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1章-蓮
蓮ー4
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立ち去ろうとした蓮の足が止まる。数歩先に落ちたフリスビーを目にして、拾うべきかどうか迷った。そんな兄の手をすり抜けて真由が走り出し、それを拾いあげた。
「おい、真由!」
蓮が声をかけた時、ばたばたと足音がして、ポニーテールを揺らした少女が門から飛び出してきた。二匹の犬を後ろに従えて。
「ありがとう。それあたしのよ!」
真由のそばまでやって来ると、少女は顔一杯に笑みを浮かべそう言った。背丈は真由と同じくらい。並ぶと歳も同じくらいに見える。袖なしのワンピースから覗く両腕はこんがりと日に焼けて、汗でしめった後れ毛がうなじに張り付いていた。
ただ真由は普段から幼く見られることが多いから、たぶんこの子は真由より年下なのだろう。
真夏のたそがれ時の光りの中で、少女の笑顔が可憐な向日葵のように蓮の目に映る。
真由が差し出したフリスビーをその少女、---千秋が受け取ると、二匹の犬がいっせいに吠えた。
「こら、パピー、ボビー!」
千秋は犬をたしなめる。だが真由は、大きな黒目をこちらに向けてきゃんきゃんと吠え立てる、白と茶の毛色のパピヨンに釘付けだった。
「可愛いね」
ぽつりと真由が言った。
「でしょ?この子はパピーって言うの。あたしの犬よ。こっちはボビー。あっくんの犬よ」
「あっくんって……」
「あたしのお兄ちゃん。あっくんは来年中等部に入るの」
初対面の人間に何の警戒心も抱かないのか、千秋はぺらぺらと話し出した。大きな瞳がくるくるとよく動き、つい話に引き込まれてしまう。ただ、裾がひらひらと揺れる可愛らしい水色のワンピースを着ている千秋と並ぶと、くたびれたタンクトップにスカートという真由の姿がやけに見劣りしているように思えた。
それに中等部というのは、私立の学校によくある呼び方だ。きっと兄妹して幼稚園の頃から、有名な私立の学校に通ってるのだろう。
二人の少女を見比べ、蓮はわけもなく嫌になる。そしてすぐさま、自分を恥じた。金持ちだとか、貧乏だとか、そんなことで人間の価値が決まるわけではないのに。
そんな兄の思いなど気づかない真由は、千秋に勧められるまま、しゃがんでパピヨンの背を撫でた。うるさく吠えていたパピヨンが急に押し黙り、しっぽを振りながら愛くるしい顔を真由に向ける。
「なあ、真由……」
蓮は妹の名を呼んだ。もう帰らなくては。どんなに犬が欲しくても、今のアパートでは飼育は禁止されている。それに犬なんか飼えるような余裕は無い。だが蓮に気づいた千秋が、大きな瞳を蓮に向けて尋ねた。
「この人はあなたのお兄ちゃん?」
「う、うん。あたしのお兄ちゃんは中学三年生だよ」
「ふーん……。あっくんより少し大きいね」
無邪気な顔で千秋は蓮の頭からつま先まで見下ろした。妹と大差ない、半そでのTシャツに短パン姿という自分の姿が、値踏みされているようで居心地が悪かった。でも千秋はにこっと笑って再び真由のほうを向くと、思いがけない提案をして来た。
「ねえ、あっちでフリスビー投げてみる?パピーはまだ下手だけど、ボビーは上手にキャッチするの。あっくんが毎日教えてるから」
「え、いいの?」
さっきまで具合が悪そうに見えた真由の顔がぱっと明るくなる。蓮は慌てた。
「いいよ。あっくんもパパもママも夜まで帰らないもん。プリンセス・ホテルでお食事して花火を見て、それから帰ってくるんだって。あたしは今朝までお熱があったから、ママが連れていってくれなかったの。パパはいいって言ったのに」
千秋が置いてけぼりにされた不満を口にする。プリンセス・ホテルとは、葉浦駅から海側に歩いて数分に位置する高層ホテルだった。きっとホテルの展望レストランから、花火を見ながらの食事を予定しているのだろう。そしてこの子は留守番で寂しくて、気まぐれに真由を誘っているのだ。
「だめだよ真由。もう帰らないと」
兄の言葉に真由はがっかりした顔になる。無言のまま哀願するように自分を見る妹が、蓮は急に気の毒になった。
「少しだけならいいじゃない。まだ暗くないもの。おうちの人は怒らないよ。ね、行こう!」
「あ、おい、真由……!」
千秋は真由の腕を取るようにして門に走ると、真由を連れて庭へ駆け込んでしまった。蓮はあとを追ったが、門のところで立ち止まった。見知らぬ他人の家だ。うっかり入っていいものだろうか。仕方なくその場で門扉に手をかけたまま、犬と遊ぶ少女達を見つめた。
千秋が投げ方を教えてくれて、恐る恐る真由がフリスビーを投げた。テニスコートが作れるほどではないが、子供が遊ぶには十分すぎるほどの広さのある庭だった。
一度目はあまり遠くに飛ばなかったので、芝生に落ちたフリスビーをパピヨンが口に咥えて持ってきた。次には上手に飛ばせたので、ボビーと名づけられたゴールデン・レトリーバーが猛然とダッシュして、鮮やかにジャンプすると空中でフリスビーをキャッチした。
「すごい、ボビー、すごい!」
真由が歓声を上げて、千秋が大げさに拍手をしながらはしゃいだ。二人の少女は代わる代わるフリスビーを投げ、その度二匹の犬が争うように走っていった。家屋の陰で日陰になっているとはいえ、芝生の庭はまだまだ暑い。そんな暑さを物ともせず、真由は犬とはしゃいで楽しそうだった。
久しぶりに妹の笑った顔を見たような気がして、蓮は嬉しくもありながら、無性にやるせない気分に襲われる。
犬が欲しいと、真由はずっと前から自分に漏らしていた。雑種でいいから欲しいなと。だが母の前では決して口にはしなかった。叶えられない望みと分かっていたし、母の前で我がままをいう気にはなれなかったのだろう。
犬ぐらい、何とかしてやりたかった。真由はまだほんの子供だ。なのに他所の家の子供のようにおもちゃが欲しいと駄々をこねることもせず、いつも我慢してばかりだ。
真由が犬のことを口にするたび、早く大人にならなくては……と、蓮は思うのだった。大人になって働いて収入が増えたら、母に楽をさせて上げられる。中古でいいから家を買って、そうしたら犬なんか好きなだけ飼える。
大人になって貧乏とはおさらばするんだ……!
去年の秋、母と家路を急ぎながら胸に誓った言葉を、今また蓮は胸の中で繰り返していた。同時に自分があまりにも無力であると感じ、泣きたいほどの切なさを感じていた。
その蓮の目に、足元をふらつかせる真由の姿が映った。
「真由!」
叫びながら庭に駆け込む蓮の目の前で、小さな体が突然地面に崩れ落ちた。
「おい、真由!」
蓮が声をかけた時、ばたばたと足音がして、ポニーテールを揺らした少女が門から飛び出してきた。二匹の犬を後ろに従えて。
「ありがとう。それあたしのよ!」
真由のそばまでやって来ると、少女は顔一杯に笑みを浮かべそう言った。背丈は真由と同じくらい。並ぶと歳も同じくらいに見える。袖なしのワンピースから覗く両腕はこんがりと日に焼けて、汗でしめった後れ毛がうなじに張り付いていた。
ただ真由は普段から幼く見られることが多いから、たぶんこの子は真由より年下なのだろう。
真夏のたそがれ時の光りの中で、少女の笑顔が可憐な向日葵のように蓮の目に映る。
真由が差し出したフリスビーをその少女、---千秋が受け取ると、二匹の犬がいっせいに吠えた。
「こら、パピー、ボビー!」
千秋は犬をたしなめる。だが真由は、大きな黒目をこちらに向けてきゃんきゃんと吠え立てる、白と茶の毛色のパピヨンに釘付けだった。
「可愛いね」
ぽつりと真由が言った。
「でしょ?この子はパピーって言うの。あたしの犬よ。こっちはボビー。あっくんの犬よ」
「あっくんって……」
「あたしのお兄ちゃん。あっくんは来年中等部に入るの」
初対面の人間に何の警戒心も抱かないのか、千秋はぺらぺらと話し出した。大きな瞳がくるくるとよく動き、つい話に引き込まれてしまう。ただ、裾がひらひらと揺れる可愛らしい水色のワンピースを着ている千秋と並ぶと、くたびれたタンクトップにスカートという真由の姿がやけに見劣りしているように思えた。
それに中等部というのは、私立の学校によくある呼び方だ。きっと兄妹して幼稚園の頃から、有名な私立の学校に通ってるのだろう。
二人の少女を見比べ、蓮はわけもなく嫌になる。そしてすぐさま、自分を恥じた。金持ちだとか、貧乏だとか、そんなことで人間の価値が決まるわけではないのに。
そんな兄の思いなど気づかない真由は、千秋に勧められるまま、しゃがんでパピヨンの背を撫でた。うるさく吠えていたパピヨンが急に押し黙り、しっぽを振りながら愛くるしい顔を真由に向ける。
「なあ、真由……」
蓮は妹の名を呼んだ。もう帰らなくては。どんなに犬が欲しくても、今のアパートでは飼育は禁止されている。それに犬なんか飼えるような余裕は無い。だが蓮に気づいた千秋が、大きな瞳を蓮に向けて尋ねた。
「この人はあなたのお兄ちゃん?」
「う、うん。あたしのお兄ちゃんは中学三年生だよ」
「ふーん……。あっくんより少し大きいね」
無邪気な顔で千秋は蓮の頭からつま先まで見下ろした。妹と大差ない、半そでのTシャツに短パン姿という自分の姿が、値踏みされているようで居心地が悪かった。でも千秋はにこっと笑って再び真由のほうを向くと、思いがけない提案をして来た。
「ねえ、あっちでフリスビー投げてみる?パピーはまだ下手だけど、ボビーは上手にキャッチするの。あっくんが毎日教えてるから」
「え、いいの?」
さっきまで具合が悪そうに見えた真由の顔がぱっと明るくなる。蓮は慌てた。
「いいよ。あっくんもパパもママも夜まで帰らないもん。プリンセス・ホテルでお食事して花火を見て、それから帰ってくるんだって。あたしは今朝までお熱があったから、ママが連れていってくれなかったの。パパはいいって言ったのに」
千秋が置いてけぼりにされた不満を口にする。プリンセス・ホテルとは、葉浦駅から海側に歩いて数分に位置する高層ホテルだった。きっとホテルの展望レストランから、花火を見ながらの食事を予定しているのだろう。そしてこの子は留守番で寂しくて、気まぐれに真由を誘っているのだ。
「だめだよ真由。もう帰らないと」
兄の言葉に真由はがっかりした顔になる。無言のまま哀願するように自分を見る妹が、蓮は急に気の毒になった。
「少しだけならいいじゃない。まだ暗くないもの。おうちの人は怒らないよ。ね、行こう!」
「あ、おい、真由……!」
千秋は真由の腕を取るようにして門に走ると、真由を連れて庭へ駆け込んでしまった。蓮はあとを追ったが、門のところで立ち止まった。見知らぬ他人の家だ。うっかり入っていいものだろうか。仕方なくその場で門扉に手をかけたまま、犬と遊ぶ少女達を見つめた。
千秋が投げ方を教えてくれて、恐る恐る真由がフリスビーを投げた。テニスコートが作れるほどではないが、子供が遊ぶには十分すぎるほどの広さのある庭だった。
一度目はあまり遠くに飛ばなかったので、芝生に落ちたフリスビーをパピヨンが口に咥えて持ってきた。次には上手に飛ばせたので、ボビーと名づけられたゴールデン・レトリーバーが猛然とダッシュして、鮮やかにジャンプすると空中でフリスビーをキャッチした。
「すごい、ボビー、すごい!」
真由が歓声を上げて、千秋が大げさに拍手をしながらはしゃいだ。二人の少女は代わる代わるフリスビーを投げ、その度二匹の犬が争うように走っていった。家屋の陰で日陰になっているとはいえ、芝生の庭はまだまだ暑い。そんな暑さを物ともせず、真由は犬とはしゃいで楽しそうだった。
久しぶりに妹の笑った顔を見たような気がして、蓮は嬉しくもありながら、無性にやるせない気分に襲われる。
犬が欲しいと、真由はずっと前から自分に漏らしていた。雑種でいいから欲しいなと。だが母の前では決して口にはしなかった。叶えられない望みと分かっていたし、母の前で我がままをいう気にはなれなかったのだろう。
犬ぐらい、何とかしてやりたかった。真由はまだほんの子供だ。なのに他所の家の子供のようにおもちゃが欲しいと駄々をこねることもせず、いつも我慢してばかりだ。
真由が犬のことを口にするたび、早く大人にならなくては……と、蓮は思うのだった。大人になって働いて収入が増えたら、母に楽をさせて上げられる。中古でいいから家を買って、そうしたら犬なんか好きなだけ飼える。
大人になって貧乏とはおさらばするんだ……!
去年の秋、母と家路を急ぎながら胸に誓った言葉を、今また蓮は胸の中で繰り返していた。同時に自分があまりにも無力であると感じ、泣きたいほどの切なさを感じていた。
その蓮の目に、足元をふらつかせる真由の姿が映った。
「真由!」
叫びながら庭に駆け込む蓮の目の前で、小さな体が突然地面に崩れ落ちた。
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