19 / 123
2章
フライングレース2
しおりを挟む
スタートの号砲が鳴り響くと校庭からは生徒の歓声が上がった。
ユノは箒をぐっと掴み、思いっきり両足でテラスの床を蹴り上げた。
全魔力を集中させると、ユノはローブの色も相俟って黒い光のようなスピードで学園を飛び去った。
「うわっ、黒のローブ、めっちゃ速い。スタンダードの奴じゃなかったっけ?」
ユノが校庭の上を通過するとそのスピードを驚く声と、このレースで最初に飛ばすという無策を嗤う声が混じって届いた。
「このレースは新入生寮の鍵をシュツバルト神殿で受け取り、新入生寮に届けるのが速かった者が勝者というレースだぜ。ただ速ければいいというものじゃない」
「どういうこと?」
「戦略家なら、行きは体力を温存して鍵は誰かに取って来させるのを往路のどこかで待っていればいいのさ。そしてシュツバルト神殿で鍵を貰って折り返してきた奴が戻ってきたところで鍵を奪って学園に戻ればいいというわけだ」
「なるほど。シュツバルト神殿で鍵を受け取るかどうかは順位には関係しないのか。往路を飛ばしてシュツバルト神殿に先に着いたやつは体力も魔力も大きく失っている。後から奪う作戦ならシュツバルト山までそもそも行かないでいいから奪い合いのバトルのときのために体力も温存しておけるってわけか」
「そういうことだ。だから最初にあんなに飛ばすあのスタンダードのやつは馬鹿ってことだ。そもそもスタンダードじゃ、ハイクラスより持っている魔力そのものも低いだろうに」
実際には上空まで声は届かなかったと思われるが、そう自分を嘲笑う観客やレース参加者の声が風に乗って聞こえてくるように感じられた。
ユノ自身も往路でこんなに飛ばすのは、馬鹿がすることだとわかっていた。
だけど、鍵を持っていようが持っていなかろうが、ユノは復路では必ず狙われることもわかっていた。ユノを生徒会から弾きたい人がいるから。
ユノは考えながらぐんぐんスピードを上げた。
クルリ村で急病人が出て、医者を呼んでくるときのように速いスピードで飛んだ。
狙われたとしても戦って負けるとは思っていない。
だが戦いをすると、相手を傷つけてしまう可能性も自分が怪我をしてしまう可能性も、ある。
怪我を負ったものはその場で棄権しなければならないルールがあるし、ユノの立場でハイクラスの者を怪我させるのものちに面倒なことになりかねない。
だったら、一番に神殿に着いて鍵を貰って、帰りは誰にも見つからないように雲の中を通って帰ってくるのが一番だとユノは考えた。
雲の中の飛行はかなりのテクニックを要する。
恐らくだが、田舎の僻地で悪天候時に医者を呼んでくるという経験でも無ければ出来ないだろう。
ハイクラスの者たちはかなり魔力を持っているが、雲の中の飛行は経験による勘が必要なものだ。
幸いにも今日はシュツバルト山付近に雲が多く出ていた。
帰りは敢えて上空の雲の中を飛べば、恐らく誰にも見つかることがなく、学園付近まで戻って来られるだろう。
とにかく出せる限りの全力でシュツバルト山を目指す。
ゆっくり飛べばそれは美しいであろう王都や王宮、湖畔を臨めるが、景色を見ている余裕などはなく、一心に飛んだ。
行きは雲で姿を隠さず、見通しのいい低空をスピードに乗って飛ぶことだけに集中した。
王都を飛び越し、美しい『碧の湖畔』を通過すると、シュツバルト山の麓に着く。
そこから徐々に高度を上げていけば山の頂にある神殿だ。
学園の生徒会室があるシュトレイン塔とよく似た荘厳な石造りの尖塔を擁しているため、迷うことなく着くことができる。
正面にユノが降り立つと、黒尽くめの神官の服を着た男が立っていた。
「学園の新入生寮の鍵の受け渡しですね?」
「はい。鍵を受け取りに参りました。シュトレイン王国立魔法学園のユノ・マキノと申します」
黒い詰め襟の聖服を纏った神官に声を掛けられたユノは、跪いて答えた。
「こちらの扉から入っていただき、右にございます南側廊から内陣を目指して下さい。内陣に鍵を持つ大神官がおりますので、そこでお受け取り下さい」
「ありがとうございます」
ユノが礼を言って立ち上がると、神官は一歩だけユノに近づいた。
近くで見ると、とても若い神官だった。ユノより年下かもしれない。
「鍵を受け取った後は、周歩廊を回っていただくと、北側廊に出ます。お帰りは北側廊から出ていただくと、後から来たレース参加者とすれ違うことなく復路の空に出られます」
鍵を持っている者は復路で狙われることを知っているのであろう神官のアドバイスは、とてもありがたかった。
再びユノは気持ちを込めて深々と頭を下げたあと、神殿の中に飛び込んだ。
年若い神官に教えられたとおり南側廊を速歩で通り抜ける。
側廊の脇にずらりと並ぶ外側の柱には、植物と小動物の美しい細工が彫られていて、内側の壁にはかつての神官達の彫像が並ぶ。
この美しい神殿のそこかしこに施された彫刻や美しいモザイクガラスをゆっくり眺めるのがユノは大好きであったが、今日はそんな余裕は無くひたすらに側廊を急いだ。
『ここからはいるといいよ』
薄暗い側廊を照らすランタンのうち、とある一つに納められた火の精が囁くと、内側の壁が少し動いた。
「ありがとうございます」
普段は使わない隠し扉を教えてくれた火の精に、丁寧にお礼を言う。
ユノが開いた壁の隙間から内陣に滑り込むように入ると、壁はまた静かに閉じた。
内陣中央の神を祀る祭壇の前にシュツバルト神殿の大神官がいた。
「よくいらっしゃいました。大変早い到着ですね」
大神官は穏やかに微笑んで言った。
「ユノ・マキノです。新入生寮の鍵を受け取りにきました」
大神官の前で跪いてユノは名乗った。
「隠し扉を火の精が教えたのは初めてです。火の精は情報を共有すると言いますからね。日頃から火の精に優しくしている人だと分かったんでしょう。さぁ。これが新入生寮の鍵です」
そう言って大神官はユノにそっと鍵を差し出した。
今年の新入生寮の守り神である魔法動物の一角獣があしらわれた真鍮の鍵を、ユノは両手で受け取った。
「一番に取りに来られた方にはハイクラスの新入生寮の鍵を、という決まりですので、ハイクラス寮の方をお渡しいたしますね。新入生たちの健やかな成長と安全を祈願して魔力を込めてあります」
「はい。必ず新入生寮にお届けいたします」
ユノは大神官を真っ直ぐに見つめて返事をする。
「さぁ、もう行きなさい。そろそろ次の方が見えそうです」
「わかりました。それでは失礼いたします」
ユノは大神官の言葉に驚きながらも、深く頭を下げ、来たときとは逆である南側廊に向かってユノは歩き出した。
もう次の者が神殿に現れたのはユノにとって意外なことであった。
誰もが往路はスピードを抑えて、復路で鍵を持っている参加者から鍵を奪うという作戦に出るとユノは思っていた。
ユノが内陣から南側廊に出るときだった。
反対側の北側廊の扉からロイヤルブルーが風のように飛び込んできたのが視界の隅に入り込んだ。
ユノは箒をぐっと掴み、思いっきり両足でテラスの床を蹴り上げた。
全魔力を集中させると、ユノはローブの色も相俟って黒い光のようなスピードで学園を飛び去った。
「うわっ、黒のローブ、めっちゃ速い。スタンダードの奴じゃなかったっけ?」
ユノが校庭の上を通過するとそのスピードを驚く声と、このレースで最初に飛ばすという無策を嗤う声が混じって届いた。
「このレースは新入生寮の鍵をシュツバルト神殿で受け取り、新入生寮に届けるのが速かった者が勝者というレースだぜ。ただ速ければいいというものじゃない」
「どういうこと?」
「戦略家なら、行きは体力を温存して鍵は誰かに取って来させるのを往路のどこかで待っていればいいのさ。そしてシュツバルト神殿で鍵を貰って折り返してきた奴が戻ってきたところで鍵を奪って学園に戻ればいいというわけだ」
「なるほど。シュツバルト神殿で鍵を受け取るかどうかは順位には関係しないのか。往路を飛ばしてシュツバルト神殿に先に着いたやつは体力も魔力も大きく失っている。後から奪う作戦ならシュツバルト山までそもそも行かないでいいから奪い合いのバトルのときのために体力も温存しておけるってわけか」
「そういうことだ。だから最初にあんなに飛ばすあのスタンダードのやつは馬鹿ってことだ。そもそもスタンダードじゃ、ハイクラスより持っている魔力そのものも低いだろうに」
実際には上空まで声は届かなかったと思われるが、そう自分を嘲笑う観客やレース参加者の声が風に乗って聞こえてくるように感じられた。
ユノ自身も往路でこんなに飛ばすのは、馬鹿がすることだとわかっていた。
だけど、鍵を持っていようが持っていなかろうが、ユノは復路では必ず狙われることもわかっていた。ユノを生徒会から弾きたい人がいるから。
ユノは考えながらぐんぐんスピードを上げた。
クルリ村で急病人が出て、医者を呼んでくるときのように速いスピードで飛んだ。
狙われたとしても戦って負けるとは思っていない。
だが戦いをすると、相手を傷つけてしまう可能性も自分が怪我をしてしまう可能性も、ある。
怪我を負ったものはその場で棄権しなければならないルールがあるし、ユノの立場でハイクラスの者を怪我させるのものちに面倒なことになりかねない。
だったら、一番に神殿に着いて鍵を貰って、帰りは誰にも見つからないように雲の中を通って帰ってくるのが一番だとユノは考えた。
雲の中の飛行はかなりのテクニックを要する。
恐らくだが、田舎の僻地で悪天候時に医者を呼んでくるという経験でも無ければ出来ないだろう。
ハイクラスの者たちはかなり魔力を持っているが、雲の中の飛行は経験による勘が必要なものだ。
幸いにも今日はシュツバルト山付近に雲が多く出ていた。
帰りは敢えて上空の雲の中を飛べば、恐らく誰にも見つかることがなく、学園付近まで戻って来られるだろう。
とにかく出せる限りの全力でシュツバルト山を目指す。
ゆっくり飛べばそれは美しいであろう王都や王宮、湖畔を臨めるが、景色を見ている余裕などはなく、一心に飛んだ。
行きは雲で姿を隠さず、見通しのいい低空をスピードに乗って飛ぶことだけに集中した。
王都を飛び越し、美しい『碧の湖畔』を通過すると、シュツバルト山の麓に着く。
そこから徐々に高度を上げていけば山の頂にある神殿だ。
学園の生徒会室があるシュトレイン塔とよく似た荘厳な石造りの尖塔を擁しているため、迷うことなく着くことができる。
正面にユノが降り立つと、黒尽くめの神官の服を着た男が立っていた。
「学園の新入生寮の鍵の受け渡しですね?」
「はい。鍵を受け取りに参りました。シュトレイン王国立魔法学園のユノ・マキノと申します」
黒い詰め襟の聖服を纏った神官に声を掛けられたユノは、跪いて答えた。
「こちらの扉から入っていただき、右にございます南側廊から内陣を目指して下さい。内陣に鍵を持つ大神官がおりますので、そこでお受け取り下さい」
「ありがとうございます」
ユノが礼を言って立ち上がると、神官は一歩だけユノに近づいた。
近くで見ると、とても若い神官だった。ユノより年下かもしれない。
「鍵を受け取った後は、周歩廊を回っていただくと、北側廊に出ます。お帰りは北側廊から出ていただくと、後から来たレース参加者とすれ違うことなく復路の空に出られます」
鍵を持っている者は復路で狙われることを知っているのであろう神官のアドバイスは、とてもありがたかった。
再びユノは気持ちを込めて深々と頭を下げたあと、神殿の中に飛び込んだ。
年若い神官に教えられたとおり南側廊を速歩で通り抜ける。
側廊の脇にずらりと並ぶ外側の柱には、植物と小動物の美しい細工が彫られていて、内側の壁にはかつての神官達の彫像が並ぶ。
この美しい神殿のそこかしこに施された彫刻や美しいモザイクガラスをゆっくり眺めるのがユノは大好きであったが、今日はそんな余裕は無くひたすらに側廊を急いだ。
『ここからはいるといいよ』
薄暗い側廊を照らすランタンのうち、とある一つに納められた火の精が囁くと、内側の壁が少し動いた。
「ありがとうございます」
普段は使わない隠し扉を教えてくれた火の精に、丁寧にお礼を言う。
ユノが開いた壁の隙間から内陣に滑り込むように入ると、壁はまた静かに閉じた。
内陣中央の神を祀る祭壇の前にシュツバルト神殿の大神官がいた。
「よくいらっしゃいました。大変早い到着ですね」
大神官は穏やかに微笑んで言った。
「ユノ・マキノです。新入生寮の鍵を受け取りにきました」
大神官の前で跪いてユノは名乗った。
「隠し扉を火の精が教えたのは初めてです。火の精は情報を共有すると言いますからね。日頃から火の精に優しくしている人だと分かったんでしょう。さぁ。これが新入生寮の鍵です」
そう言って大神官はユノにそっと鍵を差し出した。
今年の新入生寮の守り神である魔法動物の一角獣があしらわれた真鍮の鍵を、ユノは両手で受け取った。
「一番に取りに来られた方にはハイクラスの新入生寮の鍵を、という決まりですので、ハイクラス寮の方をお渡しいたしますね。新入生たちの健やかな成長と安全を祈願して魔力を込めてあります」
「はい。必ず新入生寮にお届けいたします」
ユノは大神官を真っ直ぐに見つめて返事をする。
「さぁ、もう行きなさい。そろそろ次の方が見えそうです」
「わかりました。それでは失礼いたします」
ユノは大神官の言葉に驚きながらも、深く頭を下げ、来たときとは逆である南側廊に向かってユノは歩き出した。
もう次の者が神殿に現れたのはユノにとって意外なことであった。
誰もが往路はスピードを抑えて、復路で鍵を持っている参加者から鍵を奪うという作戦に出るとユノは思っていた。
ユノが内陣から南側廊に出るときだった。
反対側の北側廊の扉からロイヤルブルーが風のように飛び込んできたのが視界の隅に入り込んだ。
227
お気に入りに追加
4,340
あなたにおすすめの小説

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(3/14)ストック更新終わりました!幕間を挟みます。また本筋練り終わりましたら再開します。待っててくださいね♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
推しの為なら悪役令息になるのは大歓迎です!
こうらい ゆあ
BL
「モブレッド・アテウーマ、貴様との婚約を破棄する!」王太子の宣言で始まった待ちに待った断罪イベント!悪役令息であるモブレッドはこの日を心待ちにしていた。すべては推しである主人公ユレイユの幸せのため!推しの幸せを願い、日夜フラグを必死に回収していくモブレッド。ところが、予想外の展開が待っていて…?
何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない
てんつぶ
BL
連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。
その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。
弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。
むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。
だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。
人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる