112 / 123
8章
キリヤの部屋
しおりを挟む
「はぁ……」
宴が始まって二時間ほど過ぎた。
騎士団員達が物慣れないユノを気遣って一緒に食事をしたり音楽を聴いたりしてくれていたが、彼らの家族もこの宴に招かれていたようで、一人、また一人、と家族の元へと帰って行った。ユノは一人静かに『国王の間』の端にあるバルコニーに繋がるガラス扉の前に移動した。
国民に挨拶するときに出るバルコニーに繋がるガラスの扉は大きく、そして輝くほどに磨かれていた。
日がすっかり暮れてしまったことも相俟って、ガラスの扉はユノの姿を鏡のように映してくれた。
『悪魔の痣』が見えるところに出現していないか確認しながら、ユノは会場の様子も見渡した。
キリヤは多くの人に祝福されているのだろう。
ドレイク宰相を封印した『光の魔法使い』は国の希望だ。
眩しくて目を細めた。
誰もが納得するほど、内側からも外見からも彼が光り輝いているのが分かる。
とても誇らしく、彼がこれからも更に輝いていくだろう未来が眩しかった。
すると、彼が何かを言って華やかな場から離れたのが見えた。
どうしたのだろうか。
ユノが思っているうちに、彼はユノの目の前に現れた。
「ずっと放っておいて悪かった。君は僕のパートナーなのに」
華やかな人々から離れて、ユノを探しに来てくれたのだ。
あんなに楽しそうに人々と話していたのに、ユノのことを忘れていたわけではなかった。
「気にしないで大丈夫。こんなすごいパーティ初めてだから、色々見ているだけで楽しいよ。それにパートナーって……それはイヴァンでしょ。誰かに聞かれたら大変だよ」
国境警備隊の制服は真新しいものではあったが、貴族ばかりのこの会場ではやはり浮いていた。
騎士団のみんながユノを丁重に扱ってくれたから変な目で見られずには済んだが、ユノとキリヤが並んでいると本当に釣り合いが取れないとユノは思った。
「イヴァンは役職の上でのパートナーだ。君もよく知っているくせに。僕が人生のパートナーに君を選んだのはユノだよ。僕の隣にいても誰にも何も疑問を持たれないようにしたい。だから、ユノ。君を父上に紹介したいんだ。今から一緒に来てくれないか」
クールな顔をしている彼がはにかむように言った。
その表情に愛おしさでユノの胸ははち切れそうになった。
国王でもある彼の父親に紹介したいとまで思ってくれるなんてその思いが嬉しければ嬉しいだけ、胸が引きちぎれそうだった。
「今日は……まだちょっと疲れているんだ。国王様とお話ししても上手く話せないかもしれない」
真っ直ぐに青い瞳が見られなくて俯くと、視界に青い魔法石の付いた指輪が光った。
ユノを優しく励ましてくれるみたいだった。
「父上も僕らが戦いを終えて長い距離を帰って来たばかりだと知っているから、上手く話せなくても大丈夫だ。僕が話すから君は隣にいてくれればそれでいいよ」
彼はうんと優しく言ってくれた。
その間もユノは周囲の視線が気になって仕方がなかった。
何度もバルコニーのガラス戸に姿を映して『悪魔の痣』が出現していないか確認した。
うん。まだ大丈夫。良かった。
ずるくてごめんね。
『光の魔法使い』の傍に居る資格なんてないほどの罪を犯してしまった。
それなのに、その罪が明らかになるまでは、罪を隠して傍に居たいと思ってしまうなんて。
『黒い魔法』なんて使ってしまったから性根まで卑怯になってしまったのかもしれない。
「ごめん……俺、本当にもう限界で……キリヤと二人になれるところで休みたい」
キリヤの凛とした軍服の袖を軽く引く様に言うと、キリヤがちいさく固まったのがわかった。
「キリヤ……?」
不思議に思って恐る恐る彼を見上げると、キリヤの白くきれいな顔が真っ赤に染まっていた。
キリヤの青い瞳とばちりと視線が合ったそのときだった。
美しいラインを描くキリヤの喉が、ごくりと鳴ったのがスローモーションのように見えたかと思うとキリヤは無言でユノの手を取り、ものすごい勢いで歩きだした。
