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5章
冬の休暇~城下町ですれ違ったのは~
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「アンドレア、交流会以後キリヤにはいつ会ったんですか?」
静かになったところで、アンドレアに聞きたいと思っていた質問をする。
「試験が終わった日に王宮に出廷したときに会った。かなりお忙しくされていた。キリヤ様は軍全体の調整と『術師』と共にギルラディアの動向を探らなくてもならないからな」
「そう。休暇が明けても学園には戻れないのかな?」
「ギルラディアの軍事行動が収まるか、いつ何時有事があっても対応できるように準備が整えば戻って来られるだろう」
それはいつのことになるのか。
休暇が明けたらすぐに戻れるのか。
質問は次々と胸に浮かんだけれどもアンドレアにもわかることではないだろうと思ってユノは口を噤んだ。
「アンドレアも学生の身なのに有事となれば行くの?」
今度はサランがキャンディを舐めながら尋ねた。
「我々が有事になれば行くのは当然だ。国民を守る義務があるからな」
アンドレアは実に何でもないことのように言った。
キリヤもそうであるが、有事の際には命を懸けて国民を守るということは、彼らの骨の髄まで刷り込まれているのだ。
そこからは何となく重くなってしまった空気を取り払うかのようにぽつぽつと取り留めのない話をして、時折サランとアンドレアの言い合いが激しくなるとユノはキャンディを取り出すということを繰り返して学園のあるシュトレイン山を下り王都に辿り着いた。
「街で買い物があれば寄っても構わないがどうする?」
「いいの?!」
「いいんですか?!」
アンドレアの声に二人は同時に声を上げた。
「今日の予定は夜に騎士団の集まりがあるだけだ。俺は学生でもあるから今日までは騎士団での活動は公休を貰っている。本格的な活動は明日からになるから別に構わない」
ぶっきらぼうに言ったアンドレアだが、街に寄れるとわかりサランのテンションは高くなった。
戴冠式の日のお祭り騒ぎはすっかり鳴りを潜めていたが、それでも王都の中心街はホリデー休暇中ということもあり賑わっていた。
サランとユノが馬車から降りるとアンドレアも続いて降りてきた。
アンドレアが付いて来るとは思わなかったらしいサランが目を丸くしたが、送ってもらった恩義もあるから言葉を飲み込んだらしい。
「サラン、アンドレア。どのお店から行く?」
人気の商店がいくつも並ぶ石畳の通りの前でユノが尋ねた。
「僕は買い忘れがあってもまた来れるから、明日出発するユノの行きたいお店から行こう」
サランがそう言ってくれ、アンドレアも頷いてくれたのでユノはその言葉に甘えることとした。
「『メイキッドの店』からユノが行くとは思わなかったよ。村の子供たちにでも頼まれたの?」
『メイキッドの店』は子供向けの玩具屋で、店の中はウインターホリデー用のプレゼントを求める人々で賑わっていた。
「子供たちのお土産でもあるんだけれど、これがちょっと気になっていて」
ユノが手にしたのは大人気のボードゲーム『トラベルゲーム』だった。
「これ人気の双六ゲームだよね。賽子が止まったマスの観光名所に実際飛んで行けちゃうってやつでしょ」
「うん。そう。面白そうで気になっていたんだ」
「確かにこれは上流階級の間でも人気だけれど、ユノ。お前そんなにたくさん買うのか?」
アンドレアが驚きの声を上げるのも無理はなかった。
「瞬間移動の魔法ってないけど、この双六は所謂瞬間移動みたいなものだから、どんな作りになっているのか気になっちゃって」
ユノの手には五つほど山積みされたトラベルゲーム。
ユノは店員に在庫の確認もして、店に残っている分全てを手にしていた。
「そっか。ユノはこれですぐに遠くに移動する方法を研究したいんだね」
「うん。そういうこと。一回使うと消えちゃうゲームだから多めに欲しくて」
ユノはそう言ってトラベルゲームを会計のカウンターに載せた。
ユノがコツコツ稼いだ図書館の賃金の殆どでその支払いを終え、収納バッグに仕舞いこむと店の外に出た。
