、気付いてくれたか……
「私はチェイテス公爵家のジョナサン・F・チェイテスだ。
王家から、アインファッハ侯爵家とミルト子爵家の婚約の白紙撤回の件を任されている。
て、そんな事よりナルーニ殿!
今、この嘘つき女が勝手に買った物の代金、払おうとしただろ!
君にそんな義務は無い!払う必要ないからな!」
「そうなのか?」
ナルーニとブジーアの間に、無理矢理割って入り、なんとか距離を取らせた。
「そうなんだよ!そもそも、君がしたのはただの口約束だろう。
貴族の婚約は、貴族院に書類を提出して、初めて認められるんだ。
その提出もされていない。
つまり、こいつは婚約者じゃない。
だから慰謝料を払う必要は、無い。
むしろ、今まで君が貢いだお金や装飾品でお釣りが来るだろう。
人の名前で勝手に、高級品を買い漁る様な女の借金を払う義務は無い。」
そう一気に捲し立てると、ブジーアは俺の事を睨みつけて来たので、上から目線で見下してやった。
「チッ!」
あ!この女、今舌打ちしたな!
いくら平民の特待生だと言っても殿下を始め、高位貴族がいる前で舌打ちするとか、有り得ないだろう?
というか、ホントに特待生なのか?
報告書に書いてある言動からして、とてもそうは見えないんだが……
しかも途中からキャラ変わってないか?
「いくら学院が平等とはいえ、殿下の御前で舌打ちをするなど、無礼であろう!」
俺が何か言う前に、ブレディーがブジーアを糾弾した。
初めて殿下の護衛らしいところを見た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新作【ウチで雇ってるバイトがタヌキって言ったら、誰か信じる?】
を連載中です。
そちらも宜しくお願いします。
婚約破棄と言うのは、当然…婚約者同士の間で成り立つものだから、この場合正しくは、『別れてやる!!』だよなぁ。
「あ~ちょっと君達!お取り込み中、悪いのだがこちらの話を聞いてくれないかな?」
… 。
… 。
返事が無い……
ナルーニとブジーアは周りの事など一切無視して、『婚約破棄だ!』『そんな、酷いですわ!』とほぼ同じセリフを繰り返している。
「酷いですわ!先程、婚約すると言われたばかりなのに、もう『婚約破棄する!』なんて!
ナルーニ様と結婚する予定でドレスや宝石を、ツケで沢山買いましたのに、当然支払ってくれるますわよね?
そちらからの一方的な婚約破棄ですもの!」
「そ…それは……私が払わないと、マズい…のか? 」
あ、変化があった。
て、ただの口約束かよ!
しかもついさっき!?
正式に婚約してもいない女が、勝手にツケで買った物の代金を、まさか払うって言うんじゃないだろうな?
「当然ですわ!アインファッハ家の名前で買ったのですから、ナルーニ様がお支払いになって当然でしょう。
仕方ありませんから、それを慰謝料にしてあげますわ!」
えっ!?何言ってんだこの女?
「し…仕方がない… 」
「ちょっと待て!!アインファッハ侯爵子息ナルーニ!!」」
とんでもない事を言いそうになった、ナルーニを阻止。
「だ…誰だ貴様は?」
「そうよ!誰よアンタ!?
関係ない人は、黙ってて!!」
ナルーニとブジーアが訝しげに俺の方を見て来た。
やっと此方に、気付いてくれたか……
「私はチェイテス公爵家のジョナサン・F・チェイテスだ。
王家から、アインファッハ侯爵家とミルト子爵家の婚約の白紙撤回の件を任されている。
て、そんな事よりナルーニ殿!
今、この嘘つき女が勝手に買った物の代金、払おうとしただろ!
君にそんな義務は無い!払う必要ないからな!」
「そうなのか?」
ナルーニとブジーアの間に、無理矢理割って入り、なんとか距離を取らせた。
「そうなんだよ!そもそも、君がしたのはただの口約束だろう。
貴族の婚約は、貴族院に書類を提出して、初めて認められるんだ。
その提出もされていない。
つまり、こいつは婚約者じゃない。
だから慰謝料を払う必要は、無い。
むしろ、今まで君が貢いだお金や装飾品でお釣りが来るだろう。
人の名前で勝手に、高級品を買い漁る様な女の借金を払う義務は無い。」
そう一気に捲し立てると、ブジーアは俺の事を睨みつけて来たので、上から目線で見下してやった。
「チッ!」
あ!この女、今舌打ちしたな!
いくら平民の特待生だと言っても殿下を始め、高位貴族がいる前で舌打ちするとか、有り得ないだろう?
というか、ホントに特待生なのか?
報告書に書いてある言動からして、とてもそうは見えないんだが……
しかも途中からキャラ変わってないか?
「いくら学院が平等とはいえ、殿下の御前で舌打ちをするなど、無礼であろう!」
俺が何か言う前に、ブレディーがブジーアを糾弾した。
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