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第4章 異世界編
17 異世界に行って来ました! 1-17
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前書き
引き続き首藤回です。
ちょっと胸糞展開。
----------------
(首藤side)
強烈なタックルで身体が吹っ飛んだ。
夢のはずなのに痛い……
俺にタックルをしたのは係長補佐で、昔会社にあったラグビー部の男だ。
興味が無かったからよく知らないが有名だったらしい……
如何にも体育会系の男で、俺が来る前まで次の係長になる予定だったから前の係長にも気に入られていたし、部下達の信頼も厚かったのも気に入らなかった。
何かあると皆んな、俺よりあの男にコソコソ相談している。
俺は知っているんだ!
コイツらが本当は俺の事を馬鹿にしているのを……
だから夢の中でコイツらを全員殺る事にした。
それなのに、変なんだ。
夢の中のはずなのにあの男にタックルされた時、俺は吹っ飛ばされて床に叩きつけられ、警備員に抑えつけられた。
暫くして警察がやって来た。
どうせコレも夢だからその内覚める。
警察署で難しい顔をした刑事に尋問された。
まるで刑事ドラマみたいだ。
ここまでリアルな夢が見れるなんて、俺の想像力はなんて素晴らしいんだろう。
「何故、急にこんな事件を起こした!?」
また今までと違うパターンの夢だな。
まぁどうせ夢なんだから、何を喋っても大丈夫。
だからそいつらに、今までのコレクションや俺の活躍を自慢した。
今まで始末してやった奴らが、どれだけ卑怯だったかを説明し、俺がどうやってそいつらを懲らしめてやったかを!
その中で俺の1番の自慢は3年前にストーカーから救ってやった彼女だ!
彼女の方はあの男がストーカーとは、気がついていなかった。
そこで俺は彼女に彼の存在を、メールで教えてやった。
それなのに彼女は俺のメールを無視した。
だから俺はあの男の方を消す事にしたんだよ。
俺が先に目を付けていたのに、彼女の引っ越し先にまで押しかけて来たんだそんなの許せる訳がない!!
だからあの男をどんな風に倒したかも詳しく教えてやった!
それが月曜日の話し。
目が覚めればまた日曜日からやり直しだ。
そうだ!
起きたらこの体験を元に小説を書こう。
(火曜日)
それなのに今日、俺が目醒めたのは昨日寝た留置所の中だった。
おかしい……
何時もなら自宅の高級ベッドで、目が覚めるはずなのに……
そうか…まだ夢の続きか……
今日も刑事に聞かれるまま、これまでの俺の活躍を話して聞かせた!
そんな日が何日も続いた……
まさか…コレは現実なのか?
そんな訳ない!
コレが現実だというなら俺は……
そ…そうだ!
確か精神異常者を装って、無罪に持ち込んだ奴がいると聞いた事がある。
親父の伝を使えば、こっちに都合の良い判定を出してくれるはずだ!
―――――――――――――――――
(警察side)
『総合商社【首藤商事】のエントランスで男がナイフを持って暴れている。』
という通報を受けて現場に急行した。
我々が現着した時には犯人は既に、警備員とたまたま出社していた元プロラグビー選手のA氏によって、私人逮捕されていた。
男は【首藤商事】社長の三男で、マーケティング部係長の『首藤カツミ』(24歳)。
24歳で係長…完全にコネだろう。
取り調べ室で首藤はこちらが聞いてもいないのに、ベラベラとこれまで起こして来た犯罪を、話し始めた。
中にはこちらで把握していない物まであった。
中でも興味深いのは3年前に起こしたという、K県Y市の殺人事件だ。
確かにまだ犯人が見つかっていなかった。
もしコレが事実ならK県警〇〇署に連絡して、合同捜査になる。
―――――――――――――――――
※1
数年前にあったドラマの話で、事実ではない。
※2
K県警〇〇署の担当者はヤマさんと犬井氏。
ヤマさんは定年間近。
犬井氏は退職して異世界に恋人と転移したい。
後書き
次回から本編に戻ります。
引き続き首藤回です。
ちょっと胸糞展開。
----------------
(首藤side)
強烈なタックルで身体が吹っ飛んだ。
夢のはずなのに痛い……
俺にタックルをしたのは係長補佐で、昔会社にあったラグビー部の男だ。
興味が無かったからよく知らないが有名だったらしい……
如何にも体育会系の男で、俺が来る前まで次の係長になる予定だったから前の係長にも気に入られていたし、部下達の信頼も厚かったのも気に入らなかった。
何かあると皆んな、俺よりあの男にコソコソ相談している。
俺は知っているんだ!