そのときだった。
「わっ」
目の前の通りを矢のような勢いで駆けていく白馬とそれに乗った人物に目が奪われた。
「え……? キリヤ……っ?!」
かなり急いでいるのだろう、通りにユノ達が居ることに気づくことなく走り抜けていった。
白馬にはキリヤだけでなく、彼にしがみつく様にシュリも乗っていたのが見えた。
ユノの目の前を通ったのは一瞬であったが、シュリの美しく白い腕がキリヤの逞しい腰にぎゅっと巻き付いていた様子は、まるでユノの脳裏に焼き鏝で焼き付けたかのように強く残った。
そしてそのあとに屈強な軍人たちが黒い馬に乗って続く。
まるで嵐が通り抜けるような怒涛の勢いで彼らは行ってしまった。
「シュリは『術師』だからな。占術で何かを見るために連れて行ったんだろう」
アンドレアが言ってくれた言葉のとおりだと思うし、キリヤが交流会の夜ユノに告げてくれた言葉にも嘘はないと思うけれども、やはりこんな時傍で支えることは平民であるユノにはできない。
外見ももちろんだが、そこの部分以外でも自分はキリヤに相応しくないと言われているみたいだった。
隣国ギルラディアの宰相であり、黒の魔法使いであるドレイクを止めるためには『光の魔法使い』であるキリヤの力はどうしても必要だ。
そして黒の魔法使いの魔力は強大で、時には命を落とすこともある。
先代の『光の魔法使い』であったトーマが命と引き換えに黒の魔法使いの魔力を封じている。
しかし、命と引き換えであっても魔力を封じることができた期間は国王が交代するまで。
それほどまでにドレイクの魔力は強大だと言われている。
彼が命を落とさずに済むよう、自分には何ができるのだろうか。
彼の傍でドレイクの動きを察することができる『術師』ほど彼の役に立てることはあるのだろうか。
今は『封印の魔法』を使う光の魔法使いがなぜ命を落とすことが多いのかということや『黒の魔砲』についてユノは懸命に調べているが、それよりも相手の動向を探れるシュリの能力の方がずっとキリヤの助けになるような気がしてならない。
「ユノ。そろそろ行こう? 村の子供たちお菓子のお土産待っているんでしょ?」
キリヤ達の一団はあっという間に去ってしまい、通りは沢山の店に買い物に来た客で賑わういつもどおりの光景に戻ったというのに、視線を通りから外せないユノに、サランが気づかわし気な視線を向けながら、そっと袖を引く。
「ん。そうだった。この前サランが教えてくれたところで買ったお菓子すごく良かったから、そこで今回も買おうかな」
ユノはサランに心配を掛けないように微笑む。
「じゃあ、さっきの道を少し戻って曲がったところだね」
石畳の道をサランに促されるままに歩く。
沢山の店が並ぶにぎやかな通りの向こうにシュトレイン城が見える。
王都の繁華街なのでシュトレイン城まではそう遠くないはずだが、ユノにとっては酷く遠い場所に感じられた。
「キリヤ様にユノの安全を守る様に頼まれたからだ」
そう言いながらユノとサランの買い物に付き合ったアンドレア。
サランが御用達のお菓子の店は数百年も前から王都に続く店で、そこの宝石のようにきれいな菓子を買うついでに甘いココアもテイクアウトした。
ユノとサランだけでなく、アンドレアもココアを片手に二人のお付きの騎士のように買い物に付いてきた。二人の買い物を眺めているアンドレアの様子から、彼もそこそこ楽しんでいそうに見えた。
敢えてユノは口には出さないでおいたけれども。
日が暮れるころに再びビスコンティ家の馬車の乗って、王都の中央からやや東にあるサランの実家に辿り着く。
「アンドレア、今日はありがとうございました」
「そうだね。歩きとか箒で移動するよりだいぶ楽だったね。ありがと」
治癒院でサランの両親は働いているため、出迎えはなく、二人はアンドレアと彼の侍従魔法使いに礼を言って馬車を降りた。
「ユノ、明日の汽車の時間は何時だ?」
「朝7時の列車です」
馬車の窓から問うアンドレアにユノが応えると馬車は行ってしまった。
翌日の早朝、汽車に乗るためのユノと見送りのサランが家を出ると、ビスコンティ家の馬車が停まっていたのは言うまでもない。
