シンデレラ

シンデレラ１

昔、遠い小さな国にシンデレラというかわいい女の子がいました。

小さいとき、お母さんが亡くなってしまったので、お父さんは、シンデレラのために新しいお母さんを迎えました。

その人は、二人の娘を連れてきました。

そのうち、お父さんが亡くなると、心の悪いお母さんと娘たちはシンデレラを召し使いのように意地悪くいじめるようになりました。


【鳥】シンデレラ、シンデレラ、もう朝よ、もう朝よ。おきて。おきて。おきて。

【シンデレラ】あーーーー。うふふふ。こら、せっかくいい夢を見ていたのに、悪い子。

あーら。　ねずみさんたち、くつをみがいてくれたの？

きれいになったわあ。どうもありがとう。

【ねずみ１】そんなこと朝飯前だ。

【ねずみ２】昼飯前だ。

【ねずみ３】晩飯前だ。

【シンデレラ】あーらごめんなさい。みんなに朝ご飯あげなくちゃ。
みんな、あさごはんですよ。早く出てらしゃい。

【ねずみ】めしだ、めしだ

【ねずみ】ごはんだ。ごはんだ。

【シンデレラ】さあ、みんなでなかよくたべるんですよ。
あーら、あーら。にぎやかなこと。

【ねこ】ニャーオー。ニャーオー。おれさまはな、このやしきのお母様のごちょうあいのねこ様だ。シンデレラのねずみなんかこのつめで引き裂いてやる。

【シンデレラ】あーらねこちゃん、だめよ。なかよくしなくちゃ。
ねこちゃん。あーもう静かにしてて。－－－－－はーい。ただいまいきます。


ナレーション

シンデレラがちょっと目をはなしたすきに、いじわるねこは、ねずみたちをキッチンにおいこんでしまいました。