「キっ……キリヤ?!」
驚いて名前を呼んでも彼はずんずんとユノの手を引いて進んでいく。
宴の端の方に居たとはいえ、何人もの人がキリヤとユノの様子を驚いたように見ていた。
だがキリヤの勢いに誰も声を掛けることができなかったのか、誰にも声を掛けられることもなく『国王の間』を出てしまいどんどん王宮の奥を進んでいく。
脚が縺れそうになりながらも、手を引かれるまま歩いて行くと突き当りに出てしまった。
キリヤが突き当りの壁の前に立つと『選ばれしものの扉』が現れた。
学園の大広間で見た『選ばれしものの扉』よりもずっと美しく細工が施された扉の中に、キリヤはユノの手を引いたまま飛び込んだ。
すると、青い絨毯の廊下が現れた。
そして彼のムスクの香りがより一層強く香って、ユノはくらりと眩暈がした。
キリヤは少しふらついたユノを愛おしそうにぎゅっと抱き寄せた。
「ここからは僕だけのプライベートな場所だ。僕がこの扉に鍵をかけてしまえば、僕の許可なしでは誰も入ってこられないから」
キリヤはそう言うと、ユノを抱き寄せたまま指を軽く振って扉に施錠の魔法を掛けた。
「君が二人っきりで休みたい、なんて言うから……あんな人が沢山いる場所で君を押し倒してしまいそうになったよ。我慢するのが大変で、少し乱暴に君を引っ張ってきてしまった」
キリヤは困ったような顔で強く引っ張ってごめん、と少し赤くなってしまったユノの左手を取り口づけた。
「お……っ押したお……って……」
キリヤはユノの腰に腕を回して歩き出した。
過激な言葉に動揺するユノを見てキリヤは柔らかく笑った。
「ここの扉を開けて僕だけの空間に連れてきたら、もう僕は今まで我慢した分、どうにかなってしまうかと思ったんだが……二人っきりになったら、不思議なくらい胸が……何て言うか、ぎゅっと締め付けられて、こうして生きてユノに触れていると思うだけで幸せで、ただこうして一緒に居られたらそれだけで満たされるような気持ちなんだ」
青い瞳に優しく見つめられて、ユノの方がどうにかなってしまいそうだった。
「何て言いながら僕のベッドのある部屋に連れて行こうとしているんだから説得力ないな」
青く柔らかな絨毯の廊下を歩くと、一番奥にある扉を開けて、苦笑いしながらキリヤは言った。
青い絨毯は部屋の中にも続いているが、部屋の中の絨毯は青地に白金色の糸で美しい柄が織られていた。
見たことのないほど美しい絨毯だった。
その絨毯の上を歩くと、国境警備隊用の軍靴のつま先が柔らかく沈んだ。
磨き込まれた応接用のテーブルとソファの横を通り過ぎる。
ロイヤルブルーのソファなんてユノの寮のベッドよりも大きいかもしれない。
更に奥には青い天鵞絨の幕があり、応接用のテーブルとソファのある間と仕切られているようだった。
彼にエスコートされるままに天幕の内側に入ると、『魔法動物の谷』にある彼の別邸にあったベッドよりも大きなベッド置かれていた。
更にベッドの周りにも天幕があり、今はその青い天幕は結ばれてベッドが見える状態だった。
こんな風にベッドに連れてこられたことなんて初めての経験だったので、俯くばかりのユノ。
彼と二人きりになりたくて誘うようなことを言ってしまったが、どんな顔をしていいか分からない。
何か言おうとしても言葉が出てこなくて震える吐息を細く吐くことしかできない。
耳の端まで熱い。
「長旅だったし、僕の部屋の浴室は中々リラックスできる。僕が戻る前に浴室の準備は整えてもらっているはずだから、湯あみを済ませようか。先に使っておいで」
寝室の奥にある扉を指差してキリヤが言う。
「え……あ……」
この部屋に入ってからどんどん胸の鼓動が激しくなって、なんて答えたらよいか分からず、意味のなさない音のような言葉ばかりがユノの口から零れた。
物慣れないユノの仕種にキリヤは目を柔らかく細めた。
「それとも一緒に入る?」
甘く耳元でささやかれて、ユノは文字通り飛び上がった。