二人に見守られ、賑やかに出発したユノだが、故郷への長い旅路はキリヤとユノの間にある距離のようであるといっそう強く感じざるを得なかった。
静かになったところで、アンドレアに聞きたいと思っていた質問をする。
「試験が終わった日に王宮に出廷したときに会った。かなりお忙しくされていた。キリヤ様は軍全体の調整と『術師』と共にギルラディアの動向を探らなくてもならないからな」
「そう。休暇が明けても学園には戻れないのかな?」
「ギルラディアの軍事行動が収まるか、いつ何時有事があっても対応できるように準備が整えば戻って来られるだろう」
それはいつのことになるのか。
休暇が明けたらすぐに戻れるのか。
質問は次々と胸に浮かんだけれどもアンドレアにもわかることではないだろうと思ってユノは口を噤んだ。
「アンドレアも学生の身なのに有事となれば行くの?」
今度はサランがキャンディを舐めながら尋ねた。
「我々が有事になれば行くのは当然だ。国民を守る義務があるからな」
アンドレアは実に何でもないことのように言った。
キリヤもそうであるが、有事の際には命を懸けて国民を守るということは、彼らの骨の髄まで刷り込まれているのだ。
そこからは何となく重くなってしまった空気を取り払うかのようにぽつぽつと取り留めのない話をして、時折サランとアンドレアの言い合いが激しくなるとユノはキャンディを取り出すということを繰り返して学園のあるシュトレイン山を下り王都に辿り着いた。
「街で買い物があれば寄っても構わないがどうする?」
「いいの?!」
「いいんですか?!」
アンドレアの声に二人は同時に声を上げた。
「今日の予定は夜に騎士団の集まりがあるだけだ。俺は学生でもあるから今日までは騎士団での活動は公休を貰っている。本格的な活動は明日からになるから別に構わない」
ぶっきらぼうに言ったアンドレアだが、街に寄れるとわかりサランのテンションは高くなった。
戴冠式の日のお祭り騒ぎはすっかり鳴りを潜めていたが、それでも王都の中心街はホリデー休暇中ということもあり賑わっていた。
サランとユノが馬車から降りるとアンドレアも続いて降りてきた。
アンドレアが付いて来るとは思わなかったらしいサランが目を丸くしたが、送ってもらった恩義もあるから言葉を飲み込んだらしい。
「サラン、アンドレア。どのお店から行く?」
人気の商店がいくつも並ぶ石畳の通りの前でユノが尋ねた。
「僕は買い忘れがあってもまた来れるから、明日出発するユノの行きたいお店から行こう」
サランがそう言ってくれ、アンドレアも頷いてくれたのでユノはその言葉に甘えることとした。
「『メイキッドの店』からユノが行くとは思わなかったよ。村の子供たちにでも頼まれたの?」
『メイキッドの店』は子供向けの玩具屋で、店の中はウインターホリデー用のプレゼントを求める人々で賑わっていた。
「子供たちのお土産でもあるんだけれど、これがちょっと気になっていて」
ユノが手にしたのは大人気のボードゲーム『トラベルゲーム』だった。
「これ人気の双六ゲームだよね。賽子が止まったマスの観光名所に実際飛んで行けちゃうってやつでしょ」
「うん。そう。面白そうで気になっていたんだ」
「確かにこれは上流階級の間でも人気だけれど、ユノ。お前そんなにたくさん買うのか?」
アンドレアが驚きの声を上げるのも無理はなかった。
「瞬間移動の魔法ってないけど、この双六は所謂瞬間移動みたいなものだから、どんな作りになっているのか気になっちゃって」
ユノの手には五つほど山積みされたトラベルゲーム。
ユノは店員に在庫の確認もして、店に残っている分全てを手にしていた。
「そっか。ユノはこれですぐに遠くに移動する方法を研究したいんだね」
「うん。そういうこと。一回使うと消えちゃうゲームだから多めに欲しくて」
ユノはそう言ってトラベルゲームを会計のカウンターに載せた。
ユノがコツコツ稼いだ図書館の賃金の殆どでその支払いを終え、収納バッグに仕舞いこむと店の外に出た。
そのときだった。
「わっ」
目の前の通りを矢のような勢いで駆けていく白馬とそれに乗った人物に目が奪われた。
「え……? キリヤ……っ?!」
かなり急いでいるのだろう、通りにユノ達が居ることに気づくことなく走り抜けていった。
白馬にはキリヤだけでなく、彼にしがみつく様にシュリも乗っていたのが見えた。
ユノの目の前を通ったのは一瞬であったが、シュリの美しく白い腕がキリヤの逞しい腰にぎゅっと巻き付いていた様子は、まるでユノの脳裏に焼き鏝で焼き付けたかのように強く残った。
そしてそのあとに屈強な軍人たちが黒い馬に乗って続く。
まるで嵐が通り抜けるような怒涛の勢いで彼らは行ってしまった。
「シュリは『術師』だからな。占術で何かを見るために連れて行ったんだろう」
アンドレアが言ってくれた言葉のとおりだと思うし、キリヤが交流会の夜ユノに告げてくれた言葉にも嘘はないと思うけれども、やはりこんな時傍で支えることは平民であるユノにはできない。
外見ももちろんだが、そこの部分以外でも自分はキリヤに相応しくないと言われているみたいだった。
隣国ギルラディアの宰相であり、黒の魔法使いであるドレイクを止めるためには『光の魔法使い』であるキリヤの力はどうしても必要だ。
そして黒の魔法使いの魔力は強大で、時には命を落とすこともある。
先代の『光の魔法使い』であったトーマが命と引き換えに黒の魔法使いの魔力を封じている。
しかし、命と引き換えであっても魔力を封じることができた期間は国王が交代するまで。
それほどまでにドレイクの魔力は強大だと言われている。
彼が命を落とさずに済むよう、自分には何ができるのだろうか。
彼の傍でドレイクの動きを察することができる『術師』ほど彼の役に立てることはあるのだろうか。
今は『封印の魔法』を使う光の魔法使いがなぜ命を落とすことが多いのかということや『黒の魔砲』についてユノは懸命に調べているが、それよりも相手の動向を探れるシュリの能力の方がずっとキリヤの助けになるような気がしてならない。
「ユノ。そろそろ行こう? 村の子供たちお菓子のお土産待っているんでしょ?」
キリヤ達の一団はあっという間に去ってしまい、通りは沢山の店に買い物に来た客で賑わういつもどおりの光景に戻ったというのに、視線を通りから外せないユノに、サランが気づかわし気な視線を向けながら、そっと袖を引く。
「ん。そうだった。この前サランが教えてくれたところで買ったお菓子すごく良かったから、そこで今回も買おうかな」
ユノはサランに心配を掛けないように微笑む。
「じゃあ、さっきの道を少し戻って曲がったところだね」
石畳の道をサランに促されるままに歩く。
沢山の店が並ぶにぎやかな通りの向こうにシュトレイン城が見える。
王都の繁華街なのでシュトレイン城まではそう遠くないはずだが、ユノにとっては酷く遠い場所に感じられた。
「キリヤ様にユノの安全を守る様に頼まれたからだ」
そう言いながらユノとサランの買い物に付き合ったアンドレア。
サランが御用達のお菓子の店は数百年も前から王都に続く店で、そこの宝石のようにきれいな菓子を買うついでに甘いココアもテイクアウトした。
ユノとサランだけでなく、アンドレアもココアを片手に二人のお付きの騎士のように買い物に付いてきた。二人の買い物を眺めているアンドレアの様子から、彼もそこそこ楽しんでいそうに見えた。
敢えてユノは口には出さないでおいたけれども。
日が暮れるころに再びビスコンティ家の馬車の乗って、王都の中央からやや東にあるサランの実家に辿り着く。
「アンドレア、今日はありがとうございました」
「そうだね。歩きとか箒で移動するよりだいぶ楽だったね。ありがと」
治癒院でサランの両親は働いているため、出迎えはなく、二人はアンドレアと彼の侍従魔法使いに礼を言って馬車を降りた。
「ユノ、明日の汽車の時間は何時だ?」
「朝7時の列車です」
馬車の窓から問うアンドレアにユノが応えると馬車は行ってしまった。
翌日の早朝、汽車に乗るためのユノと見送りのサランが家を出ると、ビスコンティ家の馬車が停まっていたのは言うまでもない。
二人に見守られ、賑やかに出発したユノだが、故郷への長い旅路はキリヤとユノの間にある距離のようであるといっそう強く感じざるを得なかった。
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