コイツらが本当は俺の事を馬鹿にしているのを……
だから夢の中でコイツらを全員殺る事にした。
それなのに、変なんだ。
夢の中のはずなのにあの男にタックルされた時、俺は吹っ飛ばされて床に叩きつけられ、警備員に抑えつけられた。
暫くして警察がやって来た。
どうせコレも夢だからその内覚める。
警察署で難しい顔をした刑事に尋問された。
まるで刑事ドラマみたいだ。
ここまでリアルな夢が見れるなんて、俺の想像力はなんて素晴らしいんだろう。
「何故、急にこんな事件を起こした!?」
また今までと違うパターンの夢だな。
まぁどうせ夢なんだから、何を喋っても大丈夫。
だからそいつらに、今までのコレクションや俺の活躍を自慢した。
今まで始末してやった奴らが、どれだけ卑怯だったかを説明し、俺がどうやってそいつらを懲らしめてやったかを!
その中で俺の1番の自慢は3年前にストーカーから救ってやった彼女だ!
彼女の方はあの男がストーカーとは、気がついていなかった。
そこで俺は彼女に彼の存在を、メールで教えてやった。
それなのに彼女は俺のメールを無視した。
だから俺はあの男の方を消す事にしたんだよ。
俺が先に目を付けていたのに、彼女の引っ越し先にまで押しかけて来たんだそんなの許せる訳がない!!
だからあの男をどんな風に倒したかも詳しく教えてやった!
それが月曜日の話し。
目が覚めればまた日曜日からやり直しだ。
そうだ!
起きたらこの体験を元に小説を書こう。
(火曜日)
それなのに今日、俺が目醒めたのは昨日寝た留置所の中だった。
おかしい……
何時もなら自宅の高級ベッドで、目が覚めるはずなのに……
そうか…まだ夢の続きか……
今日も刑事に聞かれるまま、これまでの俺の活躍を話して聞かせた!
そんな日が何日も続いた……
まさか…コレは現実なのか?
そんな訳ない!
コレが現実だというなら俺は……
そ…そうだ!
確か精神異常者を装って、無罪に持ち込んだ奴がいると聞いた事がある。
親父の伝を使えば、こっちに都合の良い判定を出してくれるはずだ!
―――――――――――――――――
(警察side)
『総合商社【首藤商事】のエントランスで男がナイフを持って暴れている。』
という通報を受けて現場に急行した。
我々が現着した時には犯人は既に、警備員とたまたま出社していた元プロラグビー選手のA氏によって、私人逮捕されていた。
男は【首藤商事】社長の三男で、マーケティング部係長の『首藤カツミ』(24歳)。
24歳で係長…完全にコネだろう。
取り調べ室で首藤はこちらが聞いてもいないのに、ベラベラとこれまで起こして来た犯罪を、話し始めた。
中にはこちらで把握していない物まであった。
中でも興味深いのは3年前に起こしたという、K県Y市の殺人事件だ。
確かにまだ犯人が見つかっていなかった。
もしコレが事実ならK県警〇〇署に連絡して、合同捜査になる。
―――――――――――――――――
※1
数年前にあったドラマの話で、事実ではない。
※2
K県警〇〇署の担当者はヤマさんと犬井氏。
ヤマさんは定年間近。
犬井氏は退職して異世界に恋人と転移したい。
後書き
次回から本編に戻ります。
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