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魔族信仰 ハバリトス
本当に偶然ですから
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夕食を食べ終わり二人で仲良く雑談をしていると部屋の外から声が聞こえた。
「ノーナアルヴェルス祈りの時間だ」
「わかりました。この人質はどうしましょうか」
「置いていけ」
「すぐに準備します」
足音がドアの前からいなくなり私は黒いローブを身に纏う。
三日に一度行われるハバリトスへの祈りの儀式。
自分達を守ってもらえるように、ハバリトスの意思を守っていると報告するための儀式。
「ごめんフランちゃん私少し出てくるから大人しくしててね」
準備を終え私は礼拝の場所に向かう。
教会とは別の広い礼拝堂。
崩れている民家の地下にある広い地下空間。
そこには私と同じように黒いローブを来た人が集まっている。
前方には司祭様が祭壇に立ち、地下を薄く照らす燭台が一定間隔に並ぶ。
私は最後尾に並び他の人に倣い膝を着き全員が到着するのを待つ。
「これより礼拝を始める」
全員が揃い司祭様が祈りの言葉を告げ、信者である私達も続けて復唱する。
それが終わると司祭様から聖典に書かれている言葉を頂き、祈りをささげる。
敬虔な信者とは言えない私には少しだけ退屈な時間だ。
「それではこれより定例報告を行う」
信者全員が顔を上げ司祭様を見上げる。
「皆が知っている通り我らが盟友ノーナアルヴェルス・ランスグライスが、本日我らにあだなす異教徒を捕縛した。我らが崇める魔族に匹敵するほどの力を持つ存在だ」
魔族に届く力に周囲がにわかに騒ぎ出す。
司祭様はそれを制し話を続ける。
「信じられない気持ちもわからんではない。しかし私はお前達が嘘を吐くはずはないと信じている」
司祭様の言葉に全員が閉口した。
「今回それほどまでに力ある存在を無傷で手に入れたのは真に喜ばしい。近いうちに洗脳の魔法を得意とする魔族ウール様が直々にその男を洗脳しにやってくる。それが終われば我らハバリトスはより強大な力を得ることができる!」
鼻息荒い司祭様の言葉に周囲は騒ぐ。
ハバリトスのなお叫び、司祭様と声を上げ地下の礼拝堂が震え始める。
「私はこの作戦が成功したあかつきにはノーナアルヴェルス・ランスグライスの功績を称え、私の後を継ぐ司祭として任命しようと思うが異論はあるか?」
割れんばかりの歓声が上がり、祈りの時間は終了した。
順調だ。
人間よりも力のある魔族の庇護を受けるハバリトスの司祭。
そこまで上がれれば私は自由になれる。
好きに生きられる。
「ランスグライスさんおめでとうございます。大出世ですね」
私が去る直前に二人の男女が私に近づいてきた。
「ありがとう」
誰だっけ。
同じハバリトスだから顔は見覚えあるけど、名前は思い出せないな。
「さっき言ってたのって本当なのか? 魔族にも匹敵するって話」
「本当、魔族ヴェルモンドを単独で討伐した」
「そんな人とどこで知り合ったの? やっぱり王都とか大きな所に行かないと出会えないかな?」
「僕達も別の町で一週間探したけどまともな人がいなかったんです」
なるほどこの二人は私から情報を引き出したいのか。
それにしても一週間で何が見つかるというのか。
手っ取り早く成果を上げる方法を教えろってことか。
「知り合ったのはキックスです。町の大きい小さいに関してはわかりません」
「それならなんでキックスにしたんですか? 普通ならあんなところ選ばないですよね?」
「意味なんてないです。あの男を見つけたのも本当に偶然ですから」
「何か町を選ぶ条件が――」
「本当に偶然です! 私はこれから人質の面倒を見ないといけないので失礼します」
あまりのしつこさに普段はやらないのに話を強制的に切り、名前も知らない二人に背を向けた。
「待ってくださいよ、俺達も司祭様のお役に立ちたいんです。なんでもいいので教えてください」
男の方が私の手を掴み懇願するが、明らかな嘘。
役に立つなんて微塵も考えていない、私から楽なやり方を聞いて真似して力が欲しいだけの浅ましい人間だ。
本当に偶然なのにこいつらは勝手にそれは誤魔化しているだけで、本当は強い人間の集まる場所を知っていると思い込んでいる。
これ以上の相手をする必要は無いしこれは逆鱗に触れて怒らせる方が得策か。
「さっきも言いましたが本当に偶然です。それにもし知っていたとしてもあなた達に教える義理なんてないでしょ?」
「やっぱり知ってるん――」
「知らない。地道に探して声をかけるそれ以外には無い」
「それは私達もやっていますよ。一週間も一つの町に――」
「それは聞き飽きたんだけど。わざわざ丁寧に断ってるのがわからないの?」
こいつらが今一番言われたくない言葉はなんだろう。
シンプルな方が良さそうかな。
自分では真面目にやってるのに結果が出ない可哀想な自分とか思い込んでそうだし。
「はっきりと言うね。あんたらと話してるより人質の世話の方がマシだから帰るね」
はっきりとした拒絶を受け動きが無いことを確認し背を向ける。
「おい、待てよ! ふざけるなよ自分だけいい思いしようとしてるんだろ、そうなんだろ!」
男はナイフを構える。
おそらく武器を持って戦ったことも無いのだろう。
ナイフを持つ手が震え、呼吸も荒く発汗している。
「お前はぶっ殺して――、えっ……」
私は自分のナイフを投げた。
男の腕にナイフが刺さると男は悲鳴を上げ持っていたナイフを落とした。
落ちたナイフは私の持っている物よりも重量があり、攻撃力が高そうな立派なナイフだった。
「あんた、自分が何をしたのかわかってるの?」
「ナイフを先に出したのはそっちでしょ? それにその程度で悲鳴上げるとか、根性も無いんだね」
私が懐からナイフをもう一本取り出すと、二人は恐怖の顔を浮かべる。
あんな連中がいるなんてハバリトスの人材不足も馬鹿にならなくなってきたな。
私がここで司祭になった時には、そういう奴らは排除しよう。
そう心に決め礼拝堂から外に出た。
「ノーナアルヴェルス祈りの時間だ」
「わかりました。この人質はどうしましょうか」
「置いていけ」
「すぐに準備します」
足音がドアの前からいなくなり私は黒いローブを身に纏う。
三日に一度行われるハバリトスへの祈りの儀式。
自分達を守ってもらえるように、ハバリトスの意思を守っていると報告するための儀式。
「ごめんフランちゃん私少し出てくるから大人しくしててね」
準備を終え私は礼拝の場所に向かう。
教会とは別の広い礼拝堂。
崩れている民家の地下にある広い地下空間。
そこには私と同じように黒いローブを来た人が集まっている。
前方には司祭様が祭壇に立ち、地下を薄く照らす燭台が一定間隔に並ぶ。
私は最後尾に並び他の人に倣い膝を着き全員が到着するのを待つ。
「これより礼拝を始める」
全員が揃い司祭様が祈りの言葉を告げ、信者である私達も続けて復唱する。
それが終わると司祭様から聖典に書かれている言葉を頂き、祈りをささげる。
敬虔な信者とは言えない私には少しだけ退屈な時間だ。
「それではこれより定例報告を行う」
信者全員が顔を上げ司祭様を見上げる。
「皆が知っている通り我らが盟友ノーナアルヴェルス・ランスグライスが、本日我らにあだなす異教徒を捕縛した。我らが崇める魔族に匹敵するほどの力を持つ存在だ」
魔族に届く力に周囲がにわかに騒ぎ出す。
司祭様はそれを制し話を続ける。
「信じられない気持ちもわからんではない。しかし私はお前達が嘘を吐くはずはないと信じている」
司祭様の言葉に全員が閉口した。
「今回それほどまでに力ある存在を無傷で手に入れたのは真に喜ばしい。近いうちに洗脳の魔法を得意とする魔族ウール様が直々にその男を洗脳しにやってくる。それが終われば我らハバリトスはより強大な力を得ることができる!」
鼻息荒い司祭様の言葉に周囲は騒ぐ。
ハバリトスのなお叫び、司祭様と声を上げ地下の礼拝堂が震え始める。
「私はこの作戦が成功したあかつきにはノーナアルヴェルス・ランスグライスの功績を称え、私の後を継ぐ司祭として任命しようと思うが異論はあるか?」
割れんばかりの歓声が上がり、祈りの時間は終了した。
順調だ。
人間よりも力のある魔族の庇護を受けるハバリトスの司祭。
そこまで上がれれば私は自由になれる。
好きに生きられる。
「ランスグライスさんおめでとうございます。大出世ですね」
私が去る直前に二人の男女が私に近づいてきた。
「ありがとう」
誰だっけ。
同じハバリトスだから顔は見覚えあるけど、名前は思い出せないな。
「さっき言ってたのって本当なのか? 魔族にも匹敵するって話」
「本当、魔族ヴェルモンドを単独で討伐した」
「そんな人とどこで知り合ったの? やっぱり王都とか大きな所に行かないと出会えないかな?」
「僕達も別の町で一週間探したけどまともな人がいなかったんです」
なるほどこの二人は私から情報を引き出したいのか。
それにしても一週間で何が見つかるというのか。
手っ取り早く成果を上げる方法を教えろってことか。
「知り合ったのはキックスです。町の大きい小さいに関してはわかりません」
「それならなんでキックスにしたんですか? 普通ならあんなところ選ばないですよね?」
「意味なんてないです。あの男を見つけたのも本当に偶然ですから」
「何か町を選ぶ条件が――」
「本当に偶然です! 私はこれから人質の面倒を見ないといけないので失礼します」
あまりのしつこさに普段はやらないのに話を強制的に切り、名前も知らない二人に背を向けた。
「待ってくださいよ、俺達も司祭様のお役に立ちたいんです。なんでもいいので教えてください」
男の方が私の手を掴み懇願するが、明らかな嘘。
役に立つなんて微塵も考えていない、私から楽なやり方を聞いて真似して力が欲しいだけの浅ましい人間だ。
本当に偶然なのにこいつらは勝手にそれは誤魔化しているだけで、本当は強い人間の集まる場所を知っていると思い込んでいる。
これ以上の相手をする必要は無いしこれは逆鱗に触れて怒らせる方が得策か。
「さっきも言いましたが本当に偶然です。それにもし知っていたとしてもあなた達に教える義理なんてないでしょ?」
「やっぱり知ってるん――」
「知らない。地道に探して声をかけるそれ以外には無い」
「それは私達もやっていますよ。一週間も一つの町に――」
「それは聞き飽きたんだけど。わざわざ丁寧に断ってるのがわからないの?」
こいつらが今一番言われたくない言葉はなんだろう。
シンプルな方が良さそうかな。
自分では真面目にやってるのに結果が出ない可哀想な自分とか思い込んでそうだし。
「はっきりと言うね。あんたらと話してるより人質の世話の方がマシだから帰るね」
はっきりとした拒絶を受け動きが無いことを確認し背を向ける。
「おい、待てよ! ふざけるなよ自分だけいい思いしようとしてるんだろ、そうなんだろ!」
男はナイフを構える。
おそらく武器を持って戦ったことも無いのだろう。
ナイフを持つ手が震え、呼吸も荒く発汗している。
「お前はぶっ殺して――、えっ……」
私は自分のナイフを投げた。
男の腕にナイフが刺さると男は悲鳴を上げ持っていたナイフを落とした。
落ちたナイフは私の持っている物よりも重量があり、攻撃力が高そうな立派なナイフだった。
「あんた、自分が何をしたのかわかってるの?」
「ナイフを先に出したのはそっちでしょ? それにその程度で悲鳴上げるとか、根性も無いんだね」
私が懐からナイフをもう一本取り出すと、二人は恐怖の顔を浮かべる。
あんな連中がいるなんてハバリトスの人材不足も馬鹿にならなくなってきたな。
私がここで司祭になった時には、そういう奴らは排除しよう。
そう心に決め礼拝堂から外に出た。
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