「さ……っ先に使わせて下さいっ」
「残念……でも楽しみは次に取っておくのも悪くないから、今日は別々に入ろうか」
キリヤが色っぽく微笑むので、ユノは逃げる様に浴室に向かった。
宴が始まって二時間ほど過ぎた。
騎士団員達が物慣れないユノを気遣って一緒に食事をしたり音楽を聴いたりしてくれていたが、彼らの家族もこの宴に招かれていたようで、一人、また一人、と家族の元へと帰って行った。ユノは一人静かに『国王の間』の端にあるバルコニーに繋がるガラス扉の前に移動した。
国民に挨拶するときに出るバルコニーに繋がるガラスの扉は大きく、そして輝くほどに磨かれていた。
日がすっかり暮れてしまったことも相俟って、ガラスの扉はユノの姿を鏡のように映してくれた。
『悪魔の痣』が見えるところに出現していないか確認しながら、ユノは会場の様子も見渡した。
キリヤは多くの人に祝福されているのだろう。
ドレイク宰相を封印した『光の魔法使い』は国の希望だ。
眩しくて目を細めた。
誰もが納得するほど、内側からも外見からも彼が光り輝いているのが分かる。
とても誇らしく、彼がこれからも更に輝いていくだろう未来が眩しかった。
すると、彼が何かを言って華やかな場から離れたのが見えた。
どうしたのだろうか。
ユノが思っているうちに、彼はユノの目の前に現れた。
「ずっと放っておいて悪かった。君は僕のパートナーなのに」
華やかな人々から離れて、ユノを探しに来てくれたのだ。
あんなに楽しそうに人々と話していたのに、ユノのことを忘れていたわけではなかった。
「気にしないで大丈夫。こんなすごいパーティ初めてだから、色々見ているだけで楽しいよ。それにパートナーって……それはイヴァンでしょ。誰かに聞かれたら大変だよ」
国境警備隊の制服は真新しいものではあったが、貴族ばかりのこの会場ではやはり浮いていた。
騎士団のみんながユノを丁重に扱ってくれたから変な目で見られずには済んだが、ユノとキリヤが並んでいると本当に釣り合いが取れないとユノは思った。
「イヴァンは役職の上でのパートナーだ。君もよく知っているくせに。僕が人生のパートナーに君を選んだのはユノだよ。僕の隣にいても誰にも何も疑問を持たれないようにしたい。だから、ユノ。君を父上に紹介したいんだ。今から一緒に来てくれないか」
クールな顔をしている彼がはにかむように言った。
その表情に愛おしさでユノの胸ははち切れそうになった。
国王でもある彼の父親に紹介したいとまで思ってくれるなんてその思いが嬉しければ嬉しいだけ、胸が引きちぎれそうだった。
「今日は……まだちょっと疲れているんだ。国王様とお話ししても上手く話せないかもしれない」
真っ直ぐに青い瞳が見られなくて俯くと、視界に青い魔法石の付いた指輪が光った。
ユノを優しく励ましてくれるみたいだった。
「父上も僕らが戦いを終えて長い距離を帰って来たばかりだと知っているから、上手く話せなくても大丈夫だ。僕が話すから君は隣にいてくれればそれでいいよ」
彼はうんと優しく言ってくれた。
その間もユノは周囲の視線が気になって仕方がなかった。
何度もバルコニーのガラス戸に姿を映して『悪魔の痣』が出現していないか確認した。
うん。まだ大丈夫。良かった。
ずるくてごめんね。
『光の魔法使い』の傍に居る資格なんてないほどの罪を犯してしまった。
それなのに、その罪が明らかになるまでは、罪を隠して傍に居たいと思ってしまうなんて。
『黒い魔法』なんて使ってしまったから性根まで卑怯になってしまったのかもしれない。
「ごめん……俺、本当にもう限界で……キリヤと二人になれるところで休みたい」
キリヤの凛とした軍服の袖を軽く引く様に言うと、キリヤがちいさく固まったのがわかった。
「キリヤ……?」
不思議に思って恐る恐る彼を見上げると、キリヤの白くきれいな顔が真っ赤に染まっていた。
キリヤの青い瞳とばちりと視線が合ったそのときだった。
