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第4章  異世界編

6 異世界に行って来ました! 1-6

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俺と薫さんは国産材料で、ハンバーガーを作っている店で購入し、フードコートで食べた。
刑事さん達への気遣いである。


一旦午前中に買った物を車に置きに行き、午後からは日用品や服等を購入することにした。
ついでに向こうへのお土産もww


思い浮かべると欲しい物は沢山ある。
昔は買っても見たりやったりする暇も無くて積み本、積みゲーになっていた。
流石に俺の遺品は処分されているだろう。


明日は俺の趣味の本やゲームを集めに行こう。
もちろん、今日見つけた物は購入した。
ゲームは後でヤータ神様が、電気の代わりに魔力で動く様にしてくれるそうだし♪


多目にお金を用意して置いて良かったな♪
アレもコレも大人買いだぜ!


------------------

(刑事、山田side)

くそ~!何やっているんだあの2人?


あの怪しいアメリカ人の少年を朝から追跡しているが、なかなか尻尾を出さない。
ただ中古ショップで本やゲームを買い漁っているだけにしか見えない……


「ヤマさん…店に頼んで彼等が買った物のリストを出して貰いました。」


2人が買った物のリストを取りに行っていた部下の犬井が戻って来た。


「コレによると『K社から発売されている、乙女ゲーム【聖女の♡~】シリーズ、関連本、ゲーム機本体各種』『特撮ドラマ【仮面勇者】シリーズ』後はライトノベルや漫画、ゲーム、各種専門書を大人買いですね。」


なんだそれは?


「あの少年…ジョナサン君ってただのオタクじゃないですか?」


だと!?


「けっこうな金額ですね。総額10万円以上ですよ。
これだけお金持ってるんなら、コンビニ強盗の手伝いをする意味ないんじゃないですか?
あの犯人…生活費欲しさの犯行だって自供してましたし…
貯金もほぼ無かった様ですよ。
彼に支払うお金があったら、コンビニ強盗なんてしないと思います。」


なんだと?


「そもそも彼、犯人逮捕に協力してくれたんですから、疑う方がおかしいでしょう?
とても裏がある様には見えませんけど。」


た…確かに……だが気になる。
防犯カメラに映っていたあの少年の動き…ただ者じゃない!
アレは素人の動きじゃないな……
そうとう荒事に慣れている。


部下の犬井は反対しているが追跡は続行だ!

―――――――――――――――――

(刑事、犬井side)

皆さんこんにちは♪刑事課の犬井といいます。
大神(狼)を御祭神様とする、神社の次男坊です。


ヤマさんにも困ったもんだ。
どう考えても彼…ジョナサン・スミスはコンビニ強盗とは無関係だろ?


何しろ異世界のモフ系の神様の眷属で、向こうでは高位貴族だそうだ。
何故俺がこんな話しを知っているかというと今朝、他県にある実家から連絡を受けたからだ。


『彼を保護してくれた、稲荷神社と協力してこちらでの生活をフォローする様に!』


というが出た。
我々、モフ神系の神社では偶に御祭神様やその眷属神に見初められて、夫婦になる人がいる。


かく言う俺の父は御祭神様の長男で、一見普通の人間には見えるが、立派な狼耳と尻尾を持っている。
実は俺もそうだが上手く隠している。


だが偶に耳や尻尾を出し入れ出来ない者や、幻術が使えず途中でバレてしまう者もいる。
そういう者は異世界のモフ神様の力を借りて、獣人のいる世界へ移住したり、眷属にして貰ったりしているのだ。


母の歳の離れた妹は覚醒遺伝で狼耳と尻尾が出てしまい、異世界へ移住したそうだ。
その後、受け入れ先の獣人国の王族に見初められて王家に嫁ぎ、今でも幸せに暮らしているそうだ。


向こうでは同性婚も認められているという。
俺もその内、警察を辞めて恋人と一緒に異世界に移住しようと思っている。
因みに彼は普通の人間だが、俺の秘密を知っていて、狼耳と尻尾が大好きである。


頻繁にとは行かないが、偶にこちらに帰って来る事は出来るので、皆んなと会えなくなるという心配はない。


そうだ!!
ジョナサン君はだそうだから、向こうでの仕事を斡旋して貰えないだろうか?


今晩にでも彼を説得して、異世界に移住する事を提案してみよう。
おそらくこのコンビニ強盗事件は明日には解決するだろうしな……



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