美しいラインを描くキリヤの喉が、ごくりと鳴ったのがスローモーションのように見えたかと思うとキリヤは無言でユノの手を取り、ものすごい勢いで歩きだした。
「キっ……キリヤ?!」
驚いて名前を呼んでも彼はずんずんとユノの手を引いて進んでいく。
宴の端の方に居たとはいえ、何人もの人がキリヤとユノの様子を驚いたように見ていた。
だがキリヤの勢いに誰も声を掛けることができなかったのか、誰にも声を掛けられることもなく『国王の間』を出てしまいどんどん王宮の奥を進んでいく。
脚が縺れそうになりながらも、手を引かれるまま歩いて行くと突き当りに出てしまった。
キリヤが突き当りの壁の前に立つと『選ばれしものの扉』が現れた。
学園の大広間で見た『選ばれしものの扉』よりもずっと美しく細工が施された扉の中に、キリヤはユノの手を引いたまま飛び込んだ。
すると、青い絨毯の廊下が現れた。
そして彼のムスクの香りがより一層強く香って、ユノはくらりと眩暈がした。
キリヤは少しふらついたユノを愛おしそうにぎゅっと抱き寄せた。
「ここからは僕だけのプライベートな場所だ。僕がこの扉に鍵をかけてしまえば、僕の許可なしでは誰も入ってこられないから」
キリヤはそう言うと、ユノを抱き寄せたまま指を軽く振って扉に施錠の魔法を掛けた。
「君が二人っきりで休みたい、なんて言うから……あんな人が沢山いる場所で君を押し倒してしまいそうになったよ。我慢するのが大変で、少し乱暴に君を引っ張ってきてしまった」
キリヤは困ったような顔で強く引っ張ってごめん、と少し赤くなってしまったユノの左手を取り口づけた。
「お……っ押したお……って……」
キリヤはユノの腰に腕を回して歩き出した。
過激な言葉に動揺するユノを見てキリヤは柔らかく笑った。
「ここの扉を開けて僕だけの空間に連れてきたら、もう僕は今まで我慢した分、どうにかなってしまうかと思ったんだが……二人っきりになったら、不思議なくらい胸が……何て言うか、ぎゅっと締め付けられて、こうして生きてユノに触れていると思うだけで幸せで、ただこうして一緒に居られたらそれだけで満たされるような気持ちなんだ」
青い瞳に優しく見つめられて、ユノの方がどうにかなってしまいそうだった。
「何て言いながら僕のベッドのある部屋に連れて行こうとしているんだから説得力ないな」
青く柔らかな絨毯の廊下を歩くと、一番奥にある扉を開けて、苦笑いしながらキリヤは言った。
青い絨毯は部屋の中にも続いているが、部屋の中の絨毯は青地に白金色の糸で美しい柄が織られていた。
見たことのないほど美しい絨毯だった。
その絨毯の上を歩くと、国境警備隊用の軍靴のつま先が柔らかく沈んだ。
磨き込まれた応接用のテーブルとソファの横を通り過ぎる。
ロイヤルブルーのソファなんてユノの寮のベッドよりも大きいかもしれない。
更に奥には青い天鵞絨の幕があり、応接用のテーブルとソファのある間と仕切られているようだった。
彼にエスコートされるままに天幕の内側に入ると、『魔法動物の谷』にある彼の別邸にあったベッドよりも大きなベッド置かれていた。
更にベッドの周りにも天幕があり、今はその青い天幕は結ばれてベッドが見える状態だった。
こんな風にベッドに連れてこられたことなんて初めての経験だったので、俯くばかりのユノ。
彼と二人きりになりたくて誘うようなことを言ってしまったが、どんな顔をしていいか分からない。
何か言おうとしても言葉が出てこなくて震える吐息を細く吐くことしかできない。
耳の端まで熱い。
「長旅だったし、僕の部屋の浴室は中々リラックスできる。僕が戻る前に浴室の準備は整えてもらっているはずだから、湯あみを済ませようか。先に使っておいで」
寝室の奥にある扉を指差してキリヤが言う。
「え……あ……」
この部屋に入ってからどんどん胸の鼓動が激しくなって、なんて答えたらよいか分からず、意味のなさない音のような言葉ばかりがユノの口から零れた。
物慣れないユノの仕種にキリヤは目を柔らかく細めた。
「それとも一緒に入る?」
甘く耳元でささやかれて、ユノは文字通り飛び上がった。
「さ……っ先に使わせて下さいっ」
「残念……でも楽しみは次に取っておくのも悪くないから、今日は別々に入ろうか」
キリヤが色っぽく微笑むので、ユノは逃げる様に浴室に向かった。
197
お気に入りに追加
4,340
あなたにおすすめの小説

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない
てんつぶ
BL
連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。
その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。
弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。
むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。
だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。
人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
推しの為なら悪役令息になるのは大歓迎です!
こうらい ゆあ
BL
「モブレッド・アテウーマ、貴様との婚約を破棄する!」王太子の宣言で始まった待ちに待った断罪イベント!悪役令息であるモブレッドはこの日を心待ちにしていた。すべては推しである主人公ユレイユの幸せのため!推しの幸せを願い、日夜フラグを必死に回収していくモブレッド。ところが、予想外の展開が待っていて…?
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(3/14)ストック更新終わりました!幕間を挟みます。また本筋練り終わりましたら再開します。待っててくださいね♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

有能すぎる親友の隣が辛いので、平凡男爵令息の僕は消えたいと思います
緑虫
BL
第三王子の十歳の生誕パーティーで、王子に気に入られないようお城の花園に避難した、貧乏男爵令息のルカ・グリューベル。
知り合った宮廷庭師から、『ネムリバナ』という水に浮かべるとよく寝られる香りを放つ花びらをもらう。
花園からの帰り道、噴水で泣いている少年に遭遇。目の下に酷いクマのある少年を慰めたルカは、もらったばかりの花びらを男の子に渡して立ち去った。
十二歳になり、ルカは寄宿学校に入学する。
寮の同室になった子は、まさかのその時の男の子、アルフレート(アリ)・ユーネル侯爵令息だった。
見目麗しく文武両道のアリ。だが二年前と変わらず睡眠障害を抱えていて、目の下のクマは健在。
宮廷庭師と親交を続けていたルカには、『ネムリバナ』を第三王子の為に学校の温室で育てる役割を与えられていた。アリは花びらを王子の元まで運ぶ役目を負っている。育てる見返りに少量の花びらを入手できるようになったルカは、早速アリに使ってみることに。
やがて問題なく眠れるようになったアリはめきめきと頭角を表し、しがない男爵令息にすぎない平凡なルカには手の届かない存在になっていく。
次第にアリに対する恋心に気づくルカ。だが、男の自分はアリとは不釣り合いだと、卒業を機に離れることを決意する。
アリを見ない為に地方に移ったルカ。実はここは、アリの叔父が経営する領地。そこでたった半年の間に朗らかで輝いていたアリの変わり果てた姿を見てしまい――。
ハイスペ不眠攻めxお人好し平凡受けのファンタジーBLです。ハピエン。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる